具体的にお勧めのスピニングリールをご紹介します。ショアラバではブリなどの青物がヒットする可能性もあります。中には、青物狙いでショアラバをする人もいて、かなり強いファイトも想定しなければなりません。ドラグ能力は比最大ドラグ力が10㎏前後の較的余裕のあるモデルがいいでしょう。
【シマノ】ナスキー C3000HG
シマノのベイシックなモデルですが十分な製品レベルと滑らかで力強い巻き味がポイントのスピニングリールです。ハイギア使用になっており、1巻きで91cmのライン巻き取り能力があり、そのため手返しの早いアプローチが可能になっています。
実売価格で2019年2月現在、アマゾン価格は8000円台です。 スペックはギア比:6.2、最大巻上長:91cm/1回転、最大ドラグ力:9.0㎏、自重:250g、糸巻量:PEライン1号 400m。
【アブ・ガルシア】Revo Rocket
このRevo Rocketは超ハイギア設定になっていてお勧めの3000MSは1巻きで108cmものラインを巻き取れる設定になっています。この性能は手返しの早いアプローチを可能にする大きな特徴となっています。ロングキャストを必要とするショアラバフィッシングにとって強い味方となること間違いなしです。
実売価格は2019年2月現在、アマゾン価格で18000円台です。スペックはギア比:7.0、最大巻上長:108cm/1回転、最大ドラグ力:5.2㎏、自重:234g、糸巻量:PEライン2号 220m。
【ダイワ】Xファイア 3012H
このリールは海のルアーフィッシングにマルチに活躍できる1台です。「シーバスフィッシングと兼用したい」とか「ライトジギングも興味がある」とかの人にはお勧めの1台になっています。ギアの設定も比較的ハイギア使用になっていますので、ショアラバフィッシングにももちろん最適です。
実売価格は2019年2月現在、アマゾン価格で20000円台です。スペックはギヤー比:5.6、最大巻上長:95cm/1回転、最大ドラグ力:7kg、自重:235g、糸巻量:PEライン1号 280m。
ショアラバのおすすめタックル|PEライン
ショアラバのラインはPEラインの0.8号か1.0号を使用することが一般的です。強度的にはこの太さで十分で、逆に無理に太くするとキャスティングに影響が出たり、風や海水の影響を受けすぎてあたりが取りにくくなったりします。
合わせて注意したいのがリーダーの使用が必須ということです。PEラインは細くても十分な強度が取れる反面、根ずれに弱かったり、結節強度(ルアーやスイベルとラインをつなぐとこの強度)が案外でなかったりします。そのため、ルアーとPEラインの間にフロロカーボンのリーダーを使用してください。リーダーの太さは5号程度が最適です。
ショアラバにおすすめのライン
【放浪カモメ】PEライン1.0号
お買い得のPEラインです。ラインのカラーは皆さんのお好みでお選びくださってOKです。また、このラインは10m毎に色分けれされているマルチカラーのグレードがあるのでだいたいのキャスト量を把握したいかたはそちらの製品もお勧めとなっています。
【よつあみ】PEライン G-soul スーパージグマン X8 300m
こちらのラインは8本編のPEラインになります。PEラインは入手しやすい製品では4本編と8本編があります。先ほどご紹介したのは4本編ですが、何が違うのかというと8本編のほうが抵抗が少なくキャストに有利と言われています。もし4本編でキャストに違和感があれば8本編を試してみてください。
【ヤマトヨテグス】フロロショックリーダー 20m
次にご紹介するのはフロロカーボンラインのリーダーです。ラインをPEラインの1号にするならリーダーは5号程度が最適です。ラインを1.5号にするならリーダーは6号に上げるといいでしょう。
ショアラバで大切なラインの話
前述ではショアラバでお勧めのラインのご紹介をしました。なぜ、PEラインは普段強いのに根ずれには弱いのとか、リーダーにフロロカーボンを使うのはなぜかとかいうことを科学的にご説明いたします。科学的な話が苦手な人は読み飛ばしてください。
PEラインはポリエチレンという化学構造の物質で出来ています。実は買い物をすると品物を入れてくれるレジ袋と素材は同じものです。PEはPolyEthyleneの略となっています。このポリエチレンですが、糸にするとものすごく、伸びがなく強い糸ができます。
このことを利用したのがPEラインになります。ただ、レジ袋と聞いて想像がつくように、熱にあまり強くありません。そのため、根ずれに弱かったり、結接強度がよわかったりするのです。つまり、こすれるところにはあまり強くありません。
