どちらも、巣を作り出した一匹を中心とした社会が作られており、働くもの、幼虫の世話をする役目、食料を集める役目といった、さまざまな仕事を担って生活している事がわかります。人間の感覚に近いと言えるでしょう。
最強といわれるアリがいる
世界には蜜を蓄える蟻以外にも、さまざまな蟻がいます。中でも最強という呼び声も高い蟻の4つの種族をご紹介します。
蟻の社会性を持ちながら、最強と呼ばれている蟻とはいったいどのような蟻なのでしょうか。興味のある方はぜひ図鑑などでも調べてみて下さい。
パラポネラ
パラポネラは弾丸蟻とも呼ばれている最強と謳われる蟻です。昆虫が登場する漫画などで、名前を知ったという方も多いのではないでしょうか。
毒針を持ち、刺された場合丸一日痛みが続きます。熱帯雨林に生息しており、大きさも2.5cmと日本の蟻とは比べ物にならない程大きい蟻です。
ディノポネラ
世界最強の蟻ではないかと言われているのがディノポネラです。研究が進められていますが、大きさはパラポネラと同じく2.5cmもあります。
のこぎり状の強靭なアゴと、強い毒性を持っており、刺されると発熱や酷い痛みに苦しむ事になるでしょう。
グンタイアリ
軍隊蟻も昆虫界最強との呼び声の高い蟻です。巣に定住する事をせずに軍隊のように帯状に連なって移動しながら狩りをします。
目の前に現れた虫は獲物と判断し集団で襲いかかる攻撃性の高い蟻です。
タートルアント
最強の盾を持っているタートルアントという蟻をご存知でしょうか。
頭の部分に平べったいお盆の様な盾を持っており、木の上に巣をつくり、巣穴を隠すためのフタとして用いられているとされています。他の虫や外敵から自分の素穴を守る防御力の高い蟻と言えるでしょう。
美味しいと噂のミツツボアリを食べてみたい方へ
レモンティーの様な美味しさがあると噂されている蜜を食べてみたい方も少なくないのではないでしょうか。
この様な特殊な蟻はグルメ漫画にも登場しています。どうすれば食べられるのでしょうか。
グルメ漫画「美味しんぼ」にも登場するほど美味しい
37巻でオーストラリアに行く場面が登場し、現地で「蜜蟻」というタイトルで掲載されています。
有名なグルメ漫画ですので読んだという人も多いでしょう。漫画の中ではオーストラリアに行って蜜蟻に遭遇しています。
オーストラリアに行けば食べれるかも
オーストラリアの砂漠を住処としている蟻ですので、オーストラリアに行けば食べる事が出来る可能性も少しは考えられます。
動画などでも、蟻を食している姿を映したモノがありますが、観光ツアーの内容に組み込まれている様な場合でなければ難しいでしょう。
ミツツボアリを自分で飼育する
一般販売はされていない蟻ですが、サイトなどで確認すると飼育していらっしゃる方もいる様です。飼育してみたいと考えている方は交渉次第で譲っていただける可能性もあります。
実際に交渉する場面では、飼育している方にとって大切な家族の様な存在の場合もありますので、食用目的という事は伝えない事をおすすめします。
アリをエサとする生物
蟻を餌としている生物はたくさんいます。
豊富なタンパク質を摂取する事が出来る為、蟻はさまざまな生物から狙われており、天敵が多い虫と言えるでしょう。どのような生物が蟻を餌として見ているのかご紹介します。
アリクイ
名前に「蟻」という文字が入っており、その名の通り蟻を食う哺乳類です。
さまざまな種類があり、オオアリクイの体長は最大で120cm程度になります。移動しながら餌となる蟻を探して生活しています。
ツチブタ
土を掘って餌となる蟻を探して食べますが、鼻先で匂いを嗅ぎ分けて蟻塚を見つけて破壊して舌を伸ばして蟻を捕まえて食べます。
身体の作りが土を掘る事に特化しており、珍獣として日本では数少ない動物園でしか見る事が出来ません。
ツノトカゲなど爬虫類
天敵と恐れられているツノトカゲは蟻酸を使って外敵を追い払うための成分を体内で作りだします。
蟻酸を摂取するために大量の蟻を餌として食べているとも考えられるでしょう。ツノトカゲ以外のトカゲも蟻を餌とする事があります。
カエル
蛙はいろいろな虫を餌として食べます。
蟻の他にも、ミミズやハエ、ゾウリムシなど、口に入れる事が出来るサイズの生き物であればなんでも食べる両生類です。死んでしまった虫は餌とは見ていないという特徴もあります。
ツバメなどの小型鳥類
ツバメの雛は親に運んでもらう餌はなんでも食べますが、羽根蟻や蜂、ハエなどを餌として主に食べています。
地面にいる蟻は餌とされないようですが、飛んでいる虫であればなんでも餌にしてしまう鳥です。
甘い味のする健気なミツツボアリは天然スイーツだった!
甘い蜜を身体に蓄える保存食としての役目を一生かけておこなう健気な蟻についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
蟻はタンパク質が豊富で色々な生物から狙われやすい虫でもあります。オーストラリアを訪れた際にはぜひ一度目にしてみたいという気持ちになるのではないでしょうか。