便利なタオル「セームタオル」とは?
「セームタオル」は、セーム革の優れた点を取り入れ人工的に開発したものです。ポリビニールアルコールスポンジ(PVA)やポリエステルからできています。セーム革はカメラの手入れ用などに現在でも使われていますが取り扱いも難しい上、値段も高いです。その点、人工革の「セームタオル」なら使い道も違い価格もリーズナブルです。
名前の由来は動物の皮をなめしたセーム革
その名前は’Sämischleder’というドイツ語が由来です。「シャミ革」という意味で、狩猟が盛んだった当時は鹿や山羊の皮を使い、油でなめしたものでした。現在の車や人体用とは全く違った用途で使われていました。現代でもカメラを拭くのに使われているのはその名残りと言えます。’シャミ’が現在使われている「セーム」になったのです。
高い吸収力でスイマーの人気アイテムに
自動車専用のセーム革を人も利用できるように長年研究されて来ましたが、その性能にスポーツ業界が着目し、スポーツ用品として改良を重ね進化しました。現在の製品はさまざまなスポーツで使用されていますが、特に水に濡れるスイマーの間で需要が高く人気アイテムとして愛用されています。
セームタオルの不思議な特徴
普通のタオルとはちょっと違う、スイマーをはじめとした水を触れ合う人たちから多くの支持を受けているセームタオルの不思議な特徴についてお話しします。
①自重の何倍もの水を吸う吸水力
素材の目がとても細かいので水に対する吸着力が高いセームタオルは、自重の数倍の水分を吸収することができます。また、同じ素材での効能の差を比べた実験データでは、厚いものは薄いセームタオルの約数倍の吸収力があるとの結果が得られました。この結果から、薄いものより厚いものが吸収性も高く、より機能性が高いと言えそうですね。
②軽く絞るだけで水が抜ける速乾性
セームタオルは、使用後に軽く絞れば吸い上げた水が細かい目から抜けて、すぐに元通りになる特性があります。抜群の速乾性はここから生まれるのです。きつく絞ったりすると割れやすく、バリバリに乾燥して収納できなくなったりすることがあるので、少し水分が残るように軽く絞るようにしましょう。
③乾くと軽く薄くなりかさばらない
綿素材などのタオルは風合いは柔らかですが重たくなりかさばってしまいます。それに比べてセームタオルは使用する前の軽く薄い状態に戻ります。乾ききらないうちに丸く巻いてゴムで留めたりしてから収納します。とても軽量で薄くなり起き場所も取らず、持ち運びにも便利です。使用後バッグに入れても小さく便利です。
セームタオルはどんな所で使われている?
愛用する人も多くとても人気ですが、普通のタオルやマイクロファイバー製のタオルほど普及しているとは言えないようです。人工セームという特殊なタオルが、どういうシーンで使われているのでしょうか。とても身近なシーンで誰にでも簡単に使われていることが分かる例を見ていきましょう。
スイミングタオルとして
スポーツの中で最も水に濡れる水泳ですが、泳いだ後水分を拭き取ったタオルはとても重いものです。それをバッグに入れて持ち帰るのは億劫ですよね。その点、セームタオルなら絞ると水分が抜けて軽くなるのでとても便利で快適と人気があります。素早く拭き取ることができるのもスポーツシーンでは嬉しいポイントです。
お風呂用タオルとして
普段の生活の中では、お風呂上がりに使うと浴室から出た時のヒヤっとする感じや、暑い時には汗の不快感をブロックしてくれます。また、忙しい朝のシャンプー後のタオルドライに使うと、ブローする時間を短くすることができます。セームタオルはスポーツだけでなく身近なシーンでも重宝するものです。
スポーツ・ジム用として
スポーツシーンやトレーニングジムでもセームタオルは最適なアイテムです。トレーニングでかいた汗は放っておくとベタつきや蒸れて不快なニオイになりやすく不快です。バッグの中にセームタオルを入れておけば、すぐに汗を拭き取ることができます。会社帰りにジムに通う時もバッグの中でかさばらず便利です。
旅行用のタオルとして
女性ならメイクやスキンケア用品など荷物が多くなりがちな旅行でも便利に使えます。ボストンバッグの中で場所を取らず、使った後はコンパクトにしまえ、使う前に軽く湿らせるだけで何度も使うことができます。バスタイムの後体を拭く時にも便利で、また小さ目のサイズですと日中出歩く時に携帯して使うのにとても適しています。
洗車用のセームタオルとは違うの?
