ランタンはLED以外に何がある?
これらのアイテムには使用する燃料によってい3種類のものがありそれぞれ特徴が異なります。ここではランタンの種類や歴史そしてLED式のモノが他の方式に比べて優れている点などについて見ていきましょう。
ランタンにはガス、ガソリン、LEDの3種類
ガス式のモノは燃料が脱着式のボンベに入っているため交換がやりやすいという特徴があります。ガソリン式は燃料に主にホワイトガソリンを使用しており給油したりタンク内に圧力をかけるポンピングという作業が必要になります。その反面気温の低い環境でも長い時間明るく照らしてくれるという利点を持っています。
最初に発明されたランタンは?
ランタンの歴史は古く古来から中世にかけて皿に植物油を満たし芯を載せた灯りがその原型と言われています。その後石油が採れるようになると灯油を使ったモノに変わっていきますが、日本で普及したのは明治以降になります。それまでは屋内用の灯りとして植物油を使ったモノを、手持ち用としてロウソクが主に使われていました。
LEDがガス、ガソリンより優れている点は?
最近性能が向上し注目されているLED式のアイテムは従来の燃料を使用するタイプに比べてどんな利点があるのでしょうか。ガスやガソリンタイプと比較して使用する上でのメリットをまとめてみました。
安全性
このタイプのアイテムは電気素子を発光させるため燃料を燃焼させることがありません。炎が出ないので火災の危険がなくテントやタープの近くでも使用することが可能です。また一酸化炭素中毒になることもないためテントのように密閉されているような場所での灯りとしても安心して使うことができます。
使いやすさ
使用するときはスイッチを入れるだけなので、ガソリン式のようにポインピングなどをする手間が不要です。使用する燃料も基本乾電池か充電のどちらかになります。電池の場合コンビニやスーパーで購入できるなど他の燃料に比べ入手性に優れていますし、充電式の場合燃料を買いに行ったり持って行く必要がありません。
メンテナンスのしやすさ
ガスやガソリン式の場合光を発生させる部分にマントルという袋状のものを使用します。マントルは初めて使うときには空焼きをしないといけませんし、何度か使用すると交換する必要もあります。このタイプにはこういったメンテナンスが全く不要という手軽さがあります。
ジェントスのLEDランタンに関する記事はこちら
LEDランタンの給電方式
従来の燃料を使ったものに比べ手軽でメリットが多いこのタイプですが、燃料となる電気の給電方式によって3つの種類に区分することができます。ここではそれぞれの方式についてどのような違いがあるのか解説します。
電池式
乾電池を入れて使用するタイプで乾電池さえあればすぐに使うことができます。入手のしやすさが大きな特徴でコンピにやスーパー・ホームセンターなどさまざまな店舗で購入することができます。最悪キャンプ場に向かう道中のドライブインや到着してからでも入手することが可能なため電気がなくて焦る心配が少なくてすみます。
USB充電式
パソコンやスマホの充電器などからUSBケーブルで充電するタイプです。充電に時間を要しますが燃料を別に持っていく必要がなく使用済み乾電池を破棄するようなこともないためとてもエコな方式といえます。アウトドアでもモバイルバッテリーを持っていくなり車であればシガーソケット用の充電器を利用することもできます。
ソーラー充電式
太陽光を利用し発電・充電して使用するタイプです。太陽の光があればケーブルや充電器なしでどこでも充電できるので便利ですが天候に左右されやすいのが難点です。アウトドア以外でも災害にともなう停電時などでも活躍が期待できるアイテムです。
LEDランタンの用途
これらのアイテムには明るさやサイズなどさまざまな種類のものが販売されています。テントサイトで使用する場合もその明るさなどによって使用する用途が異なってくるのです。そこでここではキャンプのなかのそれぞれのシーンで必要とされるタイプを解説していきます。
サイト全体を照らすメインランタン
