ゼロポイントとは
「ゼロポイント」というブランドは、日本の有名なアウトドアブランド「モンベル」が独自に発足したブランドです。登山やクライミングなどに的を絞った優れた品質とリーズナブルな価格で、今でも根強い人気を誇っている、モンベルの原点といわれています。
モンベルの登山リュックブランド
「ゼロポイント」というブランドは、今や日本を代表するアウトドアブランドであるモンベルの原点といわれているブランドです。1982年に発足したこのモンベルのオリジナルブランドは、登山シーンの中でも特にクライミングやボルダリングといった、よりハードでコアなアウトドア愛好家をターゲットとしてデザインされているアイテムが多くリリースされています。
アウトドアシーンの中でも特にテクニックを要するクライミングなどの場面でも、ユーザーが不快感を感じることなく、快適かつアクティブにアウトドアを楽しむことができるように計算しつくされたデザインでありながらもリーズナブルな価格設定で、今もな根強い人気を誇り続けているブランドです
モンベルはアウトドアで有名な日本のメーカー
たとえアウトドアに関心があるという人でなくても、「モンベル」という名前を聞いたことがあるという人は非常に多いのではないでしょうか。モンベルは、登山やキャンプなどのアウトドアギアを専門に扱っている日本のメーカーとして有名で、全国的にモンベルショップという直営店を経営している方からも、身近に感じている人も多いのではないでしょうか。
モンベルというブランドがアウトドア愛好家から支持されている理由は、「高い品質」と「リーズナブルな価格設定」です。アウトドア初心者からベテランまで幅広い層の方々が楽しめるようなラインナップとカラーバリエーションの豊富さ、同価格帯の他のブランドと比較しても優れている品質はモンベルならではです。高い品質でありながらもリーズナブルなので、コストパフォーマンスが優れています。
登山用ザックを選ぶならこちらもぜひ参考に!
ザックとリュックの違いについて
「ザック」と「リュック」ってそれぞれ聞く機会がありますけれど、なんとなく聞き流してしまいがちですよね。でも、よくよく考えたらもしかして違いがあるのかも?実は、登山においては、特に登山向きのバックパックのことを「ザック」と呼びます。普通のリュックとの違いを確認してみましょう。
ザックはリュックの登山用語
基本的には、「ザック」と「リュック」との語源的な違いはありません。どちらも同じ荷物を収納するための袋という意味合いで使われています。しかし、その中でも特に「登山などのシーンに特化したもの」を「ザック」という用語として使い分けているようです。
一般的な日常生活の中で使用するようなリュックサックと比較して、より機能性に優れていたり、容量が大きかったり、登山用のデザイン(防水・耐久性が優れているなど)が施されているもののことを特に「ザック」という登山用語として言い分けているという認識でよいでしょう。
ザックは登山に特化したリュック
上記で述べたように、登山用語として使う「ザック」は、機能性に優れ、容量が大きく、登山用のデザインが施された、登山向きのバックパックのことを指しています。「登山向き」ということがポイントで、わかりやすい特徴としては、「形状が縦長である」「ショルダー・ウェスト部分にベルトが装備されている」といった外見的な特徴があげられます。
また、機能としては「背面パッドやショルダーストラップのクッション性、通気性が優れている」や「軽量で防水・強度に優れた素材を使っている」ことなども挙げられます。今回ご紹介するゼロポイントのザックのように、「リップストップ(=破れ防止)」加工の施されている生地を使っている場合もあり、よりハードなアウトドアシーンを想定していることがわかるかと思います。
ゼロポイントザック・リュックの魅力
ゼロポイントザックは、モンベルのアイテムの中でも特に登山シーンに特化した優れもの。決して妥協を許さない高い機能性と使い心地の良さによって、ハードなアウトドアシーンである登山やクライミングなどの場面でも、高い機能性と快適性を実現してくれる、今でも根強い人気を誇っているシリーズなのです。
魅力①:バスティックナイロン使用
モンベルのアウトドアギアに取り入れられていることが多い「バリスティック®ナイロン」という素材。こちらはモンベルが独自開発しているオリジナルのシェル素材であり、高い耐久性と軽量性が魅力です。
ナイロンを使って糸をつむぐ時点で延伸加工を施しているため、生地として完成した段階では通常のナイロン生地と比較して2倍程度の引き裂き強度を持っています。ハードなアウトドアシーン程バックパックの強度も重要になりますので、引き裂き耐性の強いザックは非常に心強いですね。
