ギマは外道だけど美味しい魚!生態やさばき方、おすすめ料理をご紹介!

ギマは外道でも釣れる魚として知られています。ギマはカワハギに似ている魚ですが、実は魅力がたくさん詰まった魚でもあるのです!この記事ではギマの魅力や料理、捌き方や釣り方まで紹介します!きっとあなたもギマのとりこになるはずです!

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炭酸と申します。趣味は絵を描くことで、キャラクターをよく描いてます。よろしくお願いします。
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ギマとはどんな魚?

日本では北から南までの太平洋で釣ることができて、あまり聞かない名前なので知らないという方も多いかもしれません。色や形が変わっていて可愛らしい見た目をした魚で、狙って釣る方は少なく他の魚を狙っていて掛かるということがほとんどです。そのため市場に並ぶことも少ないです。

ギマはフグの仲間

四角かったり丸かったりと様々な体の形をしていてるのがこの仲間の特徴で、ギマも例外ではありません。仲間ではありますが、毒はないので捌くのに免許が必要になることはありません。棘がお腹の辺りにあるため、トゲトゲやハリハゲといった別名で呼ばれる地域があります。

ギマは瀬戸内海などに生息している

量はあまり多くないものの広い範囲で見ることができます。本州の北から南までの太平洋、中部地方から中国地方までの日本海、瀬戸内海など様々な場所に生息しています。国外では韓国や大西洋などで見ることができます。

ギマの見た目

顔のあたりは同じ仲間であるカワハギと似ていて硬い歯があり、尻尾の方は長く伸びていて細長くなっています。色は全体的に白色や灰色ですが、一部黒っぽい色や黄色が入っていてカラフルな見た目をしています。背中辺りが青黒い色をしていて、ヒレには黄色が入っています。

ギマの生態

見た目や仲間についてみてきたので次は生態についてご紹介していきます。特に変わった生態はないものの、とても美味しく食べることができるので興味のある方は知っていると狙いやすいかもしれません。

ギマは群れで生息している

陸から近く浅めの海に生息していて、群れで行動をしています。海水魚ですが小さい子供の個体は川が流れ込んでくる汽水域でも見ることができます。

ギマとカワハギの違い

同じ仲間というのもあり少し見た目が似ている2種ですが、違いはいくつかあります。まずは見た目から体に入っている色で見分けられたり、形で尻尾が長いか短いかという違いで見分けることができます。他にもギマは体からヌルヌルとした粘液を出すので、それの有無でも見分けることができます。

ギマの旬は夏から秋

6月から10月辺りまでの比較的暖かい時期が旬となります。透明なさっぱりとした白身をしており、肝も食べることができて濃厚な味わいがあります。色々な料理に使えますが体が小さいのもあり一匹当たりの量は少ないです。

ギマ料理と捌き方

前項でも触れたように綺麗な白身をしておりとても美味しく食することができるこの魚ですが、捌くのがとても簡単で少ない工程で済ませることができます。いくつかの注意すべき点はありますが気を付けてさえいれば安全なので、それらも踏まえて見ていきましょう。

ギマは外道だけどおいしい

外道と言われているようにこの魚を狙うという方は少ないですが、実は美味しく食べることができるため掛かっても喜ばれる場合が多いです。主菜から汁物まで広い範囲で使うことができ色々な調理法で楽しむことができます。

ギマの捌き方をご紹介

捌く際には後述する注意点に気をつけながら捌くようにしましょう。まずは体の表面を洗うところからですが、このときヌルヌルする粘液を流すためにたわしなどを使用すると良いです。次におろしやすくするために邪魔な部分を除いて行きます。腹のあたりにある棘や歯のある口元、お腹と背中の両方を大胆に切り落とします。

内臓を水で流しながら取り除いたら、尻尾の方に切り込みを入れて皮を掴み引っ張って剥がします。腹の中には大きな肝があり美味しく食べれるので一緒に捨ててしまわないようにしましょう。料理によっては口を落とさずに残しておいた方が見た目が良い場合もあります。

