道糸に結び目を作り、シモリ玉・円錐ウキ・からまん棒・中通しオモリ・サルカンの順で取り付け、もう片方には市販で売っているイカ用のハリスを付けた仕掛けを使用します。サルカンの部分まで先ほど紹介したフカセ釣りと変わりません。
仕掛けのポイント
この仕掛けは丸ごと飲ませる釣りではありません。なぜならイカの捕食はその場で噛み切るようにして食べるため、餌と針を飲むことがないのです。そのため餌を捕食しているイカをイカ針で引っ掛けるようにして釣り上げる方法です。またフカセ釣りの下部を変えるだけでイカも狙えます。
Contents
生餌の種類と入手方法
この見出しからは使用する生餌についてを紹介します。飲ませ釣りをしたいけど、それに使う生餌って一体何を使えばいいのか?それをどこで入手すればいいのか?ということについてみてみましょう。
餌の種類
まずは生餌になる魚の種類についてみていきましょう。一番よく知られているのは小アジでしょう。それと同じくらい有名なイワシ、他にもピンギス・ハゼ・ヒイラギといった魚がありますが、入手しやすい小アジをおすすめなので、小アジの入手方法もみていきましょう。
餌の入手方法①:お店で購入
生餌の入手方法で最も簡単なのが、実際にお店に行って生きている小アジを購入することでしょう。この方法で入手できたらすぐに飲ませ釣りを行うことができます。ただし、どのお店にも生きている小アジを売っているわけではありません。
餌の入手方法②:現地で調達
こちらの方法は、飲ませ釣りを行う前に実際に小アジを狙って釣りを行い、釣り上げた小アジを生餌として使う方法になります。釣った後の管理をしっかりと行えば元気な状態の小アジを飲ませ釣りに使うことができますが、釣れなかった場合には飲ませ釣りは行えません。
何気無いことで小アジが弱る!
定番の生餌で初心者にもおすすめできるということで小アジについての入手方法をみていきましたが、実は何気ない行動が小アジを弱らせる原因となることがあるのです。そこでこの見出しでは小アジを取り扱う時に気をつけるところをチェックしましょう。
注意点①:水温の上昇
何気なくバッカンに水を汲んで、特に何もせずにそのまま小アジを入れていませんか?実は海水は温度が上昇すると酸素の溶け込む量が少なくなり小アジが酸欠状態になって弱ってしまうことがあるのです。バッカンにクーラーボックスの機能がなければ、保冷剤などを使用して水温の上昇を防ぎましょう。
注意点②:水の量が少ない
バッカンに入っている海水の量が少ないと行動できる範囲が少なくなって、小アジ同士がぶつかってしまいます。小アジはその時に感じるストレスに非常に弱い魚なので、それが原因で弱るということもあります。小アジは1匹に1Lの海水を目安にして管理するようにしましょう。
生餌の取扱店をネットで検索!
生餌を現地で調達するのではなく購入したいという人のために生餌を取り扱っている釣具店を紹介します。もしかしたら自分の家の近くにあったり、釣り場の近くや向かう途中にあったりするかもしれません。まずは自分の家の近くにないかを調べてみましょう。
上州屋
釣り具・アウトドア用品・レジャー用品を扱っているお店になります。こちらのホームページでは店舗の検索ができ、「活きエサ」というカテゴリーにチェックを入れて検索すると、活き餌を取り扱っている店舗が一覧で表示されます。また県名でも絞って検索できるので、購入したい人は調べてみてください。
釣具のキャスティング
全国に50店舗以上を展開している大型の釣り具店です。こちらのホームページでも店舗の検索ができて、活き餌を取り扱っているかどうかを調べることができます。エリアのタグからも検索できますが、日本地図から検索した方が直感的な操作で検索できるのでわかりやすいです。
餌の付け方で釣果が変わる?