とても吸水力の高いセームタオルはカー用品としても販売されています。カー用品専門店などの洗車コーナーに置いてある、拭き上げ用の専用タオルです。それでは人体用のものとはどのような違いがあるのでしょうか。その車専用のタオルで体を拭くことに問題はないのでしょうか。
人体用とは目の細かさや肌触りが違う
洗車用のものは人体用と比べて目が粗くなっています。人体用のように目が細かいと濡れた時に車に張り付いてしまうからです。使い始めに水に浸けた時、水が緑色になるなど人体用に使うのは不安な点もあり安全性の面からも使わない方が良いでしょう。また、肌触りも良くありません。
人体用のセームタオルは洗車用に使える?
それでは逆に車には使っていいのかと疑問に思う人もいるはずです。スポーツなどで繰り返し使って汚れたり摩耗したものを捨てるのは勿体ないと洗車に使う人もいるようです。しかし、厳密にはNGです。人体用の目の細かさが車のボディに張り付いて塗装が剥がれる恐れがあるからです。洗車後は専用のセームタオルを使いましょう。
セームタオルの上手な使い方
セームタオルは普通の綿や化繊のタオルと比べて素材も肌触りも違います。正しく使う上で気をつけたいポイントがあります。いくつかのポイントをあげて見ていきましょう。上手に使うことで摩耗を減らすことができ、耐久性もアップします。基本は簡単なことなので、慣れてくればそれほど面倒なものではないので覚えておきたいものです。
①使う時はいったん濡らし絞ってから
湿った状態のセームタオルの中は、購入した時点ですでに乾燥している場合があります。いずれにしても、使うときはいったん濡らし絞ってから使用するようにします。力づくで広げたりするとセームタオルは硬いので破れることがあります。洗面器に水やぬるま湯を張ってしばらく浸けて柔らかくなったらやさしく絞ってから使います。
②水を含ませるように押し当てて使う
セームタオルを使うときは乱暴に扱わないようにしなければなりません。軽く押し当てて水分を吸い取るイメージでやさしく押し当てるようにして使います。水分や汗をある程度吸い取ったら、軽く絞って、また同じように水分を取ることを繰り返します。正しく使わないと劣化を早めて耐久性もなくなってしまうので注意が必要です。
セームタオルは熱中症対策グッズとしても使える!
吸水性が抜群で人気のあるセームタオルは、熱中症対策グッズとしても使えます。スポーツ時や、真夏など暑い季節には熱中症の危険性も高くなります。セームタオルはそのような状況下でとても効果的な働きが期待できるアイテムです。熱中症予防に使う時のポイントはとても簡単なことなので予防策として持参したいものです。
濡らして首に巻いて暑さ対策
熱中症対策の基本は火照った体を早くクールダウンすることです。冷やす場所としては、首など体温が上がりやすい太い血管がある部分が効果的です。熱中症の緊急時にも、セームタオルを持っていれば、高い吸水性で水分を保持することができます。首などに当てていることで長い時間体を冷やすことができるのです。
首に巻くことが特に熱中症対策に効果大のスポーツ
日射しを遮るもののない条件下でさらに体温が上がりやすいスポーツのひとつがロードバイクです。舗装された道路を、長時間走り続けるので暑い季節は熱中症になりやすいスポーツです。しかもその姿勢は首の後ろ部分に直射日光を浴びやすくとても危険です。しっかり吸水させたセームタオルを持っていれば的確に対応できます。
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セームタオルおすすめブランド&アイテム①ミズノ3選
ここでは、スポーツ用品の中から、ミズノの製品をいくつかご紹介します。主要メーカーの商品が主力のセームタオルですが、スポーツ用アイテムとして定着していることもあり、優れた機能性を持ったものがいろいろ販売されています。カラー展開も豊富で選ぶのが楽しくなります。
MIZUNO(ミズノ) スイムタオル小 高吸水セームタオル暑さ対策