タープの支柱などに取り付けてリビング全体の広い範囲を照らす必要があるため1000ルーメンくらいの明るさが要求されます。以前は取り扱いが簡単でも暗くてとてもメイン用として使用できる感じではありませんでしたが、最近のものは上の要求を満足するような明るさのものが出てきています。
テーブルなどの手元に便利なサブランタン
テーブルの上に置いて食事や読書などのために手元を照らす役割には、500ルーメンかそれ以上あるモデルが灯りとして望ましいです。食器など他のものの邪魔にならないよう小さなサイズのものの方が使い勝手が良いでしょう。
持ち歩きに便利な携帯ランタン
夜間にトイレなどに行くために使用したりテント内での灯りとして使用するので100ルーメンかそれ以上の明るさがあれば十分でしょう。そのかわり持ち運びやすいよう軽くてコンパクトなサイズのものが求められます。
コールマンのLEDランタンに関する記事はこちら
メインランタンとして使えるLEDランタンおすすめ5種
1000ルーメンを確保しリビング全体を照らす目的で使われるいわば夜の主役とも呼べるキャンプ用具です。このアイテムの性能次第で夜間のサイトの雰囲気が左右されるといってもいいでしょう。便利なLED式アイテムのなかからおすすめのモデルをご紹介します。
Lighting EVER B0078ZTWP4
吊り下げて影なく照らせる
本体の底面には収納式のフックが付いており逆さまに吊るして使用することができます。上部のカバーが取り外せるのでランタンの真下に影を作ることなく全体的に照らしたいときに便利です。生活防水で水しぶき程度であれば大丈夫なため突然の雨でも慌てる心配はありません。
スペック
- 本体サイズ:95x184mm
- 本体重量:408g
- 明るさ:1000lm
- 給電方式:単一電池x3
- その他:防水IPX4
ジェントス EX-1000C
シーンによって色の切替可能
このタイプでは高い人気を誇るジェントス社のアイテムです。光の色合いを白色・昼白色・暖色と変更できるため調理などの作業をしたいときや食事の後でくつろぎたいときときなどシーンに合わせて使い分けることができます。また、見ているだけで癒される自然の炎の揺らぎを再現してくれるキャンドルモードも備わっています。
スペック
- 本体サイズ:129x246mm
- 本体重量:1255g
- 明るさ:1000lm
- 給電方式:単一電池x4
- その他:3色切替+キャンドルモード、防水IPX4
ジェントス パワーバンク
他の機器への給電も可能
内部に蓄えた電気をスマホなどのUSB対応機器に給電することができるモデルです。電源はUSB充電以外にもアルカリ乾電池にも対応しているためバッテリー残量がなくなって充電できる環境になくても乾電池が入手できれば使用することが可能です。10mからの落下にも耐える耐久力がありアウトドアでのハードな状況で活躍してくれるでしょう。
スペック
- 本体サイズ:102.2x189mm
- 本体重量:約680g(電池含む)
- 明るさ:1000lm
- 給電方式:USB充電または単1アルカリ電池x3
- その他:3色切替、キャンドルモード
YAEI WORKERS BEAM
おしゃれなスマホタイプ
一般的なランタンの形ではなく厚みのあるスマホのような形状をしたモデルです。ロゴ入りの専用ボーチが付属しておりおしゃれに持ち歩くことができます。内部に大容量のバッテリーを積んでいるためモバイルバッテリーとしての能力も高く、タプレットなど2台の機器へ同時に給電することが可能です。災害時にも活躍してくれるモデルです。
スペック
- 本体サイズ:136x92x22mm
- 本体重量:410g
- 明るさ:1200lm
- 給電方式:USB充電、
- その他:バッテリー容量16000mAh
コールマン ミレニアLEDキャンプサイトランタン
専用リフレクター付きで好みの方向を照らせる
アウトドアの有名ブランドが販売する安心の商品です。折りたたみ式の専用リフレクターが付いているのでタープの端からリビング方向だけ明るく照らすことができます。隣のサイトに灯りが漏れることを防ぎ大切な光を無駄にしない、さすが老舗メーカーが作るモデルだけありキャンパーの使い勝手をよく考えています。