一言で生きた餌を針につけると言っても、生き餌のつけ方には様々な種類があって、それぞれメリットや注意点があります。この見出しからは生き餌のつけ方の種類とそれぞれのメリットや注意点についてみていきましょう。
餌の付け方の種類
ただ単に生き餌を針に刺せばいいわけではありません。刺した場所によっては弱ってしまったり、死んでしまったりして釣果に大きな影響を与えます。少しでも元気な状態にするために、ここで付け方と注意点をしっかり確認して丁寧に付けるようにしてください。
餌の付け方①:鼻掛け
魚の鼻の部分に引っ掛ける方法です。鼻に刺して魚は弱らないのかと思うかもしれませんが、魚はエラでも呼吸しています。鼻に針を刺してもエラでの呼吸ができて、しかも魚の身体を傷つけにくいため弱りにくいというメリットがあります。
餌の付け方②:目通し
目通しといっても直接目に針を刺すわけではありません。目の周辺部分に針を引っ掛けるやり方で、先ほど紹介した鼻掛けよりも針が外れにくいというメリットがあります。しかし引っ掛けるときに注意しなければ大事な目を傷つけてしまい、生餌が弱ってしまいます。
餌の付け方③:口掛け
こちらは読んで字のごとく口にかける方法です。方法は下顎から上顎を貫通させるように針を掛けます。実はこの方法が一番取れにくい方法なのですが、針を引っ掛けると口が閉じた状態になり、口から海水を入れにくい状態になってしまいます。そのため弱りやすいという点があるのです。
餌の付け方④:背掛け
一番行われている付け方になります。この方法は背びれの根本の部分に引っ掛けるやり方で、口掛けほどではありませんが針が取れにくいです。そのため遠投を行うこともできますが、捕食する魚の大半は頭から捕食するので、背掛けだと引っ掛かりにくくなる点があります。
針の本数による付け方の違い
先ほどでは生き餌の取り付ける場所について紹介してきましたが、実は生き餌を付けるための針の数は1本ではなく2本の付け方もあります。そこでここでは1本の付け方と2本の付け方の違いについてみていきます。
1本針の付け方
先ほど紹介した4つの針の付け方がこれに該当します。1本針の場合は当然針を一箇所にしか刺さないため魚が弱りにくいのがメリットになります。ですが当然針が1本しかないので、捕食しにきた魚がこの針に掛からなければフッキングは失敗になります。
2本針の付け方
2本の針の付け方の場合は、1本の場合とは反対になります。針を2ヶ所に引っ掛けるため1本の時よりも弱りやすく、魚にもバレやすいです。その代わり針が2本あるため捕食しにきた魚へのフッキングが成功しやすくなります。
餌の鮮度で釣果をUP用意したいアイテムを紹介
餌の鮮度を保つためには、釣る時の針の付け方を知っているだけでは不十分です。購入した後や釣り上げた後の保管場所にも気を使わなければなりません。そこでこの見出しでは鮮度を少しでもよく保つために大変便利なアイテムを紹介します。
アイテム①:ダイワ「活かしバッカン R30CM(H)」
丸い形をしているバッカンです。そのため魚がぶつかった時の衝撃を和らげて魚の鮮度を保ちます。エアポンプ用のポケットがついており、後に紹介するエアポンプを収納できます。2019/2/27現在の価格は¥3,802です。
アイテム②:ハピソン「乾電池式エアーポンプ YH-708B」
バッカンの中に空気を入れるためのエアーポンプです。バッカンの中の魚に常に空気を供給できるため魚が酸欠で弱るのを防いでくれます。ポンプ用のポケットがついているバッカンと一緒に使うと便利です。2019/2/27現在の価格は¥2,437です。
アイテム③:TAKAMIYA「H.B concept 活かしクーラー」
バッカンに入っている海水の温度が上昇しにくいように発泡素材を採用している活かしクーラーです。こちらもエアーポンプを入れておくケースがあり、サイズは2.2L〜7.9Lまでの5種類があります。2019/2/27現在の価格は¥1,447-¥2,457です。
初心者にも簡単!飲ませ釣りに出かけよう!
飲ませ釣りの仕掛けを中心に紹介していきました。普通の釣りとは違って餌の付け方や生餌の管理に気を使わなければなりませんが、魚へのアピール力が高いため初心者の方でも大物を釣るチャンスになります。大物を釣り上げることを目標にしている人は、ぜひやってみましょう!