サンマと寄生虫を知っておいしく安全に食べよう!アニサキスやサンマヒジキムシも

秋の味覚、さんまは塩焼きや刺身など様々な方法で食べることができます。ですが、さんまには寄生虫が潜んでいることもあるのです。この記事ではさんまと寄生虫の関係や特徴、対処法を紹介します。虫の画像などが出てくるので苦手な方は注意してご覧くださいね。

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東京都在住の北海道出身の道産子フリーライターです。心からリラックスできるアウトドア遊びを愛する40代男子です。「旅」と「酒」をテーマに色々と記事を書いています。
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さんまの寄生虫にご注意!

秋の味覚の代名詞と言えばさんま。さんまの塩焼きと白ご飯その言葉だけで食欲が湧いてきます。また、さんまには、良質たんぱく質、ビタミンA、記憶力低下や老化防止に効果のあるDHA、血液サラサラ効果のあるEPAなどの栄養素がふんだんに含まれています。まさしく、味良し、身体に良しの最高の食材です。

さんまは寄生虫が多い?

出典:PhotoAC

実はさんまには寄生虫が潜んでいることがあるということはご存知でしょうか?さんまなどの魚やえびやいかを食べた際に、寄生虫も体内に取り込んでしまい食中毒を発症することがあります。最悪な場合は、腸閉そくを発症し手術が必要になるケースもあります。

寄生虫による食中毒症状は急増中!

寄生虫による食中毒被害は近年急増しています。食中毒の発生件数は、平成29年度になると平成28年度と比べて倍増しています。

輸送技術の発達で、以前は過熱しなければ食べられなかった魚を生で楽しめるようになったことが原因ではないかとも言われています。重大な被害を及ぼすため、厚生労働省も対策を呼び掛けています。

さんまに潜む寄生虫をご紹介①アニサキス

出典:下関市HP

食中毒を引き起こす寄生虫の代表格は「アニサキス」です。最近でも、相次いで著名人がアニサキスによる食中毒を報告していたのが記憶にある方も多いのではないでしょうか。

アニサキスを胃や腸に取り込んでしまうと、激しい腹痛や悪心、嘔吐を引き起こす食中毒を発症させることがあります。

さんまとアニサキス:特徴

出典:PhotoAC

アニサキスの幼虫は、さんまの他ににも、サバ、アジ、イカ、イワシなどの内臓に多く潜んでいます。胃や腸に入ると粘膜や内壁を侵入しようとし食中毒症状を生じさせます。

胃アニサキス症は、数時間後にみぞおちあたりの痛み、悪心、嘔吐の症状が発症します。腸アニサキス症は、下腹部の激しい痛み、腹膜炎症状を発生させます。

アニサキスは白糸虫と覚える

アニサキスは白糸虫と覚えるとわかりやすいです。体長は2センチ~3センチ程です。白糸虫は、魚が死滅した後、鮮度が下がると内臓から筋肉(魚の身)へ侵入します。

体の色が白色のため、特に白身魚やイカなどを調理する場合には気づきにくく誤って口にしてしまうことが多いのです。

魚の内臓に潜む寄生虫

Pexels / Pixabay

白糸虫の幼虫は、海の食物連鎖の中で魚の内臓に寄生します。元々、白糸虫はクジラやイルカなどの海洋哺乳類の体内に潜む寄生虫です。

白糸虫の幼虫が魚の内臓に寄生する経緯は、海洋哺乳類の糞と一緒に白糸虫の卵が排出され、その糞をオキアミ(プランクトン)が摂取し、そのオキアミを魚が摂取することによるためです。

アニキサスの様子を動画でチェック

YouTubeにアップロードされた動画をご紹介します。さんまに寄生した白糸虫(アニサキス)の幼虫です。虫が苦手な方は閲覧注意の動画です。

この寄生虫が胃の中で動きまわると思うと恐ろしいですね。うねうねと動く様子を見ると絶対に間違っても食べたくないと思ってしまう動画です。

さんまとアニサキス:対処法

激しい痛みの食中毒を引き起こす白糸虫。とても恐ろしい寄生虫です。しかし、私たち日本人の食生活にとって「さんま」は欠かせない大切な食材です。

美味しく安全に秋の味覚「さんま」を楽しむためには一体どうしたらよいでしょうか。対処法をご紹介いたします。

対処法①見つけ方

白糸虫の幼虫は内臓に潜みます。そのため、下処理で内臓を取り出すのが有効です。また、魚の鮮度が下がると内臓から筋肉へ移動します。魚の身(特に内臓から近い箇所)を良く確認してください。

特に身が変色してい箇所を良く確認してください。変色した箇所に白糸虫が潜んでいることが多いです。

YouTubeにアップロードされたプロが紹介するさんまのさばき方と白糸虫の見つけ方の動画です。三枚おろしの手際が本当に見事ですが、白糸虫の見つけ方と取り出し方がとても参考になります。刺身やお寿司でどうしても楽しみたい方は必見です。

対処法②よく火を通す

出典:PhotoAC

白糸虫は熱にとても弱い寄生虫です。白糸虫は70度以上の過熱なら一瞬で死滅します。60度なら1分程度の過熱で死滅します。さんまの美味しい食べ方の一つである「塩焼き」で楽しむ分には、白糸虫による食中毒の心配は全くありません。また、一般には殺菌効果のあると言われている酢や醤油締めは、白糸虫には効果がありません。

さんまの美味しい焼き方を知りたい方はこちらの記事をどうぞ参考にしてください。この記事を読めば、誰でも香ばしくてカリッと焼き目のついた美味しいさんまを焼くことができます。

さんまを七輪で焼いて食べてみるのはいかがでしょうか。七輪の炭火で焼くさんまは格別の美味しさです。七輪を上手に使って絶品料理を作る方法について記事をご紹介します。近所迷惑にならない環境で七輪を使える方は、是非一度ご確認ください。

対処法③冷凍する

出典:PhotoAC

マイナス20度以下で24時間以上冷凍された場合に白糸虫は死滅します。一度冷凍された冷凍さんまを調理に使うのも有効な手段です。また、家庭で冷凍する場合には念のため48時間以上冷凍してください。家庭用の冷凍庫はマイナス18度程度であるものが多いためです。

対処法④最後は良く噛む

出典:PhotoAC

白糸虫から身を守る最後の手段は「良く噛むこと」です。白糸虫はとても刺激に弱く、少しの傷ですぐに死んでしまいます。

若干気持ち悪い気がしますが、お刺身やお寿司でさんまを食べる際は必ず良く噛んでください。早食いや飲み込みぐせのある方で、新鮮な生魚が大好きな方は良く注意してく頂ければと思います。

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