地底湖とは
知名度さながら高くなく、全く知られていませんが、日本には多くの湖沼と呼ばれる湖があります。明確に定義されていませんが、陸に囲まれた、海と直接連絡していない、静止した水のかたまり(湖沼)が洞窟などの地下中にできたものが地底湖です。特殊な成り立ちから様々な地底湖が存在します。
特殊な湖沼
数多くある湖沼の中でも地底湖はとても稀有なもので、その珍しさゆえに滅多にお目にかかれるものではありません。一度見たら忘れることができないその幻想的かつ非常に神秘的で独特な雰囲気も相まって、地底湖の虜になる人が後を絶たないようです。
ライト
地底湖の多くは光源が必ずしもあるわけではなく、人の手が行き届いているとは限らないので、ライトは必須です。光源がない暗い環境下では危険な岩場や滑りやすい地面を照らして、安全に洞窟探検を進めることができます。
ケイビングスーツ
地下水が滴っていたりして、濡れやすい環境であれば防水性の高いケイビングスーツがおすすめです。ベルトがあれば様々な状況でも、より動きやすくなります。ゴム製の長靴や手袋の上にゴム手袋を着用することにより、さらに岩や水から身を守ってくれます。
ロープ
地形にもよりますがロープやワイヤーなどの設置物も必要になってきます。洞窟内で水が汲めるかどうかはわからないので洞窟の大きさ相応の水分も必要です。細かい砂ぼこりが舞うような場所ではマスクがのどを守り、非常時にも大声が出しやすくなります。真冬には寒さ対策にもつながります。
ヘルメット
ヘルメットは高低差が激しく固い岩場があり、また人ひとりが立ちながら歩けるスペースが確保されていない場合、頭を保護するのに必須です。ライトがくっついていて持つ必要がないヘルメットが非常に便利です。固い岩場などではサポーターが関節やひざを守り探検を手厚くサポートしてくれます。
信頼できる友
これは人によりますが、もし洞窟探検を経験したことがなくその道に詳しい友人または信頼できる友人などがいるならば、その人と一緒に探検することがベストです。誰と行くにしても前もって行きたい洞窟に関する情報を収集し、綿密に計画を立ててから、洞窟探検を行えば怪我無く安全に楽しむことができます。
食料
最大限に計画を練っても遭難してしまうかもしれません。そんな時は食料をもっていき、もしもの時に備えましょう、遭難はしなくてもおにぎりなどは空腹を和らげるにはもってこいです。ですが、洞窟内を汚すことが無いようにくれぐれもマナーを守って、食べかすをこぼしたりしないようにしましょう。
入洞届け
洞窟にもよりますが入洞届けを提出する必要がある場合は必ず提出しましょう。もし万が一、遭難してしまったとしても、助かる見込みが十分上がります。たまに入洞禁止の洞窟も存在しますので、必ず、事前に調べてから行きましょう。長くなってしまいましたが、準備は以上になります。
地底湖への行き方
岩手県の龍泉洞という地底湖を例にとってみます。地底湖までの交通が比較的に発達しており、JR盛岡駅の東口からからバスで龍泉洞前までの乗車でたどり着けます。神秘的な洞窟をカメラに収めるのもいいでしょう。年中無休だそうなので機会があればカメラを片手に行ってみるのはどうでしょうか?
岡山地底湖行方不明事件の概要
事件は2008年の1月5日、午後6時15分頃の通報から始まりました。岡山県のとある洞穴「日咩坂鍾乳穴」の最深部にある地底湖で泳いだ探検部の部員の一人の3年生の男子学生の行方が分からなくなった、と 一緒に洞穴を訪れていた探検部員の仲間からの通報でした。
捜索時は長時間にも及ぶ、悪影響下との戦いでした。泥などの影響で滑りやすく、非常に足場が悪い、光源がなければ周囲の状況を知ることが難しく、視界が悪い影響もあり、かつ洞窟内を奥地まで探索するには片道3時間もかかるため、慎重な捜索を行う必要があり、非常に困難を極めました。