ヘチ竿とは?
ヘチ釣りを始めようとしている人、ヘチ釣りという言葉に興味を持ってくれた人のため、まずは竿の選び方や紹介の前にその釣りで使う「ヘチ竿」についてを見ていきます。この見出しで扱う竿と行う釣りについてしっかりと確認しておきましょう。
ヘチ竿のヘチって?
まず気になっているのが「ヘチ」という言葉でしょう。この言葉は防波堤や堤防といった波打際という意味です。つまり「ヘチ竿」とは防波堤や堤防といった波打際で使用する専用の竿ということになります。
ヘチ釣りとは?
ここまでくると説明はいらないかもしれませんが、前述した場所で行う釣りです。この釣りは関東で呼ばれる名前で、関西では「落とし込み釣り」と呼ばれています。同じような釣りに思えるかもしれませんが関東と関西で竿が多少異なるため、しっかりと把握してから行うと良い釣果が得られます。
ヘチ竿の選び方とは?
ヘチ釣りがわかったところで、次は使用する竿の選び方を見ていきましょう。長さ・ガイド・テーパーについて見ていきます。聞いたことがない人でもできるだけわかりやすく説明していくので、参考にしてみてください。
竿の長さ
足場の高さによってふさわしい長さが変わってきます。関東の釣り場は比較的足場が低いところで行うので長さは2・3m程、関西だと足場が高いところが多いので少し長めの3・4m程の竿を使います。あくまで目安ですがこの数字を覚えておくと竿を選びやすいです。
なぜ足場の高さによって竿の長さが変わるのかというと、この釣りは仕掛けを足元に落とすためある程度道糸を出した状態で行います。足場が高い場合は糸を出す量が多くなるので長めの方が扱いやすく、低いと糸を出す量が少なくなるので短い竿の方が扱いやすくなるからです。
ガイド
ガイドとは竿についた道糸が通る輪っかのことを言います。関東ではヘチ釣りは重量のあるオモリや仕掛けを使った釣りではないので風や竿を動かした時に糸のたるみが出やすい釣りです。それを防ぐためにガイドの数は多いものを選ぶようにします。
関西ではUガイドといって関東と違い輪っかではなくUの字をしたガイドのものを選ぶようにします。このガイドは輪っかタイプのガイドとは違い竿とガイドを通る糸の距離が短いため糸のたるみが出にくいようになっているガイドです。
テーパー
テーパーというのは竿がどの部分で曲がるかのことを言います。関東であれば魚のアタリを手の感覚で感じ取って合わせるため、穂先からだいたい1/3程度の部分で曲がるファーストテーパーというテーパーを選ぶと良いでしょう。
関西は関東と違って竿からくる感覚よりも目印の沈み具合によってアタリを取るため感覚に優れたテーパーよりも大物に対応した全体的に緩やかに曲がるスローテーパーというテーパーを選ぶようにしましょう。
おすすめのヘチ竿をご紹介!
ここまででヘチ釣りにふさわしい竿のポイントや中古の竿を購入する際に確認すべきポイントを紹介しました。ここからはヘチ竿の紹介に入っていきます。前述した知識を踏まえて自分にふさわしい竿を見つけましょう。
おすすめのヘチ竿:その①
ヘチ釣りとは基本的に片手で行う釣りです。他の釣りのように両手で操作する場面は少ないので片方の腕にかかる負担は大きなものになるでしょう。そんな心配がある人におすすめしたいのがこちらの竿です。
へちさぐり銀治郎H300
こちらの竿は全体が細くできているので扱いやすさが高いです。しかも細いということはそれだけ軽量で作られているので、持っていても疲れを感じにくくなっています。そのため大物アタリがあったとしても安定してやりとりできるでしょう。
腕が疲れにくい
始めたばかりではそこまで感じないかもしれませんが、長時間ヘチ釣りを行っていると腕がピリピリしてきて疲れが溜まってきます。そんな腕の状態でもし大物がかかったら、釣り人の本来の魚とのやりとりができなくなってしまいます。そんなことを防いでくれるでしょう。
スペック
- 全長:3.0m
- 自重:157g
- 仕舞寸法:131.5cm
- カーボン/グラス含有率:90.5/9.5%
- 継数:3本
- 適正ハリス:1〜3号
- 価格:2019/3/5現在で¥44,982
おすすめのヘチ竿:その②
釣りをしていて魚のアタリがあってやりとりに持ち込むことまではできたが、魚の抵抗が強くなかなか自分の方へ持ってくることができず、逃げられた経験はありませんか?もしかしたら魚を疲れさせることができていないのが原因かもしれません。