スイムタオルという商品名ですが、水泳だけでなく、ジムやアウトドア、旅行まで幅広い用途に適しています。スポーツはしない汗かき体質の人からも高い評価を集めています。無地にロゴが入ったセームタオルです。抜群の吸水性など機能性が高く手軽に使えるサイズで、買い替えやすい価格も魅力です。
商品詳細
- サイズ:34×44cm
- カラー:レッド他 全9色
- 抗菌加工
- 本体 ビニロン100% 中芯 ポリエステル101%
- ケースなし
ミズノMIZUNO) 背中も拭きやすい 日本製 横長セームタオル
こちらは横長タイプです。通常サイズですと、何回も拭いては絞る動作を繰り返さす必要がありますが、それを少ない回数でできる点がこのサイズの便利なポイントです。こちらもシンプルな無地にミズノのロゴ入り、買い替えしやすい価格となっています。爽やかなカラーバリエーションが揃っています。
商品詳細
- サイズ:21×69cm
- カラー:グリーン他 全8色
- 材質:本体:PVAスポンジ,中芯:ポリエステル100%,抗菌防臭加工
MIZUNO(ミズノ) スイムタオル 大 高吸水 セームタオル
大判で、スイムタオルだと3回以上絞って、湿らせて使わなければならない全身も一回でカバーできるサイズです。同じシリーズでシンプルな無地にワンポイント、こちらもカラーバリエーションが豊富です。大きいサイズですが、価格もほぼ同じで買い替えやすくなっています。ケースも付いています。
商品詳細
- サイズ:44×68cm
- カラー:グリーン他 全9色
- 素材:本体/PVAスポンジ、中芯/ポリエステル
- 吸汗速乾スイムタオル
- 長さ24cmプラケース付
セームタオルおすすめブランド&アイテム②スピード3選
次にこちらも主要メーカーSpeedo(スピード)の製品をいくつかご紹介します。スピードのセームタオルはサイズや厚さが変わり新しくなりました。従来品と比べて厚みが出たので吸水性がアップした点が人気です。
Speedo(スピード) 水泳 タオル 大 セームタオル
ミズノの大きいサイズとほぼ同じサイズです。エンボス加工の生地、裏面は凸凹加工で引っ掛かりを減らしてあります。柔らかくなめらかな使い心地を実現したセームタオルです。カラーバリエーションも豊富でシンプルな無地にSpeedoのロゴ入りです。スポーツシーンだけでなく、日常生活や旅行などにもおすすめです。
商品詳細
- W680 x H430 (mm)
- カラー:ネイビー他 全9色
- W 6㎝ X H 16㎝ 白色半透明プラケース付
Speedo(スピード) 水泳 セームタオル 小
ミニサイズで子供も使いやすいセームタオルです。このサイズも凸凹加工で引っ掛かりを減らしてあります。肌触りも良く、スイミングにとても適している素材で人気があります。小さいのにお風呂上がりにバスタオル代わりになるほどの機能性がありおすすめです。水泳部の必需品と言われる人気商品です。
商品詳細
- 素材:PVA FORM
- サイズ:W430×H320mm
- カラー:ブラック他 全10色
- W 5㎝ X H 14㎝ 白色半透明プラケース付
スピード(speedo) ドライスイムタオル(M)
1000×400mmという横長の大きいサイズです。乾かす時に吊るすためのループが付いています。また、くるくる巻いた時に留める紐も付いているので、使用後の収納が簡単です。大判が欲しいという人にはぴったりのサイズで、カラーは鮮やかな2色、ループと同じホワイトのSpeedoのロゴもポイントです。
商品詳細
- 素材:ポリエステル、ナイロン
- W1000×H400mm
- カラー:ブルー他 全2色
- ケースなし
セームタオルおすすめブランド&アイテム③アリーナ3選
こちらも主要メーカー、アリーナはデサントのスポーツアパレルメーカーです。アリーナのセームタオルは他と比べて硬くなりにくく使い心地も柔らかいと評価も高く人気があります。吸水性も速乾性も優れている上、カラーバリエーションも他のメーカーとは違い柔らかい色合いが特長でおしゃれな感じです。