ダウンジャケット選びはまずアウトドアブランドをチェック!
アウトドアブランドのダウンジャケットというと、「機能性は高そうだけれどデザイン性はどうなの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。日本だけでなく様々な国で製品展開しているアウトドアブランドのジャケットは、様々なニーズに合わせて非常に優れた製品開発をしています。
アウトドアブランドは機能性が高い!
基本的に、登山やスポーツなどといったハードなアウトドアシーンを想定して製品開発しているアウトドアブランドの製品は機能性の水準が高めです。冬山での山行や南極観測隊の使用を想定しているものもあるので当然といえば当然ですが、保温性の高さはうれしいポイント。
また、アウトドアブランドならではの「人間工学」に基づいた立体設計や、独自の技術を採用した防水生地などを採用している場合もありますので、非常に幅広いシーンで使うことができます。商品選択の際には、機能性の高さに注目です。
街着やファッションアイテムとしても定着!
機能性重視というと、デザイン性はあまり優れていないのかと思ってしまいますね。アウトドアブランドのダウンジャケットはデザインにも優れています!
都会的でシンプルなデザインが魅力的なアークテリクス、ファッション業界からも注目される「水沢ジャケット」を生み出すデサントなど、アウトドアブランドのダウンジャケットは、デザイン性の高さにも妥協しません。
ダウンジャケットの「ダウン」について知っておこう!
ダウンジャケットといわれると、なんとなく羽毛が入っているのだろうとイメージしている人は多いのではないでしょうか?もちろん、水鳥から採取される羽毛を使っているものをダウンジャケットと呼びますが、注意すべきはその羽毛にも種類があるということ。
ダウンジャケットに使われている「ダウン」と「フェザー」について、その違いを見ていきましょう。
ダウンジャケットの中綿はダウンとフェザー
ダウンジャケットの中綿として採用されている羽毛には、「ダウン」と「フェザー」の2種類があることはご存知でしょうか?どちらも同様に水鳥から採取される羽毛ですが、それぞれ異なった性質を持っているため、ダウンジャケットをみる際には、ダウンとフェザーの混合割合に注目するとよいでしょう。
ダウンの特徴
アヒルなどの水鳥の胸部分に生えている羽で、羽軸がない柔らかなわた状の質感の羽毛のことです。芯がなくやわらかな綿毛なので、空気を含みやすく、それによって高い保温性能を生み出すことができる素材です。
水鳥一羽からごく少量しか採取されないため、ダウンの割合が高いものは高品質であるとともに高額であることが一般的です。
フェザーの特徴
ダウンとは異なり、翼部分に生えている羽軸のある羽毛のことを指しています。フェザーの混合率が増えてしまうと価格が下がるといわれているものの、弾力性がある羽毛のため、製品の型崩れを防ぐのに重要な役割を果たします。
フェザーの割合が多くなるほど一般的には価格が安くなるので、あまり安すぎるものはダウンとフェザーの混合割合に注意。それぞれが半々で作られている場合もあります。目安として、大体10~30%がフェザーのものが良いとされています。
ダウンの性能を表す数値「フィルパワー」
ダウンジャケットを調べていると「フィルパワー」という単語が目につきます。これは、単位量当たりの羽毛のかさを示す単位で、この値が大きいものほど良質で、保温性が高くなるといわれています。
ダウンジャケットを選ぶときの目安は?
フィルパワーは、ダウンの単位重量当たりのふくらみの度合いを数値化したものです。これはつまり、フィルパワーの数値が大きいものほど、軽量でありながら暖かいということが言えることになります。また、同程度のあたたかさのものであれば、フィルパワーが高いものの方が軽量であるともいえるでしょう。
一般的にはアウトドアユースであればフィルパワーがおよそ600以上あるものが向いているといわれています。ただし、フィルパワーが高いものと低いものとで体感的に保温性に有意な違いがあるかというと、それを実感することはなかなかないとも言われています。
ただし過信は禁物!
当然、フィルパワーが高いものほど品質が良く、700以上のものであれば調光ウ品質といわれますが、「この数値が高いほど暖かい」というのには明確な根拠がありません。数値の違いとしてはっきりといえることは、フィルパワーが高いものほど、単位体積当たりの重量が軽いということ。
暖かいダウンの選び方のひとつの目安として参考にするのはいいかもしれませんが、フィルパワーだけを重視してダウンの選択の幅を狭めてしまわないようにしましょう。
ダウンジャケットの選び方
せっかく高級なダウンジャケットを購入するのなら「とにかく高性能なものを選びたい!」と考えると、非常に高価なものになってしまう可能性があります。保温性や機能性にこだわりすぎなければ安いものもありますが、せっかくのダウンなのに着心地が悪かったり暖かくなかったりするとがっかりしますよね。