キャンプの決め手はテント選びから!テントのタイプをチェック
キャンプをしたいと思ったらまずはテント選び。これがなければキャンプは始まりません。とはいえ、テントの種類って結構いろいろあるんですね。最近は様々な工夫を凝らしたテントがたくさんありますので 分類に困ってしまうアイテムも多いのですが、とりあえずは代表的なこれらのタイプを押さえておけば安心。それぞれの特徴をざっくりとつかんでからテント選びに臨みましょう。
ドーム型テント
テントといえばこの形状が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。丸いドーム型の形状が特徴のドーム型テントは、キャンプ初心者から上級者にまで幅広い層に好んで使われる定番のタイプ。ソロからファミリーまで使用シーンも幅広く、比較的広い空間と、一人でも簡単に設営できる手軽さが魅力です。
2ルーム型テント
テントとタープを別々に張るのではなく、スクリーンタープの中にインナーテントを入れ込んでしまうというタイプのテントです。テントのほかにタープを張る場合と比べて手間もかかる時間も短くて済みますし、雨の日の撤収なども楽ちんです。リビングスペースにスクリーン状の窓があれば通気性も十分に確保でき、サイドパネルを跳ね上げてキャノピーにすることで更なるスペース拡大を狙えるアイテムもあります。広いリビングスペースが必要なファミリー向けです。
ワンポールテント
アメリカ先住民族で使われていた「ティピーテント」に着想を得て作られているという、先端に向かってすぼまった形状のとんがり頭が特徴的なテントです。構造自体はシンプルで、部品も少ないためコンパクトに持ち歩くことができます。ただし、テント単体での自立はしないため、ある程度キャンプに慣れている人でなければ設置場所に困ってしまう場合もあります。アイテムによっては、ポールがない場合に太めの木の枝を支柱代わりにするなどの応用が利く場合もあります。
ワンタッチテント
「ポップアップテント」という呼び名でも親しまれるテントタイプです。名前が示している通り、ワンタッチで簡単に設営できることが最大の魅力です。強度こそ一般的なテントに劣りますが、設営時のストレスがかからず、キャンプ場での自由時間をたっぷりと楽しむことができます。
収納に関しては、簡単なものも登場していますが以外にてこずる人が多い様子。変にストレスをかけるように無理やり収納すると破損の原因になってしまうため、実際にキャンプ場に出かける前に収納の仕方を動画や実践で確認してみることがおすすめです。
ロッジ型テント
「ロッジ(lodge)」という言葉は、キャンプをする人ならば聞いたことがあるのではないでしょうか。「山小屋」を意味するロッジは、キャンプ場で貸し出しているコテージやバンガローのように人気の宿泊施設。
ロッジ型のテントは、その名の通り小さな小屋のような形をしています。見た目には設営が難しそうな印象ですが、意外に構造自体はシンプルです。ドーム型テントが出現する前まではこちらのタイプの方が主流でしたので、なんとなくレトロな懐かしい印象を受けるのもうなずけます。
特殊テント
以上のどのタイプのテントタイプにも属していない、いわば「未分類」のものを「特殊テント」として位置付けています。個性があり、幅広い用途に使用することができるテントが多いので、うまく扱うにはある程度の経験があり、キャンプギアの扱いにたけている必要があります。
テントを選ぶときに見るべきポイントはココ!
テント選びの際に、最初はだれでも迷うのが記載情報の多さではないでしょうか。「対応人数」「サイズ」「重量」「耐水圧」「材質」その他オプション・・・どの性能がどのくらい必要なのかわからなければ、選ぶ際の判断材料にするにしても混乱してしまうだけですよね。テントを選ぶ際に注目すべきポイントは以下の通り。テントは決して安くはない買い物ですので、なるべくピンポイントで自分のほしいテントにたどり着きたいところですね。
対応人数やサイズはどうか?
テントを使用して寝泊まりする際には、そのテントの対応人数は重要なポイントですね。きちんとキャンプをしに来ている全員が就寝できるスペースがあり、出来ればちゃんと団らんを楽しむことのできるゆったりとした空間がほしいところ。
一般的に、製品に記載されている対応人数よりも1人分少ない人数がちょうどいいといわれています。メーカーにより記載されている人数表記はJIS規格にのっとったものであり、この場合、一人分のスペースをを55*180cmと仮定して計算されています。一般的な成人男性にとっては少し窮屈な設定ですね。荷物などのスペースを考えるともう少しサイズがほしいところ。それぞれの人数ごとでのおすすめサイズは下記のようになります。
1人 | 210*130cm | 1人なら余裕、2人でちょうど |
2人 | 210*180cm | 2人で余裕、3人でちょうど |
3人 | 270*270cm | 3人でかなりの余裕、4人でちょうど |
4人 | 300*300cm | 4人で余裕、6人だと少しきつめ |
6人以上 | 420*300cm | 6人でかなりの余裕、8人でちょうど |
収納サイズと重量はどうか
キャンプは、家でパッキングをしているときからもう始まっています。パッキングをする際にしっかりとコンパクトに収納することのできるものでないと、持ち運びの際には不便ですよね。撤収の際にストレスがないものを選ぶなら、付属のキャリーケースにもしっかりと収まりやすいものを選びたいところです。
重量に関しては、同じテントといっても意外に大きな違いがある項目です。ものによっては、同程度の対応人数でも10kg以上の重量差が出てくる場合もありますので、侮れません。一般的に、コットン生地を使ったテントは重量が重くなる傾向にあります。
素材性能・耐水圧はどうか
ナイロン
一般的にもよく知られている化学繊維の一つです。ポリエステル生地と比較すると少し高価にはなりますが、その分軽くて伸縮性や耐久性に優れているため、登山などのハードシーンに使うテントにも取り入れられている素材です。吸湿性がありつつも速乾性ですので、濡れても安心。紫外線には弱い素材ですが、特殊加工が施されているものも多くあります。また、たき火などをして火の粉が飛んでも燃え広がりにくいです。
シルナイロン
こちらは、ナイロンの生地にシリコンを染み込ませて作られている生地です。通気性がほとんどないことが最大の難点ですが、防水性能・頑丈さがつうじょうのナイロンと比べて格段に優れているので、一生もののテントがほしい方におすすめ。ただし、とても高価で初心者には少し扱いずらいため、キャンプに慣れている上級者向けの素材でもあります。
ポリエステル
日本国内で最も多く作られている化学繊維の一つです。水を吸収しにくい性質なので、雨に降られてもすぐに乾きますし、太陽から発せられる紫外線にも強いです。ただし、通気性が悪く雨の日は室内が群れやすいこと、火の粉が飛んでしまうとすぐに穴が開いてしまうなどの弱点もあります。一般的なテントに多く取り入れられている素材で、安価かつ扱いやすいのでコストパフォーマンスに優れている生地です。
コットン
おしゃれキャンパーが使うテントに取り入れられていることが多い素材です。温かみのあるナチュラルなニュアンスは天然のコットン素材ならではです。吸湿性が高いため、水分を吸い込むことで膨張してそれ以上の水分が入り込むことを防ぎます。ただし、その分重量が増えて重くなり、カビも発生しやすいことが問題です。雨に濡れたらしっかり乾燥させること。