イシダイの生態や特徴を知ろう
イシダイはスズキ目イシダイ科イシダイ属に属し、春から夏にかけて産卵します。大きさは30センチくらいまでが若魚で、シマダイ、サンバンソウと地方によって呼び名が変わります。成魚となり成長すると80センチを超えるともいわれます。
イシダイの体には7本の縞があるのが特徴です。ですが、オスは成長するにつれて縞模様が薄れていき、最終的に体は暗い灰黒色、口元が黒色になりクチグロとも呼ばれます。また、名前の由来でもある石のように硬いクチバシのような歯は、サザエの殻をも噛み砕き、抜けたり欠けたりしても新しい歯が次々とはえてきます。
イシダイの生息地って?
北海道南の沿岸から、九州地方までの浅い岩礁や磯に生息しています。暖かい水温を好むため南日本に成魚が多くみられ、北に行くにつれて小型になっていきます。生まれたての幼魚は岸付近の海面を漂う藻などを住みかにし、10センチくらいに成長すると岸壁周辺に移り住みます。そしてさらに成長し成熟してくると磯や岩礁帯に住み着くのです。
成長にともない生活の場を変えていくと、食性も変化していきます。プランクトンから小さな甲殻類、成熟し歯が発達してくるとウニやヤドカリ、サザエやトコブシなどその時の生活環境に豊富に存在する甲殻類や貝類を捕食するようになるのです。
イシダイの釣り方はどんなものがあるの?魅力って?
イシダイはその発達したヒレ、強固な歯とそれを支える強靭な顎から生まれる圧倒的な引きの力。さらにイシダイは非常に賢く学習能力があり、一度釣り損ねたら二度と同じエサには掛からないとさえいわれています。まさに文武両道の王者の風格を備えているのがイシダイなのです。その王者に釣り場や状況に合わせた様々な釣り方で挑みます。
王者イシダイとの駆け引きと竿ごと海中に引きずり込もうとするパワーに打ち勝って、はじめて釣り上げることができた時、えもいわれぬ達成感と余韻があなたを包むでしょう。そうしてまた、あの感覚を味わいたいとイシダイ釣りに挑戦せずにはいられなくなるのです。