鼻に星を持つホシバナモグラの生態|気持ち悪いと噂の鼻の機能とは?

ピット器官では熱や赤外線を感知することができて、それによって目の悪さを補い、食料を探し出して捕らえることが可能になっています。これは爬虫類の中でもヘビだけがもつ特徴で、カエルやカメにはありません。

ホシバナモグラと真逆!ハンティングに嗅覚をつかわない動物たち

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ホシバナモグラにとって嗅覚は命を左右する大切な器官ですが、そうでない動物もいます。フクロウは、非常に広い視野を持ち、それにより食料を見つけ出します。もしその広い視野に獲物がはいっていなくても、優れた聴覚によって即座に位置を正確につかむことが出来ます。ホシバナモグラとは真逆の進化を遂げていると言えます。

しかし、フクロウの目は近距離にあるものを見ることを苦手としており、色の区別ができないともされています。それに対してワシやタカなどのフクロウよりもさらに上空を飛ぶ鳥類は、聴覚こそフクロウには及ばないものの、2km先のものや紫外線まで見ることが出来る優れた視力によって狩りをしています。

まだいる!世界の気持ち悪い生物たち

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ホシバナモグラ以外にも世界には強烈な見た目・変わった生態の生き物がたくさんいます。その中から見た目が気持ち悪いことで有名なヤツメウナギとダイオウグソクムシという2種類の生き物を簡単に紹介します。

気持ち悪い生物①:ヨーロッパで食されるヤツメウナギ

ヤツメウナギは淡水に住んでおり、冷たい水を好むため熱帯以外の世界中で見られ、日本にも生息しています。ヨーロッパでは時代によって高級扱いされたり貧しい者の食料になったりしていたと言われています。水槽につけた口から覗く歯は無数の列をなしていて、なんとも気持ち悪いものです。

この歯をたくさん持った口で他の魚に吸い付き、その魚の血液や体液を食べることによって育ちます。血液や体液を吸い取る際は、ランフェレディンという特殊な液体を送り出して魚の筋肉や皮を溶かすようです。

気持ち悪い生物②:「深海の掃除屋」ダイオウグソクムシ

ダイオウグソクムシは海底に住んでおり、西大西洋周辺でよく見られます。海底に沈んできた大型魚類の死骸や弱った生き物を食べることから、「海の掃除屋」として知られています。体の裏には意外とがっしりとした脚がたくさんあります。

ちなみに、ダイオウグソクムシは8週間ほど絶食をしても平気だと言うことが分かっています。鳥羽水族館の「NO.1」と命名された個体はなんと6年絶食していても生きていましたが、その直後死んでしまったそうです。死因ははっきりとは分かっていませんが、餓死ではないということで現在も調査されています。

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