アーケロンとは?
歴史の上で最も大きいの亀のアーケロンはどういった生き物だったのか?形態を、他のカメとの比べて詳しく説明していきます。いまもっとも大きい亀との比較や、独特の骨格をすることによって違いを知ることができるので参考にしてください。
体長4メートル・体重2トンの巨大なカメ
体の長さは約4メートル、甲羅の長さは2.2メートル、体の重さは2トンにもなり、歴史上もっとも大きさの亀です。頭の骨の長さだけでも約80センチメートルもの長さがあり中生代白亜紀後期に生きた亀です。甲は柔らかく、皮状の皮膚や角質で覆われています。
現代最大のウミガメと比較すると?
今もっとも大きなオサガメは体長が2メートル、体の重さは1トンほどです。オサガメと比べても2倍ほどの大きさのあり、いかに大きいかが分かるはずです。他のウミガメはオサガメと比べるとさらに一回り小さいので、一般的なウミガメと比べるとアーケロンは3倍近い長さの体を持っていました。
アーケロンの骨格
甲の部分にあたる肋骨には骨質でできておらず、皮状の皮膚や角質の板でできています。前のヒレや後ろのヒレを甲の中に引き込むことができなくなっています。前側のヒレや後ろ側のヒレが他の肉食動物に食べられて、片方の足がなくなっている骨格標本が多く見つけられています。
恐竜と同じ時代に生きたアーケロン
- 生息していたのは約7500万年前の中生代白亜紀後期でした。そしてティラノサウルスやステゴサウルスなどの恐竜たちが絶滅してしまう時代とともに絶滅してしまいました。中世代白亜紀後期はどんな時代で、どうしてこの時代に絶滅してしまったのでしょうか?ティラノサウルスがいた時代と、絶滅してしまった理由を説明していきます。
恐竜時代
生息していた中生代白亜紀の陸上では、恐竜などの肉食の爬虫類が支配しており、代表的なものに、ティラノサウルスやステゴサウルス、プテラノドンなどの恐竜が陸上にいました。海中にもモササウルスなどのエラスモサウルスなどの大型の肉食動物がおり、競争の激しい時代でした。
絶滅したのはいつ頃?
約7500万年前の中世代白亜紀に生息していた生物のほとんどは約6600万年前に起こった小惑星の衝突により姿を消しました。小惑星の衝突によって大量のチリが舞い上がり日光を遮断してしまい、平均気温が下がり多くの生物が減少してしまい、他の多くのティラノサウルスたちと同じ中生代白亜紀後期に絶滅してしまいました。
アーケロンの生息していた場所
生息地は世界中の海だったのでしょうか?実は生息地は北アメリカ大陸のある地域のみに限られていました。生息場所や、どうして世界中に分布せずに北アメリカ大陸の一部の地域にのみにいたのかについて説明していきます。
北米大陸の内海
世界中にいたわけではなく、北アメリカ大陸の内海にいました。具体的には現在のサウスダコタ州や、コロラド州にあたる地域の浅瀬にのみにいました。回遊性が低く外洋には行けなかったので浅瀬に生息していました。
化石の発見場所
化石は北アメリカ大陸のサウスダコタ州や、コロラド州に存在していた内海からのみ発見されています。他の海からは化石が発見されていないことから、この限られたコロラド州やサウスダコタ州にのみにいました。
外洋ではなく浅い海で活動
約7500万年前の中生代白亜紀後期は温暖な時代で海面が上昇しており、大陸の沿岸には浅い海域が多く存在していました。こういったコロラド州やサウスダコタ州の浅い海域に生息しており、水深の深い外洋には生息していませんでした。北米大陸の浅い海域に限られているのは、外洋で生活するだけの遊泳力がなかったことが原因となっています。
アーケロンは何を食べていた?
全長が4メートル、体の重さが2トンにもなるこの生き物は、何をたべてそこまで大きく成長しているのでしょうか?どのように獲物を捕らえていたのでしょうか?ここでは食べ物や食べ物の捕獲方法を説明していきます。
海藻やクラゲやイカを食べていた
主な食べ物は海藻やクラゲ、イカのような柔らかいものでした。しかし、時にはワシのくちばしのように曲がった丈夫な口蓋で殻を砕きアンモナイトや貝などのかたい生き物も食べて生活していました。
獲物の獲得法
発達した前ビレがあり、獲物の捕獲時にはヒレを利用して非常に早い速度で狩りを行っていました。この亀は非常に強いワシのような口蓋を持っていて、そのワシのような口蓋で堅い殻なども砕いいてアンモナイトなどの堅い獲物を食べていました。
アーケロンは毒のあるクラゲも食べることができる
クラゲには猛毒を持っているものもいます。しかしウミガメの多くは猛毒のあるクラゲの毒に対する免疫があり、難なく猛毒のあるクラゲを食べることができます。吸収した毒によって他の動物に捕食されるのを防ぐ効果もあったとされています。猛毒を持つ殺人クラゲ、キロネックスについて詳しく知りたい方はこちら