伊豆大島ってどんなところ?
伊豆大島は海底からそびえ立つ火山の島で、沖は一気に落ちるドロップオフの地形になっています。このため、独自の生態系が保たれており、普段あまり釣りでは見かけない魚もたくさん生息しています。黒潮の影響を受ける海は透明度が抜群となっています。
伊豆大島の場所は?
伊豆大島は、東京都の一部で周囲52kmの伊豆諸島では一番大きな島です。東京から南に約120km、神奈川県の江ノ島からは南に約60㎞、伊豆半島東側の沖合いからは約30㎞のところにあります。
伊豆大島へのアクセスは?
伊豆大島へ行く方法は3種類です。①東京・竹芝桟橋,横浜・大桟橋から出発する大型客船「さるびあ丸」で行く方法(竹芝桟橋から約4時間)。②東京・竹芝桟橋,熱海などから出発するジェット船で行く方法(竹芝桟橋から約1時間45分)。*ジェット船は季節限定航路が多いので注意しましょう。③調布飛行場から飛行機で行く(約30分)。
伊豆大島で釣れる魚は?
伊豆大島は、黒潮の影響を受けるので本土より水温が高めです。時季によって釣り方や釣れるものが異なりますが、通年を通じて釣れるのはメジナ、イサキ、金目鯛、メバル、カサゴなど。タカベ(4-10月)、マアジ(5-12月)、サバ(6-10月)、シマアジ(4-11月)、カツオ(4-11月)、カンパチ(4-11月)も狙えます。
伊豆大島の釣り場をご紹介!
島の海岸沿いは全てが釣り場といってもよいほど、数多くの釣りポイントがあります。足場が良くて初心者やファミリー連れに向いている釣り場といえば漁港や堤防でしょう。反面、足場が非常に悪いのは地磯です。ほとんど開発されていない自然のままの釣り場なので、魚が隠れやすい場所も多くなっています。珍しい魚が釣れるのもこの釣り場となっています。
伊豆大島のおすすめ釣り場その1:元町エリア
元町港周辺のエリアです。ここでは元町港、万立(まんたて)、千波崎周辺のナノマ&平床や荷積場などの各釣り場を紹介します。このエリアは、元町港から近いので、車での移動もとても便利です。
元町港
岡田港と並ぶ大型の漁港です。釣れる魚種が豊富なので、いろいろな釣りが楽しめます。宿や釣具屋も近くにありますのでとても便利です。足場も良いので初心者やファミリー連れにはおすすめです。
狙える魚種
元町港の先端の方ではカンパチやイナダなどの大型の魚も狙うことができますし、マアジ、サバ、タカベ、メジナなど種類は豊富です。秋から冬にかけてはアオリイカなども揚がります。ルアーフィッシングやウキ釣りなど釣り方も楽しめます。
万立(まんたて)
夏には海水浴場としてもにぎわう万立磯は、元町港からも車で約5分ほどの近くです。駐車場から釣り座まで1分ほどなので、簡単に入ることができます。冬には富士山がクッキリと見える絶景ポイントでもあり、初心者にも釣りやすいのでおススメです。
狙える魚種
メジナはもちろん、イサキ・マダイ・イシダイ・ブダイ・ワラサ・ヒラスズキなどの大島で釣れる代表的な魚はほとんど狙えます。
千波崎=ナノマ&平床(ひらとこ)
伊豆大島の中でも千波崎は黒潮の影響を大きく受けます。このため魚の種類もとても豊富になっています。風が強い日でもナノマか平床のいずれかで釣りができるということも、利点といえるでしょう。
狙える魚種
ナノマはメジナ、平床はブダイ、イシダイなどが有名です。最近では、千波崎沖は“マグロ狙いの漁船”でにぎわいを見せています。
千波・荷積場
千波崎周辺は潮通しがとても良く、潮目ともなっているので島の中でも有数の漁場です。その千波崎の根元南側に位置しているのが、荷積場などの地磯です。
狙える魚種
メジナやクチブト、ブダイ、オナガが良く釣れます。『メジナはサラシを釣れ』という格言もあるほどで、ここは、足下からサラシといわれる磯や堤防などに波が砕けて白い泡となって濁っている部分が大きく広がっています。
伊豆大島のおすすめ釣り場その2:クダッチ&波浮エリア
波浮港は以前は火口湖でしたが、大津波で海とつながったことから、港口を広げて港となったところです。そのため穏やかな入り江となっていますが、その周辺の釣り場は足場が悪いところが多くなっています。
波浮港
波浮港は昔から漁業の基地として栄えてきた歴史ある港で、アジがよく採れるポイントとしても知られています。海が荒れていても釣りがしやすいので、悪天候の時は是非押さえておきましょう。
狙える魚種
アジングやサビキのほか、エギングでも楽しむことができます。ヒラメや真鯛、コロダイといった白身魚からシマアジなどの青物まで数多くの魚を狙うことができます。
カキハラ