ギマをさばく時はぬめりにご注意

包丁を扱うので滑ると危険なので、捌く前に念入りに洗い流したり滑らないように抑えるための軍手を用意しておくと安心して行えます。またお腹の辺りにある棘も刺さると怪我をしてしまいます。滑った拍子に刺さるということも起きかねませんので、最初に切り落とすようにすると良いです。

ギマ料理のおすすめをご紹介|肝和え

一番シンプルでおすすめな食べ方で、お刺身と肝を一緒に盛り付ける料理となります。味つけは醤油やポン酢などをお好みで、また肝には脂ものっていて濃厚なのでアクセントとしてレモンなども良いです。

肝和えの特徴

作り方がとても簡単で美味しく食べることができるのが一番の特徴です。さっぱりとした身と味の濃い肝を一緒に食べることで、互いの欠点を補うような形でとても美味しく食することができます。とてもシンプルですがおすすめです。

肝和えの作り方

  1. 捌くまでは捌き方の項目の手順で、そのあと頭を落としてから三枚におろし中骨も取り除きます。肝も傷つけないように取っておきましょう。
  2. おろした身を刺身にしていきますが、このとき薄く長めに切ると良いです。
  3. 肝も食べやすいようにカットしますが、このとき念のためレンジで加熱したり熱湯をかけたりしておくと良いです。生でも食べれないことはないですが、きれいな海でとれた新鮮なものだけにしましょう。
  4. 切ったものをお皿に盛り付けたら完成となります。

ギマ料理のおすすめをご紹介|煮付け

こちらも王道ですがとても美味しいのでおすすめです。仲間であるカワハギなどでもよくされる料理で、作り方も同じ工程でできます。すこし甘い味付けにするととてもマッチして美味しいです。

煮付けの特徴

材料が揃ってさえいれば切って盛り付けるだけの料理よりも簡単にできるので材料があればぜひ試してみて欲しい一品です。肝も一緒に使うことができてどちらも美味しく食することができます。

煮付けの作り方

材料は2匹分で、しょうが少し、酒30cc、みりん大さじで1と半分、砂糖大さじで半分、しょうゆ大さじで1~2、水80cc、となります。

  1. 捌くまでは捌き方の項目の手順で、見た目を気にする場合は口は落とさなくても大丈夫です。
  2. 鍋に調味料を入れて沸騰するまで加熱します。
  3. 沸騰したら魚を重ならないように入れて灰汁を取り除きます。落し蓋をして中火で約10分に続け、蓋をとってから火を弱めて煮汁を魚にかけるようにしながら少し煮たら完成となります。

ギマ料理のおすすめをご紹介|アラの潮汁

こちらは主菜ではなく汁物ですが、余った部分を使ってできるので他の料理と合わせて作ることで無駄にすることなく使い切ることができます。薄味でやさしさのある汁物ができます。

アラの潮汁の特徴

一番の特徴は余っている部分を使ってできるという点で、1匹で2品以上作れるのでより楽しむことができます。短い時間で簡単な手順で作ることができます。

アラの潮汁の作り方

材料は1匹分で、酒大さじで1、塩 適量、白ネギ適量、醤油大さじで1、昆布少し、となります。

  1. 料理などに使って残ったアラをしっかり洗います。
  2. 350mlの水にアラ、酒、昆布を投入して沸騰させます。灰汁を取りながら5分ほどです。
  3. 醤油と塩で味を調えたら細かく刻んだネギを入れて完成となります。

ギマ料理のおすすめをご紹介|肝醤油漬け

丸ごと身と肝を一緒に使える料理で、ただのお刺身や肝和えに飽きてきたという方に特におすすめです。臭みも気にならないので肝が苦手という方でも食べることができるかと思います。

肝醤油漬けの特徴

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