アウトドアウェアはゴアテックス製で決まり!おすすめのレインウェア20選!

釣りやアウトドアで急な雨に遭遇することは日常茶飯事です。そんな急な雨でもゴアテックスのレインウェアを一枚持っていれば安心です。ゴアテックスの高い機能性と人気の秘密とは?おすすめのゴアテックス製品を選び方と合わせてご紹介していきます!

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旅行が好きなアウトドアライターです! アウトドア記事を書いているとキャンプがしたくなってきますね。 大学休学中にスペインを一か月かけて歩いて横断したのが忘れられない思い出です。 好きな料理は牛肉の赤ワイン煮込み。作るのも食べるのも
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ゴアテックスってそもそもどんな製品なの?

ゴアテックス製品について、アウトドアを普段から楽しまれている方なら聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。しかし、「アウトドアウェアの中でも特に優れた性能を持っており、高価である」という印象にとどまっているという方は、ゴアテックスについての正しい知識を身につけましょう。

ゴアテックスとは?

製品の特徴的な性質として、「防水・防風・透湿性」が他のレインウェアと比較して非常に優れているということがあげられます。そのため、ゴアテックスというものの定義について、その製品に使われている生地や加工のことを指していると認識している方も少なくはないようです。

「ゴアテックス(GORE-TEX®)」というのは、アメリカの「WLゴア&アソシエイツ社」によって製造および販売されている防水透湿性素材の商標名を指しています。また、ゴアテックス製品の生地の多くには3層構造が採用されており、2枚の層に挟まれている薄い膜が、「ゴアテックス・メンブレン」という、ゴアテックス製品を特徴づけるメインパーツとなります。

ゴアテックスを作り出す意外な素材とは?

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ゴアテックスの原料について知るためには、その成り立ちから知りましょう。ボブ・ゴアによって1992年に開発されたPTFE(フッ化炭素樹脂、「テフロン」の商品名で知られています。)を延伸加工することによってえられる「ePTFE(エクスパンデッドPTFE)」という素材を使って製造されています。

驚きなのは、このePTFEという素材を作り出す原料となるのは「ホタル石」であるということ。学校の化学の授業などで聞いたことがあるという方もいるかもしれませんね。「フローライト」の名前でも知られるこの蛍石を加工してフッ素を抽出するなどして、素材となるPTFEを作り出します。

ゴアテックス・メンブレンの性質を理解しよう!

「ゴアテックス・メンブレン」はゴアテックスの高い性能を実現するためには必要不可欠です。ゴアテックスの製品の性能や使い方についての正しい知識を身に着けるためには、まずはその素材となっているゴアテックス・メンブレンについて知ることから。とても薄くて頼りないこのメンブレン果たす、とても重要な役割についてみていきましょう。

拡大してみると無数の穴が!

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高い防水性能と透湿性を支えているゴアテックス・メンブレン。このメンブレンを拡大していくと、無数の穴が開いていることが確認できます。この穴は1cm²あたりに14億個もの数があり、この穴が網目状に広がっていることにより、いったいどのような効果が得られるのでしょうか。

水を通さず水蒸気を通す

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これらの穴のポイントはそのサイズ。気体としてのH²Oは通しつつも、液体としてのH²Oは通さないというこのサイズによって、ゴアテックスの特徴である、「防水透湿性」を実現しています。

ゴアテックスの「外部からの雨などに対する防水性」と「内部の蒸気を排出する透湿性」というのは一見相反する性質に見えますが、実はこういったメンブレンの特徴が反映されているんですね。

ゴアテックスの特徴は?