ここで、ロットのガイドは?って気になる人がいると思いますが、ロットガイドの多くは摩擦抵抗の少ないセラミックでできています。ラインが傷つかないように滑りやすくしているのです。そのため、ガイドが汚れているのはラインに対してかなり悪条件です。こまめに掃除することをお勧めします。
一方、リーダーにフロロカーボンラインを使うのはなぜかというと、PEラインに比べて熱に強く滑りやすい性質を持っているからです。フロロカーボンラインの素材はフライパンの表面加工に使われているテフロン(R)と似た構造をもっており、ポリエチレンに比べて滑りやすい性質を持っています。
PEとフロロカーボン、両方のライン素材の特徴をしっかり把握して適切なチョイスを行えば、ライントラブルもぐっと減っていきます。時には科学的側面から道具選びをしてみると疑問点もすっきりするはずです。
ショアラバの仕掛け
ショアラバの仕掛け(リグ)はタイラバ(鯛ラバージグ)を使用します。ただ、最近はショアラバ専用の仕掛けも発売させています。専用のジグはキャスティングしやすく、リフトアンドフォールのアクションに向くようにヘッド(オモリの部分)が工夫されています。
ショアラバの仕掛けはタイラバを使用する
タイラバ仕掛けとは鉛などのオモリ(ヘッド)針を組み合わせ、ネクタイやスカート呼ばれる色とりどりのシリコンのパーツを組み合わせて出来ているルアーです。漁師の方が漁をする際の仕掛けがもとになっているといわれています。
もともとはボートから垂直系のアクションをさせて鯛を狙う釣り方でしたが、これをショアー(おかっぱり)から遠投をしてリフトアンドフォールで行う今回ご紹介しているショアラバという釣りへ展開させてきました。
ショアラバの仕掛けは専用のものが飛距離を出しやすい
ショアラバで使うジグはヘッドの部分がキャストしやすいように流線形の形を使っていたり、オモリ部分の素材が鉛ではなくタングステンを採用していたり工夫されたジグが発売されています。タングステンは鉛より比重が大きいため、キャストした時に鉛に比べて飛距離がでます。また、フォールする際も水の抵抗が減り、手返しの効率が上がります。
ショアラバにおすすめな仕掛け
まずはカラーですが、ホワイト、赤、ピンク、オレンジを中心に考えていけばいいでしょう。色を変えると途端にあたりがあったりすることもあるので、何種類かバリエーションを持っておくことをお勧めします。
シリコン製のパーツであるネクタイの形状もカーリータイプ、ストレートタイプとありますが、カラーほどは影響が少ないようです。フックにソフトをつけられるジグもあり、こちらは食いつきがよくなるケースがあります。状況に合わせてその日のベストチョイスを探してみてください。3点ほどお勧めをご紹介します。
【メジャークラフト】 ジグラバー
メジャークラフトのジグラバー スルーオフセットタイプは重さのバリエーションもあり、最大60gまでラインナップがあります。オモリも流線形でキャストも安定感があるタイプとなっています。
また、フックがオフセットタイプになっているのでトレーラーにワームを使用することもできます。アタックが渋いときは有効なケースもありますので、試してみてはいかがでしょうか。実売価格は2019年2月現在、アマゾン販売価格で800円台です。
【オルルド釣具】夜光 タイラバ用スカート ダブルフック付 5色セット
オルルド釣具のフックとスカートのセットですこれにオモリを組み合わせて使うことになりますが、このセットは5個入で非常にお得です。カラーも5色入っているのでいろいろなパターンに合わせて使い分けてください。
【シマノ】炎月 投式II
シマノの炎月 投式IIもヘッドの形状を工夫したキャスティング用のジグです。カラーバリエーションがかなり豊富でいろいろなシーンに合わせられます。重さはウエイトは20gのみなのであまり遠投を必要としないときの出番がおおくなります。実売価格は2019年02月時点で、アマゾン価格で900円台です。
ショアラバジグの自作
いままで、ご紹介してきたショアラバ用のジグ、実は自作もできます。作り方は、15cmくらいの10号の編のハリス糸の両端にタイ針の10号くらいを結びます。段違いになるように途中でチチワを作ってスカートとネクタイをセットし、リーダーにオモリを通したら出来上がりです。
オモリとスイベルの間に蛍光のシリコンビーズをショック吸収材にいれても集魚効果が期待できます。ターゲットやいつも行くポイントに適したジグをハンドメイドするのも非常に楽しいものです。専用のキットも売っていますのでオリジナルのジグを作ってみてはいかがでしょうか。
手軽にできるショアラバフィッシング
今回は簡単にできるショアラバフィッシングについてご紹介してきました。ヒットする可能性のある魚はマダイだけではなく、根魚、青魚やヒラメなどの魚も考えられます。皆さんがお住まいの近くでもショアラバに適したポイントがあるかもしれません。一度お試しになってはいかがでしょうか?