バップテントとはどんなテント?
一般のものとは少し違った見た目をしていて造りなども多少の違いがあります。海外の軍で使われていただけあって、床がなかったり特殊な加工などはされていませんが十分使うことはできます。変わった見た目や使い勝手などが人気の理由となっています。
軍用で使用されていたミリタリーテント
軍隊が野外で寝泊まりするために造られたのが本来の目的で、全員に支給されていた生地を2枚合わせることでテントの形にして寝泊りをしていたようです。そのため汚れや見た目を気にする必要がないので、シンプルで簡素なデザインや床がないスタイルとなっています。
ワイルドなキャンパーの間で人気上昇中
実際に軍で使われていただけあって耐久性や実用性などが保証されており、一風変わった形や色なども人気の理由の一つとなっています。これ一つ設営してしまえば寝泊りだけでなく屋根のある空間も確保でき、素材の性質上屋根の下で火を扱うことも可能という便利な点も人気の理由です。
キャンプ好き芸人ヒロシさんも愛用
芸人からタレントなど幅広く活躍しているヒロシさんですが、YouTubeにチャンネルを持っていてキャンプの様子などを動画にして投稿されています。現在30万に以上もの登録者がいる大きなチャンネルとなっていて、実際に動画内でこのパップテントは何度も使われています。
パップテントはどうやって購入・入手するの?
一般的なものとくらべ限られた数しか造られていないため、主に中古品などを入手するしかありません。状態は様々で小さな穴があいていたり色落ちしていたりすることがあります。未使用の新品はほとんど手に入れることができませんが、売れ残りの未使用品は運が良ければ手に入れることができます。
本物の新品パップテントは入手困難
前述したように民間のために造られたアイテムではないので、一度使われたものは比較的簡単に手に入れることができますが、新品で未使用のものとなると難しいです。偽物でも良い場合は似せた商品があるので、そちらは新品で購入することができます。
中古の軍用払い下げ品なら入手可能
軍が一度使ったものを民間へと流したものは、そういうものを専門的に扱っているショップをはじめ通販やオークションなどでも入手することができます。他にもフリーマーケットなど個人間での取引でも手に入れる機会はあります。実際に通販で売られているので二点ほどご紹介していきます。
(本物 ドイツ軍 パップテント セット一式 シェルターハーフ軍払下げ品)
ドイツで使われていたもので、生地だけではなくポールなどの使うときに必要となるアイテムもセットになっています。特徴として、表裏どちらの面でも可能なタイプとなっているので迷彩柄が嫌という方でも安心して使えます。また生地を1枚羽織ることでポンチョとして使え、寒いときの防寒として使うと便利です。
(US Army Pup Tent シェルターハーフ コンプリートセット米軍 放出品)
アメリカで使われていたもので、こちらも必要となる小道具などがセットになっています。全体的に単調な淡い緑色をしておりロゴも入っています。新品ではありませんが売れ残りの未使用品なので中古に抵抗のある方でも安心して使えます。
パップテントはキャンプでの実力は?
本来とは少し違う使い方となりますが、キャンプで使用する場合どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。便利な点も不便な点も存在しますが、ここでは他のものと違って便利な点をいくつかご紹介していきます。
焚火にも強いコットン素材
特徴として火に強く穴が空きにくかったり燃え広がりにくいという性質があるので、屋根の下や近くでも安心して火を使うことができます。雨に対しても多少の耐性があるため小雨程度なら防ぐことができます。またこの素材は使いこめばこむほど味が出るので、より愛着も湧くと思います。
収納サイズも案外コンパクト
本来は遠征をするときに持ち運ぶものだったので、見た目や生地の厚さに反して収納時のサイズは小さめという良さがあります。ポールなどの小物は元々使わないため1つに収納できないものもあり、その場合は自分で用意する必要があります。
ソロ使用におすすめのサイズ
一人で使うのにちょうど良いサイズで、入口を上げて屋根として使う時も一人用としてちょうど良いです。軍では2人1組として使うものでしたが、実際は2人がくつろぐ程のスペースはないため荷物なども考慮するとソロでの使用に向いています。
野性味を味わうにはバッチリ
床がついてないことで地面剥き出し状態となるので自然をより近くで味わうことができるのも良さの一つです。寝るときにはベットとして高さの低いコットを持ち込んだり座る時にはシートを別で用意すると汚れずに済み便利です。
パップテントはワイルドゆえの不便さも楽しめる!
利点があれば欠点となる部分も存在しますが、それも一般のものとの違いとして楽しむことができます。どれも大きな問題ではないため別途でアイテムを用意することで気にならなくなることもあります。いくつかあるので詳しく見ていきましょう。
コットン素材なので重いが丈夫!
前項で火にも強いとご紹介しましたが、強い代わりに重いという欠点があります。しっかりしていて厚いつくりとなっているので重量も大きくなってしまい、持ち運びをするときには一般のものよりも体力を大きく消費します。
基本シェルターなので床はなし!
良くも悪くも床が存在しないため、アイテムを用意して対策する必要があります。基本的に高さがあまりないので、日陰で過ごしたい場合は高さを必要としないものをおすすめします。具体的には座る用に低めのイスやシートを、寝るときのためにローコットなどがおすすめです。
キャノピーのポールは現地調達!
生地が重い素材なのでポールなども含めるとかなりの重量となってしまい、それを抑えるために現地で調達をするのが本来の方法となります。しかしポールなどの小物を合わせて取り扱われている商品もあるように、別で用意しておくと持ち運びは不便ですが設営がスムーズになり便利です。
中古だからこそ歴戦の傷跡あり!
丈夫な素材を使っているとはいえ、使えば使うほど傷や穴などは開いてしまいます。中古で購入する場合それらの可能性も十分あり得るので、状態などをよく調べてから買うことをおすすめします。大きい傷や穴があいてしまった場合は、似たような生地で補修されていることもあります。
パップテントの張り方は?
実際に設営するときの手順を解説していきます。必要となるものは生地2枚とポール2~4本、ロープ2~4本、ペグ10~12本になります。現地で石などを拾って使うのでも可能ですが、ハンマーを持っていると固定をするのに捗ります。ロープは固定後に自由に調節できるようなタイプがおすすめですが、普通のものでも良いです。
2枚のテントシートを広げてつなげる
この作業は初めて使うときのみで、収納するときに繋げたまましまうことで二回目以降の同じ工程を省略することができます。繋げる部分を分かりやすくするために開けた場所に2枚のシートを広げ繋げておきます。
ポールを立てて張り綱をペグで固定する
シートの角にはめながらポールを2本立て、安定させるようにロープをそれぞれ2本ずつ伸ばして地面に固定します。ロープの間はポールを中心としたときに大体90度ほど開けるようにし、長さはポールの1.8倍ほどがちょうど良いです。入口にもポールを立てる場合は同じようにロープを使って固定しましょう。
テントシートの裾をペグで固定する
できるだけ隙間が生じないように地面に固定をすれば完成となります。前後に2か所ずつ、サイドに1か所ずつで合計6か所ほど固定すれば大丈夫です。このあとの動画のように、裾を固定してからロープで固定といった順番でも可能です。