ゴアテックス・メンブレンは、それ単体としては耐久性などに問題があるため、ウェアとして製造される段階で、3層構造の「GORE-TEX®ファブリクス」へと形作られていきます。

防水性

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ゴアテックスの大きな特徴である高い防水性。ゴアテックス製品には様々なメーカーから発売されているものがありますが、それらのうち、ゴア社の基準によって性能が認められたものしか商品化を許可されていません。

ゴアテックスの防水性は、ウェアとして開発されたのちに様々なテストを経て実証されているもので、生地だけの性質ではなく、ウェアとしての総合的な防水性があることを示しています。

透湿性

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高い防水性と透湿性を両立する生地というのは、アウトドアウェア市場において非常に画期的な物でした。ゴアテックス・メンブレンは、ゴアテックス製品の高い防水透湿性の核となっており、それを実現しているのは先に紹介した無数の穴です。

ウェア内で発生した汗が蒸発して水蒸気となることで、ゴアテックス・メンブレンの穴を抜けることができるサイズになると、自動的にウェア内から排出され、内部の湿度が上昇することを防いでくれます。

防風性

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ゴアテックス製品といえば、高い防風性もその特徴の一つとして挙げることができますが、この高い防風性を支えているのもゴアテックス・メンブレンなのです。無数の穴が開いているゴアテックス・メンブレンに高い防風性があるといってもピンと来ないかもしれませんが、実はこの微細な穴が空気の流れをコントロールしているのです。

そもそも風というのは一つの「空気の塊」として体にあたることによって風として感じられます。ゴアテックス・メンブレンにあたった風は、無数の穴によって、空気の塊ではなく、「微細な空気の流れ」となるため、風として人間に認知されなくなるのです。

ゴアテックス製品の種類は?

ゴアテックスの製品は、アウターの場合3つに分類することができます。最も一般的なゴアテックス製品に加えて、より各々のシーンに特化した製品となっているので、アイテム選びの際の参考にしましょう。

ゴアテックス・プロダクト

ゴアテックスの製品の中でも最もベーシックで汎用性が高いものです。「ゴアテックス」という名前の付くアウトドアウェアの中でも特に一般的なラインナップを指しています。高い機能性があり、多様なアウトドアシーンで活躍させることができるので、一般的なアウトドアでの使用を考えているのならこちらがおすすめです。

ゴアテックス・プロ・プロダクト

上記の一般的なゴアテックス・プロダクトよりもさらに耐久性を高めることによって、よりハードなアウトドアシーンを想定して開発されている製品です。耐久性だけではなく透湿性も向上しており、より本格的なアウトドアに取り組みたい方にはこちらの方が向いています。

ゴアテックス・アクティブ・プロダクト

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プロとは異なり、スポーツなどでの使用を想定して開発されている製品です。3種の中で最も優れた透湿性脳を持っており、激しい運動の後でウェア内が蒸れても、内部の蒸気を効果的に排出してくれます。また、スポーツシーンを想定しているということもあり、軽量化も図られている製品でもあります。

ゴアテックスの手入れ方法

ゴアテックスは他のレインウェアと比べると高価な部類のウェアに入ります。そのため、なるべく長く大切に使いたいところですね。ゴアテックスの製品とは言えど、使用しているうちに諸性能のパフォーマンスが低下することは当然あり得ますので、お手入れを徹底することが大切です。

普通に洗濯機で回して大丈夫

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多くのアウターやアウトドアウェアなどは洗濯機で洗うことができます。ゴアテックス製品も同様。皮脂や大気中の汚れが付着している状態で長期間使用していると、撥水性能や透湿性などといった性能のパフォーマンスが落ちてくる場合があります。そのようなパフォーマンス低下の原因となる汚れは、定期的に洗濯することで取り除きましょう。

アイロンをかけるのが重要

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ゴアテックスの撥水性能を回復させるために重要なポイントは、生地をしっかり乾燥させることです。乾燥機を使うなどして温風乾燥させるのがベストですが、乾燥機が使用できないときなどは、ウェアに当て布を当てた状態で、「低温・スチーム無し」のアイロンをじっくりと時間をかけながら当ててあげましょう。

撥水剤の使用もおすすめ

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なお、洗濯による汚れの除去、乾燥器・アイロンがけによる乾燥によっても撥水性が回復できなかったという場合には、市販されている撥水剤を使用した撥水加工処理も奨励されています(GORE-TEX SHAKEDRY™ガーメントは対象から外されていますので注意)。撥水剤の使用については製品の使用方法を遵守しましょう。

ゴアテックス以外のレインウェアの素材とは?

