男性の座高は、170cmの男性で平均91cmという文部科学省のデータがあります。床にお尻を落として使うなら、110cmは充分な高さ。お尻にクッションを敷いてもまだ大丈夫でしょう。もっとも、高くなっているのは出入り口側で、足元は70cmしかないので、そちらは座る場合は荷物置き場になります。
寝ころんだ場合、長さが220cm、横幅が150cmなので、たいていの人なら寝ころんだまま伸びをしても手足がつっかえません。脇に荷物を置いてあっても、寝返りを打つこともできます。シングルサイズの敷布団が長さ200cm、横幅100mなので、それに比べてかなり広くなります。
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ムーンライトテント2型のおすすめ用途
ムーンライトテント2型のサイズや重量からは、どのような使い道がピッタリでしょうか。小さいテントなので、全てのシーンにマッチする、と言う訳にはいきません。おすすめの用途について紹介します。
自転車やバイクのツーリングに
ムーンライト2型は、生地が丈夫な分、少々重量があります。登山やトレッキングに持っていくというより、荷物を自転車やバイクでのツーリングのおともにする、という用途がおすすめ。(もちろん、多少重くても体力面で心配ない人なら、登山に持って行っても大丈夫です)リンちゃんもツーリングでソロキャンしていました。
家族でオートキャンプに行く場合、軽ボックスなどの狭い車では、荷物を積んだ横に家族4人が寝るというのは少々手狭になります。ムーンライトテントを車の横に設営し、父親だけ別に休むという使い方もあります。
快適に使えるのはソロ(1人)使用
ムーンライト2型は、1~2人用として販売されています。が、大人の男性が2人寝て、さらに宿泊の荷物を置いて、となると、実際のところは狭いです。ダブル布団サイズは幅140㎝なので、比較すると広いかもしれませんが、三角屋根の天井近くになるとかなり狭く感じます。テント内で快適に過ごそうと思うなら、1人で使いましょう。
扱いやすさでは初心者でも安心
ムーンライトテント最大の魅力である、月の光でも簡単な立てやすさは、初心者でも扱いやすいもの。初めてのソロキャンプで、自分だけでテントを立てられる自信がないという人にも使いやすくなっています。どうしても心配なら、前もって自宅で設営練習をしてみましょう。
ムーンライトテント2型は冬でも快適に使える?
ムーンライトテント2型は、無雪期のアウトドアで使う事を想定して設計されています。そのため、雪の中で使うには向かない一面もあります(もちろん、雪中登山で使っているつわものもいますが)どこが弱点なのかも、購入前にチェックしておきましょう。
ムーンライトは寒さには弱い面も
通気性が抜群にいいムーンライトテント2型ですが、その反面、寒さには弱くなっています。換気のために、フライシートの裾と地面との間に隙間ができるように設計されているのですが、冬の場合そこから暖かい空気が逃げ出していくのです。
冬期を想定して作られているテント+フライシートの場合、シートの裾が地面につくようになっています。テントを空気層で包み込み、テント内の暖気を逃がさないようにする設計なのです。ムーンライトテントも、フライシートがないよりも暖かくはなるのですが、雪の中での使用するとなると、若干防寒性能が弱いです。
冬以外の3シーズン使用がおすすめ
ムーンライトテントの通気性を活かし、快適に過ごすためには、冬以外の3シーズンでの使用がおすすめです。冬に使う場合でも、雪のないキャンプ場で使用しましょう。雪の中でキャンプする場合は、他のテントで過ごすときよりも防寒できるアイテムをそろえましょう。
ムーンライトテント2型のおすすめオプション|専用グランドシート
ムーンライトテント2型には、専用のオプションアイテム・グラウンドシートが発売されています。ムーンライトテント2型の特徴的なかたちにあわせてあるので、普通のピクニックシートよりも使いやすくなっています。ここではその性能と機能を説明しますので、購入の参考にしてください。
ムーンライト 2 グラウンドシート
テントの下に敷く、下敷きのようなシートです。この上にテントを立てることで、テントの底面が汚れることを防げます。一枚生地なのでぱたぱたとはたけば汚れが飛んでいき、メンテナンスがテントよりも楽にできます。
雨の日や、ぬかるんだ地面の上にテントを設営する場合、テントの床からの水の侵入を防いでくれる効果もあります。テントに合わせた大きさになっていて、四隅にポールをさせるので、ポールとフライシートを組み合わせて自立式タープにもなります。
サイズがピッタリなので使いやすい
グラウンドシートは、安いピクニックシートでも代用できるのですが、テントの床面より広く敷いてしまった場合シートとテントの床の間に水が入り込んでしまいますし、テント自体もしっかりと立たなくなります。ムーンライトテント2型は床面が台形になっているのが特徴なので、専用の物を使うと便利です。
商品詳細
- 素材:完全防水ポリエチレン3層フィルム
- 重量:580g
- カラー:グレー×ライトグリーン(GY/LG)
- サイズ:215×145cm
- 収納サイズ:6×13×30cm
- 付属品:スタッフバッグ
- 購入はこちらから
グランドシートの重要性についてはこちら
ムーンライトテントシリーズのラインナップ
ムーンライトテントのシリーズは、サイズ別にいくつものタイプが販売されています。一人用の軽いものから、家族でワイワイと過ごせるものまで。すべて、ムーンライトテントの魅力を活かせるように考えられたデザインになっています。
完全ソロ向け|ムーンライト1型
ムーンライト2型より小さいのが、1型。小型かつ軽量になっているので、荷物を少なくしたい場合や、軽くしたい場合はこちらを選びましょう。小さいといっても、長さは2型と同じ220cm、幅もシングル布団より少し広い110cmなので、寝袋に入ったまま寝返りを打てるくらいのサイズはあります。
商品詳細
- 入り口サイズ:110cm×100cm
- 足元サイズ:70㎝×50㎝
- 長さ:220㎝
- 収納時サイズ:本体15cm×40cm
- 重量(総重量):2.1kg(2.3kg)
ペア使用なら|ムーンライト3型
「ゆるキャン△」でリンちゃんが使っていたのが、こちらの3型。高さも床の幅も台形になっていないので、テント内の空間がゆったり使えます。フライシートも前後に張ってペグ止めできるので、前室と後室がつくれるので、荷物置き場にも困りません。中で複数人が座って作業をするなら、2型よりかなり広く感じられます。
商品詳細
- テント本体サイズ:165cm×115cm
- 長さ:210cm
- 前室・後室長さ:95㎝
- 収納時サイズ:17cm×46cm
- 重量(総重量):3.6kg(3.8kg)
ファミリーにも|ムーンライト5型
家族など、4~5人で使う場合は5型がおススメ。中のスペースも広く、前室も、テントの短い辺ではなく長い辺に、前後に作れるので、かなり広々と使うことができます。さらに、天井に張り巡らせる用のロフトがオプションで販売されているので、軽い小物、すぐにどこかに行ってしまって探し回るようなものを置いておくのに便利です。
商品詳細
- 本体サイズ:210㎝×210㎝×136㎝
- 前室長さ:95㎝
- 収納時サイズ:21㎝×64㎝
- 重量(総重量):4.9kg(5.4kg)
ムーンライトテント2型はモンベルの代表テントの1つ
モンベルを代表するテントの1つであり、会社の歴史とともに歩んできた、ムーンライトテントを紹介しました。アウトドア用品が、効率化のために日進月歩している中、40年もの長きにわたって愛されるには、それ相当の理由があるのです。これからもアウトドア好きを魅了するテントの1つであり続けるに違いありません。