魅力②:トレールウォーターパック対応
ゼロポイントザックの中には、「ハイドレーションシステム対応」のものがあります。ハイドレーションシステムは、登山やツーリングなどのアクティビティ中、水分補給のためにアクティビティを中断することが無いように導入されるシステムです。水分補給を効率化し、荷物を降ろしたりする労力や給水時間の短縮につながりますので、あると非常に便利。
具体的には、モンベルで別売りで販売されている「トレールウォーターパック」という製品を併用することによって、ハイドレーションシステムを取り入れることができます。トレールウォーターパックは1.5~3.0Lサイズまで大きさを選択することができますので、自分のアウトドアシーンに合わせてサイズを調整することができます。
魅力③:軽量
前述のとおり、ゼロポイントザックの多くに採用されている素材「バリスティックナイロン®」は、とても頑丈でありながらも軽量。ゼロポイントのラインナップの多くは重量が2000g以内に収まっています。
登山やツーリングなどのアウトドアシーンでは、いかに必要最低限のアイテムをコンパクトにパッキングするかということが非常に重要です。そのため、パッキングをするザックの重量もなるべくなら軽量の方が好ましいわけです。その点、ゼロポイントのザックは平均的に重量が軽く、かつスリムでコンパクトなシルエットとなっているので、登山などのシーンにぴったりなデザインとなっているんですね。
魅力④:優れたデザイン
モンベルの原点ともいわれるゼロポイントシリーズは、見た目のおしゃれさよりも、登山に向けた必要十分な機能性を追求しているデザインとなっています。上記に述べたような、「軽量性」「耐久性」「水分補給などの快適性」に見られるような優れた機能性を追求する徹底的なこだわりには、ゼロポイントシリーズの妥協を許さずに機能性を追求する姿勢が現れているといえるでしょう。
ゼロポイントザック・リュックの選び方
ゼロポイントのザックは、ツーリングから沢登りや登山までのハードなアウトドアシーンに対応することができます。また、それぞれの場面に応じて、特に優れた性能を示すアイテム設計となっているため、使用するシーンを想定してアイテム選びをすることによって、より効果的にザックを活用することができるようになります。
容量で選ぶ
ゼロポイントのザックは、一つの製品モデルの中でも様々な容量があります。人気の高いアルパインパックやエクスペディションパックは、レディースも含めてさまざまなタイプのサイズ展開があり、それぞれの登山シーンや山行日数に合わせて適切な容量を選択することができます。
一般的に、日帰りのハイキング程度ならば20L、一泊ならば30~45L、2泊以上ならば35~50Lといった目安で容量を選択するとよいでしょう。また、ゼロポイントのスーパーエクスペディションパックは110Lまでの超大型サイズの展開もされていますので、長期間の遠征にも対応することができる優れた容量があります。
用途で選ぶ
ゼロポイントのザックは、使用する場面によっても選択肢があります。沢登りのようなウォータースポーツを楽しむ場合には、サワークライムデイパックのように、3Dメッシュ加工が施されており、仮に水にぬれたとしてもすぐに乾いてくれるようなものを。
登山やツーリングなどに使う場合には、汗で背中が蒸れないように背面パネルの通気性や体へのフィット感が優れているものを。特に大きな荷物を入れる必要がある場合などは、2気室のものよりも1気室で収納空間が広いものを選ぶとよいでしょう。グラナイトパックは1気室、ヌプリパックは2気室と1気室の2WAY使用ができるため、場合によってサブバックとして使うこともできます。
ゼロポイントザックのおすすめ3選|小型ザック【20-25L】
日帰りのアウトドアに最適なサイズです。スリムでコンパクトなサイズなので女性でも背負いやすいのがうれしいですね。
サワークライムデイパック 20
ウォータースポーツにぴったりのメッシュ素材使用
沢登りなどのウォータースポーツを中心にして大活躍するメッシュパックです。水にぬれても軽量さを保てるように3Dメッシュ素材を採用しており、さらに、ザック底部には水抜き用のメッシュが配されているため、濡れてしまってもすぐに水を排出することができますので、水場で使うにはうってつけです。
スペック
- 素材:ポリエステル・メッシュ
- 重量:790g
- 容量:20L
- 背面寸法:不明
ピレネーパック 25
スリムな見た目とフィッティング性の高さが魅力
スリムなシルエットの登山用ザックで、特に女性におすすめのアイテムです。日帰りや一泊登山などの比較的短期の山行に十分な容量があります。体のラインにしっかりと合わせて背負うことができるショルダーハーネスによって、フィッティング感も良好。バッグがずれることによって背中などが痛くなるのも軽減することができます。
