一般的に、ポリウレタン防水素材において防水性と透湿性というものはトレードオフの関係にあり、どちらも両立するということができません。しかしながら、モンベルが独自開発したドライテックではゴアテックスと同様に、雨粒の浸入を防ぎつつも水蒸気の放出を行うことができます。
また、同社のストレッチ・ドライテックでは、ドライテックの性能を保ったままでストレッチ性の高さを実現しており、しかも耐久性が高いということで非常に機能性の高い素材となっております。
コロンビア オムニテックシリーズ
コロンビアで独自開発された防水透湿機能です。外部からの水の浸入を防いで、内部からの水蒸気を効率的に放出するため、激しい運動中でも快適なウェア内環境を保つことができる三重構造の生地です。ゴアテックスと比較すると防水性でも透湿性でも多少劣って入るものの、一般的なアウトドアで使用する分なら十分といえるほどの性能があります。
ミズノ ベルグテックEX
日本の有名スポーツメーカーのミズノで開発された防水透湿素材です。防水性も透湿性も非常に高い数値を示しており、値段を考えても非常にコストパフォーマンスに優れている素材です。この素材を採用している製品の中には、「マジックテープが多い」や「縫い目が気になる」というコメントが見られますので、実際に目で見て確認してみるのがいいかもしれません。
防水透湿素材の比較
防水透湿性の高さをうたっている素材をいくつか表にしてみました。実際にウェアを選ぶ際の参考にしてみてもいいかもしれません。
メーカー | 素材名 | 防水性(mm) | 透湿性(g/m²/24h) |
ゴアテックス社 | ゴアテックスXCR | 40.000 | 13.500 |
モンベル | ドライテック | 25.000 | 10.000 |
モンベル | ブリーズドライテック | 25.000 | 15.000 |
ミズノ | ベルグテックEX | 32.640 | 16.000 |
コロンビア | オムニテック | 20.000 | 10.000 |
レインウェアの種類
ゴアテックス製品には、ジャケット、パンツ、フットウェア、グローブなどの種類がありますが、今回の記事では特に「レインウェア」として、雨天時のシーンを想定したアイテムを選定しました。ゴアテックスならではの高い防水透湿性や防風性を生かすことができるので、レインウェアにはぴったりなんですね。
ジャケット
アウトドアウェアの代表的なものといえばやはりジャケットですね。急な悪天候時などにも対応することのできるレインウェアにはゴアテックスの製品がおすすめです。高い防水透湿性能を生かして、スポーツや登山などといったハードなアウトドアシーンでもウェアの内部環境を快適に保ってくれる性能がありますので安心してアウトドアに取り組めます。
パンツ
ゴアテックスが活躍するのはジャケットだけではありません。雨が激しく降るような環境においては、ジャケットだけでは対策が不十分な場合があります。ハードなアウトドアシーンになるほど、パンツなどにも気を使い、自分自身のパフォーマンスを維持することが大切です。
また、製品によって靴などを脱がないでも着用できる仕様になっているなど、アウトドアシーンでの突然の雨にも対応しやすいような工夫がされています。
フットウェア
スポーツやアウトドアを楽しむ場合には、足元の快適さにも注意を払いたいところですよね。ゴアテックス製品はシューズやブーツといったフットウェアも充実しています。足が蒸れてしまうような環境下においても、フットウェア内部の湿度を調節してくれ、雨水の浸入を防いでくれるため、ゴアテックスはフットウェアの素材としても優れています。
ゴアテックスのレインウェアおすすめ①ジャケット11選
ゴアテックスという、アウトドアにおいて革新的な性能を持った優れた素材は、今や様々なメーカーで取り入れられて製品開発されています。いずれも高い品質基準をクリアしているもののみが市場に流通しているため、充分にゴアテックス素材を生かして作られており、その性能はお墨付きです。
モンベル レインダンサージャケット
リーズナブルでありながらも高性能
モンベルで販売されているゴアテックスジャケットのスタンダードモデルです。ゴアテックスファブリクスを採用しているジャケットとしては比較的安価な物でありながらも品質が高く、かつ軽量・コンパクトです。レディースのモデルだと、かわいらしい水玉模様のプリントがついているものもありますのでおしゃれに着こなせます。
スペック
- 素材 :GORE-TEXファブリクス3レイヤー
- 重量 :約335g
- カラー:セルリアンブルー
- サイズ:S,XL