長潮は釣れないって本当?釣り方別に釣れるコツやアクションをご紹介

長潮は大潮の日中潮の日と比べて釣れない、という意識を持つ方は多いのではないでしょうか。長潮は一か月に複数回訪れます。通常時とは違う長潮に適した釣り方をすれば、もう釣れないなんてことがなくなるかもしれません。この記事で長潮の釣り方をチェックしましょう!

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ルアー釣りが好きで、ブラックバスとトラウトが対象魚です。疑似餌を使って魚の気を引くことに楽しさを感じます。埼玉県在住で、霞ヶ浦や栃木県の管理釣り場によく足を運びます。
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長潮とは

休日に釣りにいこうと決めて、潮回りを調べたら長潮で残念な気分になる方いると思います。そもそも、長潮とは、どういう状態なのかは詳しくご存じでしょうか?長潮の特徴を理解してアプローチすれば、いままで出会うことがなかった魚を相手に釣りを楽しむことができるかもしれません。

長潮と潮回りの関係性

潮回りは、地球と月の引力によって起こる現象で、潮の満ち引きに大きな影響を与えます。潮の干満差か最もある大潮から、中潮、小潮、長潮、若潮の順に半月ほどで一巡します。長潮のときは、干満差が小さく同じような状態が長く続くので変化が少ないです。長潮の次にくる若潮は、潮の干満差が再び大きくなり始める変わり目として捉えられてます。

長潮は一か月に複数訪れる

潮回りが半月ほどで一巡する中で、長潮は小潮の末期状態とも言われています。小潮が数日間続き、その後に長潮が1日訪れます。半月に1日くる計算になるので、ひと月当たりで2、3回位が長潮です。そして、長潮の翌日のことを若潮と呼びます。

長潮は釣れないといわれている?

長潮のときは長時間に渡って流れが穏やかですが、その潮流の弱さがマイナスのイメージを持たれている理由でもあります。普段、魚がエサを狙うときには、ここぞというタイミングで効率よく行動します。その時に使う変化の一つが流れで、流される小魚を狙って絶好の場所で待ち構えます。長潮だと、その現象が起きづらいのです。

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長潮は海だけではなく河川にも変化を及ぼす

海と河川はつながっているので、潮の干満による水位の変動の影響を受けます。そして、その影響力は大きく、はるか遠くの数十キロ離れた所まで及ぶ場合があります。身近にある近所の川も、実は潮周りの影響を受けているかもしれませんので、気になる方は、河川の水位観測所の情報を調べてみましょう。

長潮の釣り方を解説!

流れがあって魚が小魚を追いかけているような活性が高い状況だと、簡単にエサに食いついてくれることもありますが、長潮の場合はそれはあまり期待できません。流れが穏やかなので、活性の低い時間帯が長くなりがちなのですが、見切られにくく工夫したり、驚かせるようなアクションをすることで反応が得られる場合があります。

長潮の釣り方① エギング

エギングは、大潮や中潮などのよく潮が動くときが狙い目とされています。流れがあることによって、エサとしている小魚などの活性があがり、アオリイカもそれに合わせて動き出すような連鎖が起きやすいです。長潮は、活性が高くない中での釣りとなる確率が高いので、基本的にはスローに動かして攻める展開となります。

長潮時のポイント

小魚などの活性が上がる、適度な流れがある場所が重要です。小さいサイズの魚は流れが強すぎると、泳ぎのバランスを保てずに流されてしまいます。地形などの関係で、潮があまり動かない時に程よい流れになる釣り場が見つかると、長潮でも好釣果に恵まれます。

もし、アオリイカの活性が低いと感じた場合は、むやみやたらにエギにアタックはしてこないので、こちらから距離をゆっくり縮めるようなイメージで狙っていきます。アオリイカが居そうな護岸際や沈み根、船の周りや船道などを丁寧に探りましょう。

長潮時のアクション

ゆっくりと沈むエギを使用して、フォール主体で攻めていきます。フォールでも、ラインテンションをかけずにナチュラルに沈ませるフリーフォールと、糸を張って横方向に動きをつけるカーブフォールの2種類があります。ドリフトでゆっくりと広範囲を流すのも効果的です。

長潮の釣り方② シーバス

シーバスと潮回りの関係は非常に重要で、基本的には流れがある方が活性が上がる魚です。流れが変化して強くなったときに、エサとする小魚が流れに負けて食べやすい状態になるのを、シーバスは狙っています。潮が弱いときは、チャンスが少ないこともあり活性が低めです。やる気がないので簡単には反応してくれません。

長潮時のポイント

シーバスにスイッチが入っていないので、ルアーなどを投げてもしっかりと観察されて見切られてしまいます。また、障害物周りや底付近の落ち着ける場所で一息ついているような状態なので、必要以上には追ってこないです。じっくり見られても、興味を持ってもらえるようなエサっぽい優しい動きのルアーでアプローチする展開になります。

また、捕食チャンスが少ない長潮ですが、そんな中で潮の影響とは別の要素で流れが強い場所があると、シーバスが集中して留まっている可能性がある激熱スポットになります。人気があまりない潮回りということを逆手にとって、ライバルと競うことなく一級ポイントに入りやすいという考え方もできます。

長潮時のアクション

強い波動で、遠くから魚を引っ張ってくるような状況ではありませんので、こちらからシーバスがいそうな場所を丁寧に攻めていきます。ストラクチャーや壁の際、明暗などをきっちりと狙うのがポイントです。

使用するものは、ローリング主体のミノーやシンキングペンシル、ワームなどで、それをスローに動かします。普段よりルアーサイズを落とすことも、見切られにくくなるので効果的です。また、逆の発想で早巻きやジャークで見切られる前に口を使わすリアクション狙いも方法もあります。シーバスを驚かすイメージで数投分試してみましょう。

長潮の釣り方③ ロックフィッシュ

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