スペック
- 素材:(本体)210デニール・ナイロン・ドビー[ウレタン・コーティング] :(底部)1000デニール・バリスティックナイロン[ウレタン・コーティング
- 重量:988g
- 容量:25L
- 背面寸法:42-50cm
ガルワールパック 25
日帰り登山におすすめのコンパクトザック
かなり軽量でかつ耐久性もあるデイパックです。フロント部分についている2つのファスナーつきポケットは大きめのサイズで、山行中に荷物を取り出すのにも便利です。
また、背面部分に装着されているウレタンパッドは取り外してそのままマットとして使用することができるなど、荷物をコンパクトに少なくまとめたい登山シーンにうれしい機能が備わっています。
スペック
- 素材:330デニール・ナイロン・リップストップ[ウレタン・コーティング]
- 重量:547g
- 容量:25L
- 背面寸法:52cm
ゼロポイントザックのおすすめ6選|中型ザック【30-45L】
1泊程度の山行にぴったりサイズの中型ザック6選。機能性がありつつも動きやすさや重量のバランスが取れているサイズが魅力的です。
サワークライムデイパック 30
沢登りに最適なメッシュ素材製ザック
20Lサイズより一回り大きくなって、より多くの荷物を詰め込めるようになりました。基本的な性能は同じで、こちらもウォータースポーツを中心として活躍させることができるバッグです。
また、サイドについているストラップにはヘルメットなどを装着することができるので、ハードなアウトドアシーンに気軽にヘルメットを携帯することができます。
スペック
- 素材:ポリエステル・メッシュ
- 重量:1060g
- 容量:30L
- 背面寸法:不明
グラナイトパック 30
1気室タイプはサブバッグとしても便利
1気室タイプのシンプルなデザインのアウトドアザックです。細めなシルエットでシンプルであるがゆえに狭い山道や険しい道でもすいすいと進んでゆくことができます。ショルダーハーネス部分は、内部の生地が雪の付着しにくい素材でできています。そ
のため、冬山登山をはじめとした様々な登山シーンで、幅広い用途で使うことができるスタンダードモデルです。
スペック
- 素材:(本体)330デニール・ナイロン・リップストップ[ウレタン・コーティング] :(底部)1000デニール・バリスティックナイロン[ウレタン・コーティング
- 重量:1070g
- 容量:30L
- 背面寸法:52cm
グラナイトパック 40
シンプルなザックでハイドレーションシステム搭載型
グラナイトパック30の大容量モデルです。基本的な性能は変わらず、シンプルなデザインとスマートなシルエットが魅力。メインの収納部分が一つだけの1気室タイプは、2気室のザックとは違い、様々なアウトドアシーンに対応することができる汎用性の板傘が力です。
また、ゼロポイントのハイドレーションシステムをオプション装備することがででき、山行中でも水分補給を効率的に行うことができます。
スペック
- 素材:(本体)330デニール・ナイロン・リップストップ[ウレタン・コーティング] :(底部)1000デニール・バリスティックナイロン[ウレタン・コーティング
- 重量:1250g
- 容量:40L
- 背面寸法:不明
クラシカルバランスライト 30
シンプルかつ機能的なデザインが魅力的
シンプルなデザインで、パッドを取り外すことによってコンパクトに収納することができるザックです。そのため、普段はメインバックに収納しておいて、サブパックとして活躍せることも可能。収納部分は2層あり、本体と雨蓋がついているだけのシンプルなつくりですので使う場面を選びません。
スペック
- 素材:210デニール・ナイロン・リップストップ[ウレタン・コーティング]
- 重量:580g
- 容量:30L
- 背面寸法;48cm
ヌプリパック 35
1気室と2気室の2WAY仕様
トップの開口部分が大きく開く2気室のザックです。収納したい荷物のタイプに合わせて、1気室のザックとして利用することも可能で、入り口が大きいため大きめの荷物を詰め込むこともできます。
背面部分には3Dメッシュ素材を採用しているため汗をかいても蒸れにくく、オプションのハイドレーションシステムを併用することによって水分補給を効率的に行うことができます。
スペック
- 素材:(本体)330デニール・ナイロン・リップストップ[ウレタン・コーティング] :(底部)1000デニール・バリスティックナイロン[ウレタン・コーティング]
- 重量:1220g
- 容量:35L
- 背面寸法:52cm