ムーンライトテント2型はどんな商品?
ムーンライトテント2型は、どういう商品かご存知ですか。名前がとても有名なので、ある程度のイメージをお持ちの人が多いかもしれません。ここで、ムーンライトテント2型についてスペックなどを紹介します。
モンベルの超ロングセラー|ムーンライトテント2型
ムーンライトテントは、モンベルの中でも古くから販売されているロングセラー商品です。丈夫で機能性が高く、販売から長い時間のたった現在でも多くのアウトドア好き、ツーリング好きに愛されています。
初めての販売から40年
最初の販売が1979年というので、もう40年も前になります。モンベルの創業が1975年なので、創業して間もなく企画されたことになります。何度か、素材の改良などは施されていますが、基本的な構造は40年前のまま。当時は、機能としてもデザインとしても画期的なものでした。
2018年のアニメで再評価
2018年にTV放映された女の子たちのキャンプアニメ「ゆるキャン△」では、主人公のひとり・志摩リン(リンちゃん)がムーンライトテント3型でたびたびソロキャンをしています。リンちゃんになり切ってキャンプをしてみたい、とアニメファンの間でも話題になりました。
商品スペック
- テント屋根部:70デニールのナイロン生地・リップストップ加工(通気撥水加工、難燃加工)
- テント床:70デニールのナイロン生地・タフタ織(耐水圧2,000mmウレタン・コーティング、難燃加工)
- フライ:75デニールのポリエステル生地・タフタ織(耐水圧1,500mmウレタン・コーティング、難燃加工)
- ポール:7001超々ジュラルミン(アルマイト酸化皮膜加工、難燃加工)
- フレーム1本、ペグ8本、スタッフバッグ
- 重量:2.6kg(テント・ポール・フライの合計)
- 総重量:2.8kg(ペグ、張り綱、スタッフバッグを含む)
- 色展開:グリーン(GN)、アイボリー(IV)
モンベル公式サイトはこちら。オンライン購入も可能。現在、アマゾンでは、ムーンライトテント1型、3型、5型が販売されています。もちろん全国にある直営店・アウトドア用品店でも購入できます。スタッフさんにいろいろ質問しながら決めたいなら店舗での購入がおすすめです
ムーンライトテント2型の最大の魅力は設営の簡単さ!
ムーンライトテントのシリーズは、設営方法に、他のタイプのテントとは一線を画す工夫がされています。初心者でも、夜にでも設営できるような設計です。モンベルがこだわった設営方法の簡単さが、その美しい名前にも関係しています。
「月夜でも設営できる」が名前の由来
ムーンライト、というロマンのある名前は、月明かりの下でも簡単に設営できるように設計されているところから名づけられました。この簡単さは今でも高く評価されています。アニメ「ゆるキャン△」の中で、リンちゃんがランタンの明かり一つでテントを設営していくシーンがありました。
設営はドーム型より簡単な吊り下げ式
設営のタイプは、先に組み立てたポールにテントをひっかけていく吊り下げ式。女性の力でも簡単に吊り下げられるようにできています。吊り下げることで、フライトの隙間も広くとれるようになっています。
設営手順は簡単シンプル
- テント本体を広げる
- ポールを組み立ててテントの上に置く(入口と出口に飛び出している部分だけはまだ組み立てない)
- テントの四隅の棒にポールを差し込みます
- テント前後にある黒いゴム紐(ハンドループ)をポールのプラスチックパーツにひっかけます
- 背骨と四本足のポールにテントのプラスチックパーツを取り付けます
- 「2」で残しておいたポールを組み立てます
- テント本体はここまで。フライが要らなければ11にワープしてください
- フライシートをテントにかぶせ、前後のフックを背骨ポールにひっかけます
- ポール四隅の金具にフライシートのフックをひっかけます
- テント両サイドの金具にフライシートのトグル(短い棒状のボタン)をひっかけます
- テント両サイドと前室のペグを地面に固定します
設営動画はこちら
アウトドアの超初心者さんが、マニュアルなしでも感覚で設営できるかを検証している動画です。設営の時に大切なポイントも紹介しているので、テントをたてたことがない人でもこれさえあれば設営できます。
ムーンライトテント2型設営時のポイント
ムーンライトテント2型は、その形にもこだわりがあります。居住性を大切にしつつ、テントを軽量化するために足元が狭くなっているのです。その形状を活かすため、いくつか守らなくてはいけないポイントがありますので紹介します。
