空飛ぶスパゲッティモンスター教とは?
空飛ぶスパゲッティモンスター教をご存知ですか。名前だけでもインパクトがありますね。2005年にボビー・ヘンダーソンが発表したパロディ宗教です。主な教義は「空飛ぶスパゲッティ・モンスターが宇宙を創造した」というもの。いったいどういう経緯で誕生したのでしょうか。
空飛ぶスパゲッティモンスター教の設立
設立は2005年。アメリカ・オレゴンの教育委員会で、「インテリジェント・デザイン説」を進化論と同等に教えるべきだという決定がされようとしていました。それに危惧を感じたのがボビー・ヘンダーソン。
「宇宙を創造したのは空飛ぶスパゲッティ・モンスターなのだから、進化論やID説と同等に空飛ぶスパゲッティモンスター教も学校で教えるべきだ。そうでなければ法的に抗議する」と訴えたのです。
インテリジェントデザイン説とは?
「インテリジェント・デザイン説(ID説)」というのは、「世界をデザインしたのは「偉大なる知性」である」という考え方。宇宙や生命の誕生は自然発生的な要因だけでは考えられず、そこには知性を持つ何か(神と明言していません)が関わっている」という考え方。20世紀終盤にアメリカで誕生しました。
真面目にふざけるボビー・ヘンダーソン
彼の主張は、ID説を科学的真実として教えることは、空飛ぶスパゲッティモンスター教という変な宗教を世界の真実だと子供に教えることと同じくらいばかげている、というもの。そのために、彼は道化師のようにふざけ、教義はユニークなものばかりになりました。
彼が自分のサイト「venganza.org」で発表したこの説は、その後メディアで取り上げられ、ネット上で大人気となります。このサイトは現在、「Church of the Flying Spaghetti Monster(http://venganza.org/)」に名称を変更しています。
日本および世界中に支部がある
ボビー・ヘンダーソンの説は、世界中の人に知られるようになりました。そのユニークさと皮肉さを愛する人たちによって、支部が立ちあげられています。ただ面白いから活動している人もいれば、現在の宗教のあり方を笑い飛ばすために参加している人もいます。日本にも支部が存在しています。
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世界平和は空飛ぶスパゲッティモンスター教から生まれる!
宗徒によると、世界平和を生むのは空飛ぶスパゲッティモンスターということになっています。宗教の協議の中に、人々を争わせるようなものは一切存在していません。かの神を信じることで、人々は仲良くなり、毎日愉快に過ごすことができるのです。
空飛ぶスパゲッティモンスター教の教義が気になる?
皮肉から誕生し、ユニークを追求した空飛ぶスパゲッティモンスター教には、笑ってしまう教義がたくさん。話しているだけで心がワクワクし、周りの人と笑い合うことで平和を作るのが空飛ぶスパゲッティモンスター教なのですから。この教義を守って暮らせば、毎日が楽しく輝き始めます。