ダイワ ブラックジャック スナイパー メタルチューン ヘチ F-300M
たとえ大物のアタリがきてやりとりに持ち込んだとしても、やりとりをしている最中はいつ逃げられてもおかしくはありません。できるだけ早く魚を疲れさせる必要があります。この竿は持ち前の粘り強さによって魚のスタミナを奪います。
大物でも有利なやりとり
魚に合わせて緩やかに曲がる、それでいて下手に反発を持たせていないので、魚を疲れさせることに長けています。魚を疲れさせることができれば、やりとりを有利に進められるので釣果が上がる可能性を高めてくれます。
スペック
- 全長:3.00m
- 継数:4本
- 仕舞寸法:119cm
- 自重:155g
- オモリ負荷:0.5号〜1.5号
- ナイロン適合ハリス:0.8号〜2号
- カーボン含有率:75%
- 価格:2019/3/5現在で¥31,838
おすすめのヘチ竿:その③
竿を持っていると負担がかかるのは腕だけだと思っていませんか?もちろん腕にも負担がかかることは事実ですが、実は魚とのやり取りの間は腕だけではなく肘にもそれなりの負荷がかかっています。
黒鯛工房 THE戦竿 ヘチ 硬調 305
魚とのやりとりをしている時に魚の力が強ければそれだけ肘に強く当たるため、場合によっては肘に痛みが生じる時があります。魚の引きをダイレクトに楽しめる釣りなのに痛みが強く出てしまえば、楽しさも半減してしまいます。
肘の痛みを軽減
この竿には他の竿と違って肘あてがついており、これによって魚とのやりとりで強く当たる肘の部分を保護することができます。さらに肘あてに肘をおくことによって固定され竿の操作が行いやすくなるでしょう。
スペック
- 全長:3.05
- 継数:3本
- 仕舞寸法:131cm
- 自重:164g
- 価格:2019/3/5現在で¥45,792
おすすめのヘチ竿:その④
竿の値段といっても様々ですが、本格的なものだいたい3〜5万円ぐらいの値段がするでしょう。これが高いか安いかは人それぞれなので一概には言えませんが、中にはこの値段はちょっと高いという人もいます。そんな人はこちらの竿を検討してみましょう。
宇崎日新 ロッド プロステージ 攻堤ヘチ 210
入門者や初心者の人で道具を揃えたい人にとって竿は安いものとは言えません。入門者や初心者の人にはまずはコストがかからないものを選び、経験を積んでから高いものを選ぶ傾向にあります。その経験を積むための竿を探している人にはぴったりでしょう。
入門者・初心者でも購入できる価格
こちらの竿は1万円台で購入できる竿になっているので入門者や初心者の人にも手が出しやすいです。肝心の性能の方は硬さもあるので魚のあたりも感じ取れますし、1キロ越えの黒鯛とのやりとりも問題ありません。さらに全長も短いので取り回しが楽です。
スペック
- 全長:2.20m
- 継数:2本
- 仕舞寸法:114cm
- 自重:85g
- オモリ負荷:2号〜5号
- 適合ライン:0.8号〜3号
- カーボン含有率:86%
- 価格:2019/3/5現在で¥10,680
おすすめのヘチ竿:その⑤
釣りを行う人には様々な人がいます。例えば本格的に経験を積んで釣りの技術を磨きたい人、暇つぶし程度に行うため経験を積んで技術を磨くよりは楽しむための時間にしたい人、もし後者の考え方であればこの見出しの続きを読んでみてください。
プロマリン (PRO MARINE) CB 海将落とし込み黒鯛 390
先ほど初心者にも手が出しやすいような値段の竿を紹介しましたが、人のお財布の事情によっては「性能よりもとにかくコストパフォーマンスを重視した竿が欲しい」という人もいるでしょう。そんな人にぴったりの竿がこちらです。
コスパが非常に高い
こちらの竿は5000円ほどあれば買うことのできる竿です。全長が今まで紹介したものより長めなので取り回しの面については劣ってしまいますが、全長が長い割には軽量にできていて、出費を抑えたい人には大きな助けとなるでしょう。
スペック
- 全長:3.90m
- 継数:4本
- 仕舞寸法:110cm
- 自重:166g
- 適合鉛:1号〜3号
- カーボン率:80%
- 価格:2019/3/5現在で¥4,592