オオアリクイはとっても危険で人を襲う!?意外な生態や天敵についても解説!

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そして、その爪が実際に人間へとむけられたこともあります。2007年にはアルゼンチンの動物園で女性飼育員が襲われ死亡する事態になっており、また2014年にはブラジルでハンター2人が野生の個体に襲われて両名とも死亡しているという実例があります。このように、被害を受ければ非常に危険な動物へと早変わりするのです。

「主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました」というスパムメールについて

このように実際の実例もあるために、現在オオアリクイの危険性が認知されてきているのです。そしてインターネット上には、「オオアリクイに主人が殺されてしまって一年が経った」という内容のメールが10年以上前に送られています。

自称「久光さやか」さんのメール

もしこれが本当のことであるとしたら、更にオオアリクイが危険な動物であるという認知が高まるのではないかと思われます。このメールは「久光さやか」という人物からのメールではあるのですが、その後に立ち直りつつはあるけれど夜が寂しいので共に過ごしてくれる人が欲しい、といった典型的な下心のあるメールです。

真相について未だに明らかにされていない

このメール、真相は定かではないですが不可解な点はあります。この中の主人はアルゼンチンへと危険な出稼ぎに出たとあるようですが、アルゼンチンで見るとすれば動物園の中で、命が危険になるような事態は考えにくいです。当時は人が殺されるなどあるはずがないと思われていたのでしょう。

オオアリクイの天敵とは?

何度かご紹介していますとおり、今回ご紹介している動物は非常に鋭く強力な爪を持ってはいますが、動画のように全く肉食動物に襲われないということは無く、ちゃんと天敵となりうる存在もいるのです。ただし一番の天敵になるのはそういった野生の動物というわけではありません。

ズバリ人間である!

その天敵とは、言ってしまえば人間です。そもそもが絶滅危惧種に指定されていますし、その原因も人間が狩猟を行って食料としたり、皮を狙っての捕獲だったりするわけです。更にインフラの普及によって生息地域と道路が近くなったことで、車にはねられてしまうのが死因になってきたりしているようです。

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オオアリクイの繁殖方法!

場合によるというところではありますが、しかし状況が合わされば人間を死に至らしめることも可能ではあるオオアリクイも、一番の天敵が人間であるために個体数がどんどん減ってしまっています。では、そんなアリクイはどうやって繁殖していくのでしょうか。

2歳半〜4歳の間に繁殖可能

繁殖が可能となる時期は、2歳と半分から4歳程度の時期になります。ちなみにですがアリクイ自体の寿命は結構長命で、平均すると15点程度、長生きする個体だと30年以上も生きたものもいるようですから、かなり若い段階から繁殖ができるようです。

妊娠期間は180〜190日

続いて繁殖時期にパートナーを見つけることに成功した雄と雌が交尾して妊娠した場合、その期間は180から190日、つまり半年近くということになります。またたくさんの卵を産み付けるというわけではなく、一回につき一匹のみ出産するようになっています。

授乳期間は約6ヶ月

そして生まれた幼体が親を頼って生きる期間、つまり授乳期間は大体6か月、こちらも半年くらいということになります。子供を育てている間はいつも単独で動くアリクイも子供の傍を離れることは無く、また親離れをして独り立ちをするのは生まれてから2年ほど経ってからのようです。

オオアリクイを見たい場合は動物園に行こう!

基本的な生態から身体的な特徴、人間が襲われた実例や繁殖方法などについてご紹介しました。そんなアリクイの野生の個体を見るというのは非常に難しいので、見るというのならば冒頭当りでご紹介しました通り動物園に出向いて見るというのが最適でしょう。

赤ちゃんと一緒のオオアリクイを見れる可能性も!

基本的には親の元を離れた個体を見ることがほとんどですが、運が良いと赤ちゃんの個体を見ることもできるかもしれません。幼体は自分の脚で歩くことは難しいので、親の個体の背中に乗って移動します。もしそれを見ることができたら、非常に運が良いといえるでしょう。

動物園でのオオアリクイの餌は何?

アリクイ種の主食となるのは、言うまでもなくアリです。ですが動物園の中でさすがに野生の個体のように3万ものアリを毎日食べさせるというのはとてもではないですが無理な話なので、ドッグフードやヨーグルト、卵や馬の肉のミンチを混ぜ合わせたものなどを食べさせているようです。

動物園だととっても安全!

飼育員が襲われてしまうという驚きの実例も確認されてはいますが、見物客がその被害に遭ってしまうということは当然ではあるかもしれませんがありません。もちろんすべての動物は檻の中ですし十分に距離を保ってありますから、安心してアリクイを見ることができるようになっています。

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オオアリクイは本来とっても温厚な動物!

基本的な生態から外見の特徴、生息地や威嚇時の行動に被害の実例などをご紹介しました。これも何度もご紹介していますが、基本アリクイというのは温和な性格ですので自分から害を与えたり、不安にさせるようなことをしたりしなければたとえ目の前にいたとしても凶暴になったりはしません。

しかし、パニックになってしまったりすればご紹介しました通り強靭な前足の爪で人間の生命を危険に晒すほど怖い存在となってしまいます。とはいえ、動物園であれば檻などもありますからそんな被害に遭うことはありませんので、興味がある方は近くの動物園に見に行ってみてください。

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