ハコフグは毒があるけど美味しい魚!その生態や料理をご紹介

ぷくぷくとした見た目が愛らしいハコフグは、観賞魚として人気です。青と黄色のカラーが鮮やかで、見ていると癒されますが、実は食べても美味しいことを知っていましたか?ここでは、ハコフグの生態から美味しい食べ方まで詳しく紹介していきます。

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ハコフグの生態

高級な魚としてなかなか食べる機会が無いフグ。いろいろと種類がいるのですが、その中にハコフグという種類のフグが存在しています。

見た目も料理も非常に魅力的な魚ですので、今回はそんな魚についてご紹介していきましょう。まずは基本的な生態についてです。

箱のような形をしたフグ

まずこの魚がどうしてこういった名前を付けられているのかについてですが、それは見た目からきています。

体が四角形の形状をしているために四角い形状のフグだということで、ハコフグという名前が付けられています。一応丸みも帯びていますが、箱のような形となっています。

綺麗な体色

この魚は見た目が非常にきれいであるというのが特徴としてあります。体表面の色は黄色をベースとして青色の斑点が全身にあるというようなもので、海で泳いでいれば注目を集めるであろう体色であるということが画像などをご覧になって分かるかと思われます。

実は全身甲羅

前述しました通り体の色が非常にきれいで魅力的ではあるのですが、実際は全身が甲羅に包まれています。

言ってしまえば亀のようになっているということになるのですが、そのために自分自身では鰭だけしか動かすことができなくなっているという少しばかり不便な特徴も持っているのです。

ショウサイフグに関する記事はこちら

防御に優れた体の設計

前述しました通り、体は鱗ではなく甲羅で全身が覆われています。そのためにヒレを動かして泳ぐのみで、体全体を使って泳ぐということはできませんので素早く泳ぐということは難しくなっているのですが、それも一概に悪いことではないのです。

甲羅が非常に頑丈

確かに外敵から襲われたときには素早く泳ぎ回ることができなければ逃げることはできません。しかし全身の甲羅は非常に頑丈になっており、容易に突破することができなくなっています。

そして後述するとおり毒も持っていますので、逃げる必要のない鉄壁の防御が完成しているのです。

いろんな種類がいる

一口にハコフグといっても、実は一種類だけではなくたくさんの種類がハコフグ科に属しているのです。

全部で25種類が所属しており、その全部が前述した鱗が変化した硬い甲羅を持っているという特徴を持っているのです。

特徴的な種類

例えば、頭とお尻の部分に2本ずつ皮膚や鱗が変化したことによってできた角のような突起を持っているコンゴウフグという個体であったり、正面から見てみると四角形ではなく三角形の顔をしている、主にメキシコ湾やカリブ海などに生息しているバッファロートランクフィッシュという個体も所属しています。

ハコフグにも毒がある?

今回ご紹介する魚について基本的な生態や見た目からの特徴などについて簡単にではありますがご紹介しました。ところで、フグといえば毒を持っているために危険な魚の一種であるということを聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらの魚もその例にもれず毒を持ち合わせています。

表皮のぬめりは毒を含む

こちらの魚は、体の表面がぬめり気を帯びています。ですので素手で触るということは当然ながら無理で、このぬめりというのが毒になっていて、他のフグの個体はテトロドトキシンという名前の毒を持っていることが多いですが、こちらの魚はパフトキシンという別の種類の毒を持っているというのも特徴となっています。

生物濃縮で肝に毒を持つ個体も

体内に毒を持っているような生物というのは、自分の持っている毒よりも弱い毒を持つ生物を食べても何ら影響がありません。

そして他の毒性の生物を食べることによって自分の毒が強化されるという生物濃縮という現象によって、通常の個体よりも強力な毒を併せ持っているような個体も存在しているのです。

ハコフグの毒に当たるとどうなる?

他の種類のフグと同じく今回ご紹介している魚も毒を持っているということをご紹介しました。前述しました通りハコフグは他の種類のものとは違ってパフトキシンという名前の毒を持っているのですが、決して良いことが起きるわけはないと分かっていますがもしもこの毒に当たるとどうなってしまうのでしょうか。

食中毒や死亡してしまうリスクも

まず人間が毒を体内に取り込めば、間違いなく悪い症状が発現します。これはテトロドトキシンなど別の毒であっても変わることはありませんが、パフトキシンを摂取しても同じように食中毒になってしまったり、最悪の場合はそれが原因で死に至ってしまう可能性も十分にあるという非常に危険な毒なのです。

ハコフグ自身も死ぬことがある

実際に食中毒になってしまった方もいるようですが、死亡された方はいまだいないようです。またこの魚自身の肉や内臓などに毒が含まれているというわけではないのですが、外敵から身を守るために毒を放出したハコフグ自身が死んでしまうようなこともあるようなのです。少々間抜けかもしれませんね。

ハコフグといえばかっとっぽ(味噌詰め焼き)が美味しい!

今回ご紹介している魚について持っている毒の特徴や危険性などについてご紹介しました。前述しました通り表面から放出される毒こそ危険ですが肉などは無害ですので、資格を持っている方がしっかり調理すれば非常においしい料理にすることができるのです。ここからはおすすめしたいハコフグの料理をご紹介していきます。

長崎県五島の郷土料理「かっとっぽ」

その1つが「かっとっぽ」という料理になります。これは九州の長崎県の郷土料理であり、五島列島という地域では今回ご紹介している肴に味噌などを詰め込んで、そのまま焼くという料理です。非常においしくお酒が進むので、酒の肴にはピッタリな料理であるといえるでしょう。

かっとっぽの作り方

それでは、そんなかっとっぽの実際の作り方を手順を踏んでご紹介していきましょう。まず本体をひっくり返した状態で、料理用のハサミでお腹を切っていきます。

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