足元を風上に向ける
ムーンライトテント2型の特徴は、出口側が高くて広く、足元側が狭くなっていること。このため、足元側から風を受けた場合、風による影響が少なく済みます。新幹線の先端をイメージすればわかりやすいでしょう。
サイドを風上に向けた場合、強風が吹くと簡単にあおられてテントが飛んでいきます。入り口側を風上に向けると、ドアから入り込んだ風が足元側に集結して勢いが強くなり、浮き上がりやすくなります。風向きがすぐに変わるような天候では、四隅に重いものを置いてテントを安定させましょう。
グラウンドシートを床の形に合わせる
ムーンライトテント2型は、床の形も出入り口が広く、足元に行くにしたがって狭くなる台形になっています。そのため、専用のグラウンドシート以外のもので代用する場合、出入り口側よりも足元を細くなるように、グラウンドシートを折りたたんで使いましょう。テント床面よりグラウンドシートがはみ出さないように敷くことが重要です。
ムーンライトテント2型はココも魅力①優秀な防水・通気性
ムーンライトテントの魅力は、設営のしやすさだけじゃありません。雨が多く湿気の高い日本でも、快適にアウトドアを楽しむため、いろんな工夫がほどこされています。ムーンライトテント2型で、雨も、虹も楽しんじゃいましょう。
水の染み込みを防ぐフライ&テント構造
テント本体とフライの隙間が広くとれるようになっているので、少々の風ではフライが本体に触れません。雨や結露でフライがびしょぬれになっても、テント内部まで水がしみこみにくくなっています。雨の多い日本でも快適に過ごせるように、とモンベルが設計しました。また、テント生地も、水圧がかかっても耐えられるように作られています。
床面4隅もシーム加工で水の浸入をカット
床面は、少し大きめのサイズの布で作られていて、四隅を持ち上げ、四つ角を縫い付けたバスタブのような形。縫い目はシームテープ(防水テープ)処理が施されていて、床面からの水の侵入を防いでいます。
メッシュパネルで通気性もしっかり確保
出入り口だけではなく、足元もメッシュパネルとナイロン壁の二枚構造になっていることで通気性が確保されています。両面をメッシュにすることで、テント全体が風の通り道になり、湿気やにおいがこもっていても瞬く間に換気できます。フライシートの裾が地面より少し浮いているので、さらに風が通りやすくなっています。
ムーンライトテント2型はココも魅力②使い勝手の良い前室
ムーンライトテントは、フライシートをしっかりとペグダウンをすることで、前室が登場します。ファスナーで開け閉めできるので、防寒も通期も確保できます。テントの前室は、使いこなせるととても便利な代物ですので、ぜひ使ってみてください。
フライシートが雨除けの前室に
フライシートの出入り口の布を広げてペグを固定することで、テントの前に玄関のような前室ができます。大人がひとり、しゃがんで何とか座れる、というくらいのサイズなので、ここで何かをすると言うより、テント内部から手を出して前室の物をあつかうほうが便利です。
荷物置き場や調理スペースに活用
前室は、それほどひどくないのですが、シングルバーナーでお湯を沸かしたりコッヘルで炊いたりするくらいなら可能な広さ。雨や寒い日に外にでなくても調理ができます。靴も置けますし、荷物置き場としても活用することが可能。ここに荷物を置いておけば、テント内スペースが広く使えて快適です。
ムーンライトテント2型はココも魅力③火にも強いテント本体
雨の日や晩ごはんは、テントの前室で調理することも多いでしょう。テントの中で火器を使うとなると、気になるのは火事です。ムーンライトテントの素材は、火事にも備えています。火がつくとどうなるのかを見てみましょう。
テント素材は安心な難燃加工素材
テント本体やポールには、難燃加工が施されています。垂直に立てた生地に下から12秒間炎を当てる、という実験がモンベルのサイトで紹介されているのですが、未加工の物に比べて半分ほどしか燃えていませんでした。生地に火があたっても、自己消火されます。
ムーンライトテント2型のサイズを具体的に見てみよう
ムーンライトテントサイズを、スペックの所でcm紹介しましたが、それだけでは使った場合の空間がイメージしにくいかもしれません。実際に成人男性が入った場合、体の周りに何センチくらいのスペースができるのでしょうか。
ムーンライトテント2型のサイズ
- テント入り口側:高さ110cm×横150cm
- テント足元側:高さ70cm×横90cm
- 側面:本体長さ220cm・前室長さ80cm