スペック
- 本体サイズ:約150x150x290mm
- 本体重量:約980g
- 明るさ:約1000lm
- 給電方式:単一電池x6
- その他:防水IPX4、リフレクター付属
サブランタンとして使える電池式のLEDランタンおすすめ5種
調理などの作業をする場所に使ったりテーブルの上に置いて食事や読書を楽しむための灯りとして一番用途の広いのがサブランタンです。ここではサブとして使用するのに適しており電源に電池を使用するタイプのおすすめをご紹介します。
ジェントス EX-136S
フローティングタイプ
水に浮くフローティング構造なので川辺や海辺のキャンプだけでなく船の上などでも使用できるモデルです。1mの防水を備えており水濡れを心配せずに使うことができます。本体の天面も半透明になっておりそのままテント内で吊るしても下に影ができることなく室内灯として快適に使えます。
スペック
- 本体サイズ:78×141.5mm
- 本体重量:約355g(電池含む)
- 明るさ:370lm
- 給電方式:単三アルカリ乾電池x6
- その他:1m防水、IP67準拠、2m落下耐久
ジェントス SOL-013C
エネループ対応でより経済的
電源として乾電池に加えエネループを使用することも可能なモデルです。使用済みの乾電池を廃棄する必要もなく繰り返して使えるので環境にも優しい商品です。発光色の3色切替や自然な炎の揺らぎで癒しの空間を作ってくれるキャンドルモードも備えるなど、LED式で有名なメーカーの商品らしく基本性能はきっちり抑えられています。
スペック
- 本体サイズ:98x188mm
- 本体重量:830g(電池含む)
- 明るさ:530lm
- 給電方式:単一電池x3
- その他:エネループ対応
SORKER LEDランタン
小さく収納できる
本体は折りたたみ式になっており、たたむと高さ13cmほどの大きさになるので場所を取りません。同じものが2個セットなのでテーブル用とキッチン用と分けて使用することができます。底面にはマグネットが付いていてキャンプ以外でも車のボンネットにくっつけて整備等の用途にも使えます。
スペック
- 本体サイズ:185x85mm、130x85mm(収納時)
- 本体重量:約230g(本体のみ)
- 明るさ:500lm
- 給電方式:単三電池x3
- その他:防水IPX4
FIELDOOR LEDランタン
長時間点灯
アルカリ電池を使用した場合およそ100時間の連続点灯が可能なモデルです。このくらい長い時間使えれば2泊以上の連泊であっても電池残量を気にすることなく安心して日暮れを迎えることができます。また、光の色は昼光色と電球色の2つに切り替えが可能で、作業時や食後のくつろぎタイムなどのシーンによって使い分けができます。
スペック
- 本体サイズ:約160x115x270mm
- 本体重量:約356g
- 明るさ:400lm
- 給電方式:単1アルカリ電池x2
Exwell LEDランタン
懐中電灯としても使える
伸縮式のボディーは引き出すとランタンとして使え、押し込むと懐中電灯として使える便利アイテムです。しかも2個セットでの販売なので夜間1つをテント内の灯りとして残しながらもう1つを懐中電灯にしてトイレに行くなどといった使い方も可能です。小さいのでどこに置いておいても邪魔になりません。
スペック
- 本体サイズ:約85x200mm、85x145mm(収納時)
- 本体重量:約242g(電池含まず)
- 明るさ:500lm
- 給電方式:単三電池x3
- その他:防水IPX5
サブランタンとして使えるUSB充電式のLEDランタンおすすめ5種
充電さえすれば繰り返し使用でき使用済み電池を廃棄することもないこのタイプはとてもエコである意味アウトドアに一番マッチした商品とも言えます。そんな充電式モデルからサブとして使えるおすすめをご紹介します。
コールマン リチャージブルランタン