レジャースポットにもなっている「筆島」が目の前に見える磯で、冬の季節風の風裏として知られている釣り場です。割と広いので、たくさんの人数の釣りでも大丈夫なほど大きな釣り場です。車を止めた場所からも近くて入りやすく、足場も良いので人気の高い釣り場となっています。
狙える魚種
根魚の1級ポイントとなっていて、ブダイやイシダイなどが狙えます。
ヨコブチ
差木地(さしきじ)港と、波浮(はぶ)港との中間あたりに位置する釣場です。かなり広いので、人数が多くても十分釣りができます。
狙える魚種
ヒラマサやシマアジが釣れることで知られていますが、タカベも良く釣れており、アカイカの夜釣りも盛んとなっています。
赤岩
赤岩の南側にある通称『コンクリ場』の先端が本流釣りができる釣りのスポットとなっています。10kg超のシマアジも釣り上げられています。クチブト・オナガのメジナでも知られていますが、大きく海に突き出しているので、波や風の影響を極端に受けやすいので、注意が必要です。
狙える魚種
本流釣りができる先端では、ヒラマサ、オナガを釣ることができます。さらに赤岩の北西端の釣り場では、61kgのクロマグロが釣り上げられた事でも知られます。そのほか10kg級のヒラマサやワラサも狙えます。
間伏(まぶし)・横根
別名「バウムクーヘン」と呼ばれている間伏地層切断面の周り一帯が間伏と呼ばれる釣りのポイントとなっています。特に横根は、水深は浅いものの沈み根が多くあるため、サラシが広がっています。メジナ狙いの釣り場として人気があるところです。
狙える魚種
梅雨の時期には旬のイサキが多く釣れる釣り場です。ブダイやメジナも狙えますし、寒の時期にはクチブト、春から梅雨明けぐらいまではオナガに期待ができます。
伊豆大島のおすすめ釣り場その3:岡田エリア
岡田港周辺のエリアです。周辺には海水浴場もあるので、足場も良くなっています。トイレやシャワーなどの設備も完備されていますので、ファミリー向けとしてもおすすめです。岡田港、野田浜を紹介します。
岡田港
伊豆大島でも代表的な大型の漁港です。常夜灯があって、足場も良いし、釣りをする場所も広いので夜釣りに適しています。
狙える魚種
アジやサバなどのファミリー向けの魚から、ヒラマサやマダイ、ヒラメなどのルアーフィッシングのターゲットも釣れます。
タカトッポ・ゲンバク周辺(野田浜)
大島の最北端に飛び出しているのが乳ヶ崎です。その南側にあるのが野田浜、通称『ヌタ』と呼ばれています。海水浴場やダイビングスポットでもある野田浜は、釣り場としても人気となっています。駐車場もトイレもシャワーも完備しています。
狙える魚種
大島で釣れるといわれている魚はほぼ釣ることができます。メジナ、イサキ・マダイ・シマアジ・ヒラスズキ・アオリイカなどが知られています。
焼き場(野田浜)
タカトッポのすぐ南隣が通称『焼き場』です。同じ野田浜周辺なので,タカトッポとほぼ同じ種類の魚が狙える釣り場です。
狙える魚種
カンパチやヒラマサなどが狙えます。夏場はイサキが狙えます。
伊豆大島のおすすめ釣り場その4:泉津エリア
泉津港周辺のエリアです。泉津港、泉津(せんず)・松崎、オオツクロを紹介したいと思います。
泉津港
泉津港はすぐ近くに『泉津・松崎』という磯があり、そちらの方が有名なので、泉津港の堤防は穴場的な釣り場となっています。堤防なので足場が良くて入り易いのですが、外洋に向かっては2人が限界という小さな釣り場です。
狙える魚種
足元から水深があるので、マダイやグレ、イシダイなどが狙えます。時期によってはカツオやハマチなども狙えます。
泉津(せんず)・松崎
松崎の釣り場は複雑な地形になっているので、常にサラシがでています。そのため魚にとっては居心地がよく、魚の種類もとても豊富な釣り場となっています。さらに景色もすばらしく、ここから見える夕陽に染まる富士山は、とても雄大に見え感動的です。ただ、足場がかなり高くなっているので、6mを超えるタモが必要な場合もあります。
狙える魚種
メジナだけでなくイシダイやブダイなどが一年中狙えます。
オオツクロ
島の北東端に位置にあるのが万根岬で、通称ではオオツクロと呼ばれています。伊豆大島の北東に位置するので、南西の風が吹く時に風裏になりメジナ釣りの絶好のポイントです。イシダイ、カンパチ、ヒラマサ、ブダイ、イシガキダイなども期待できます。釣り座を東向きに取ると、朝日はもちろん天候がよければ富士山や房総半島を望むことができます。
狙える魚種
カンパチやヒラマサ、シイラが狙えますが、季節によってはイサキが釣れる事もあります。伊豆大島で釣る事ができると言われる種類はほとんどが狙えます。