ゴアテックスは非常に優れているレインウェアですが、やはり価格の高さはネックですね。アウトドアウェアは様々なメーカーから出ていますので、ゴアテックスがほしくても値段が高いからちょっと手が出せないと悩んでいる方にはこちらを選ぶという選択肢もありますよ。

パタゴニア H2Noパフォーマンス・スタンダード・シェル

パタゴニアで独自開発されている透湿防水素材です。生地は2層、2.5層、3層のものがあります。いずれも高い防水性、透湿性を兼ね備えており、3層構造のものになると、表面の撥水シェル素材と防水透湿性のメンブレンに加えて、肌触りの良いニット生地を組み合わせて快適に着こなすことができるようになっています。

ポーラテック ネオシェル

ソフトシェルのように優れた通気性と伸縮性がありながらもハードシェルの防水性能を兼ね備えている、ポーラテック社の高機能素材です。ネオシェルは二方向の通気性を持っており、水蒸気を直接外部に放出することができるので、通常のウェアよりも、内部を快適に保つことができます。

モンベル ドライテックシリーズ

一般的に、ポリウレタン防水素材において防水性と透湿性というものはトレードオフの関係にあり、どちらも両立するということができません。しかしながら、モンベルが独自開発したドライテックではゴアテックスと同様に、雨粒の浸入を防ぎつつも水蒸気の放出を行うことができます。

また、同社のストレッチ・ドライテックでは、ドライテックの性能を保ったままでストレッチ性の高さを実現しており、しかも耐久性が高いということで非常に機能性の高い素材となっております。

コロンビア オムニテックシリーズ

コロンビアで独自開発された防水透湿機能です。外部からの水の浸入を防いで、内部からの水蒸気を効率的に放出するため、激しい運動中でも快適なウェア内環境を保つことができる三重構造の生地です。ゴアテックスと比較すると防水性でも透湿性でも多少劣って入るものの、一般的なアウトドアで使用する分なら十分といえるほどの性能があります。

ミズノ ベルグテックEX

日本の有名スポーツメーカーのミズノで開発された防水透湿素材です。防水性も透湿性も非常に高い数値を示しており、値段を考えても非常にコストパフォーマンスに優れている素材です。この素材を採用している製品の中には、「マジックテープが多い」や「縫い目が気になる」というコメントが見られますので、実際に目で見て確認してみるのがいいかもしれません。

防水透湿素材の比較

防水透湿性の高さをうたっている素材をいくつか表にしてみました。実際にウェアを選ぶ際の参考にしてみてもいいかもしれません。

メーカー 素材名 防水性(mm) 透湿性(g/m²/24h)
ゴアテックス社 ゴアテックスXCR 40.000 13.500
モンベル ドライテック 25.000 10.000
モンベル ブリーズドライテック 25.000 15.000
ミズノ ベルグテックEX 32.640 16.000
コロンビア オムニテック 20.000 10.000

 

レインウェアの種類

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ゴアテックス製品には、ジャケット、パンツ、フットウェア、グローブなどの種類がありますが、今回の記事では特に「レインウェア」として、雨天時のシーンを想定したアイテムを選定しました。ゴアテックスならではの高い防水透湿性や防風性を生かすことができるので、レインウェアにはぴったりなんですね。

ジャケット

アウトドアウェアの代表的なものといえばやはりジャケットですね。急な悪天候時などにも対応することのできるレインウェアにはゴアテックスの製品がおすすめです。高い防水透湿性能を生かして、スポーツや登山などといったハードなアウトドアシーンでもウェアの内部環境を快適に保ってくれる性能がありますので安心してアウトドアに取り組めます。

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