スマは全身トロと言われる幻の高級魚!生態から話題の完全養殖までご紹介

スマという魚について詳しく紹介します。幻の高級魚とも言われるスマですが、知名度はあまり高くなく知る人ぞ知る魚です。そんなスマについて生態から全身トロと言われる絶品料理、さらにスマの入手方法や気になる値段まで徹底解説します。

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スマとはどんな魚?

「スマ」と聞いてピンとくる人は少ないでしょう。釣りの新ターゲットを求め検索する中でヒットしても、「ツマ(大根の千切り)」?「スマホ」?読み間違えます。しかし!知名度は低いですが味は絶品!ハマる事間違いなしです。

スマは幻の高級魚

スマは全く有名ではありませんが、その美味しさや希少性から幻の高級魚と言われています。なぜ幻か。それは群れでの生息をしていない為か、まとまって水揚げされる事が少なく、水揚げされても少量です。また、鮮度が落ちやすく市場に出回らなかったことも要因です。価格も1kgあたり単価3,000円前後と、まさに高級魚です。

実は釣りでも人気の魚

希少で入手困難、だからこそ釣りです!スマは釣りの世界でも人気です。釣りの楽しさとやはり釣った後に食べられることが人気の理由です。高級魚を自分で釣上げ捌き食す!これぞ醍醐味ではないでしょうか!

スマはカツオの仲間ではなかった

スマはスマガツオと呼ばれたりしているせいか、カツオの仲間だと思われていますが、分類上でも全くの別の種類になります。画像の通り顔も似ていますが別の種類です。ちなみにこの他、ホシガツオ、ヤイトとも呼ばれています。

スマの基礎知識を紹介

ここまでで簡単に、スマに興味を持ってもらいたくて要点のみを書きましたが、ここでは基礎知識をご紹介します。知って釣る・食す方が何十倍も充実すること間違いなしです。なお、スマのシーズンは初夏〜秋ですが、基本的には年中狙えます。

スマの分類

スマは、スズキ目サバ亜目サバ科スマ属に分類されます。温暖な海域に広く分布する大型肉食魚で、食用にもなります。スマガツオと呼ばれますが、カツオではありません。ちなみにカツオもスズキ目・サバ科に分類されますが、1属1種(カツオ属)とされています。

スマの生息地

生息地は、ハワイ、オーストラリア北部、アフリカ東岸から日本の本州中部以南の範囲、西太平洋からインド洋にかけての亜熱帯海域および熱帯海域に広く分布しています。日本の海域にも生息しており、1m近くにもなる大型魚ですが、なんと磯や堤防からも狙うことができます!

スマの生態

日本では主に九州以南に生息しており、成魚は全長1m体重10kgに達します。しかし漁ではそこまでの大きさはなかなか捕獲できません。大群は作らずに、単独か小さな群れで行動しています。肉食で、小魚・甲殻類・頭足類などを捕食しています。

スマの体の特徴を解説

美しく引き締まったシャープなボディライン、顔はカツオ似、背中の模様はサバに似ています。後々ご紹介しますが、捌いた体内(お刺身)も美しく、最高に食欲をそそります!ここではスマ独自の体の特徴からカツオとの違い等、外観をご紹介します。

死ぬと消える?黒い点

胸ビレの下に黒い点がいくつかあり、この点がスマを見分ける特徴のひとつででもありますが、死んでしまうと消えてしまいます。これで鮮度が分かりますね。この黒い点は1-7個の範囲で現れます。西日本での呼称「ヤイト」はこの黒点をお灸の跡になぞったものだそうです。

カツオとの違いを紹介

スマはカツオと仲間のように思われていますが、まったくの別種です。画像はヤイト=スマです。比較してみましょう。最大全長はどちらも1mですが、カツオの方が身が多くて重く育ちます。模様の違いが一番の特徴で、見間違うことはないでしょう。どちらも赤身です。

きれいな背中の模様

背中の炎のような模様もスマの特徴のひとつです。海中に漂う炎。素敵な響きですね。やや斜めの縞模様があります。対してサバは縦の縞模様が背中にあります。「縞(シマ)」がある「カツオ」がスマガツオに転じたとも言われています。

高級魚としてのスマを紹介

スマはどうして高級魚と言われているのでしょうか。それは味と量。いわゆる希少価値、レアリティです。カツオ・サバに類似するとされていましたが、比較になりません。ここでは高級魚としてのスマをご紹介します。

全身トロ!スマの刺身は絶品

スマの絶品な味が高級魚の証です。スマを食した人の感想、ツイートなどを見ていると、全員が漏れなく絶賛していることから、誰が食べても絶品であることが伺えます。全身トロ!一言で表すならまさにこの言葉に尽きます。ネットでも購入できるようですので、ぜひご賞味下さい!

漁獲量が少なく希少性が高い

なかなかお目にかかれない希少性も理由のひとつです。まず群れでの生息をしていないために、水揚げ量が極端に少ないです。また、残念ながら鮮度が落ちやすいために市場に出回らないのも要因です。生息地は亜熱帯海域および熱帯海域、日本近海では九州以南が主ですから、全国への流通には技術が追い付いていないのが現状です。

スマの絶品おすすめ料理

スマはとろける「全身トロ」ですから、どんな食べ方をしても絶品です。鮮度さえ何とかできればタタキ・お刺身が抜群に美味しいですし、アラや肝を使った「味噌汁」も意外と盲点で美味です。料理をいくつかご紹介しますが、自分で模索するのも良いでしょう。いずれにせよ抜群に美味です!

スマのタタキ

スマは脂が乗っていますので、炙ったタタキでは旨味が増します。3枚におろした後、炙って一口サイズに切り、玉ねぎの上に並べて小ネギをふりかけ、ポン酢やマヨ醤油で頂きます。炙ってあるので香りも良く、口に入れる前にその美味しさが鼻から伝わってくるでしょう。独り占め厳禁です。

スマの刺身

タタキは苦手、もったいない、と思う方も心配不要です。刺身も充分すぎるほど美味しいです。美しい赤身、透き通るトロのピンク色、ツンとわさびで頂けば、口に広がる高級なスマの味。素材本来そのままの味をどうか堪能して下さい。塩のみで頂くのもお薦めします。

スマの粗汁

身が抜群に美味しいスマですので、アラにも充分な味が染みついています。湯通しして冷水で絞め、よく洗ってから煮立たせると、物凄く美味しいだしが取れます。後はお好みですが、ほぐし身を入れて豆腐と小ネギと、シンプルに頂くのがお薦めです。スマを充分に感じて頂きたいからです。

高級魚スマの値段が気になる

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