ただ現在も指導者だった彼を心酔しており、定期的に墓を訪れています。
Contents
パブロ・エスコバルが刑務所「ラ・カテドラル」に収監される
敵を作りすぎたパブロエスコバルに危機が訪れます。パブロエスコバルを捕まえたら、アメリカへ引き渡しするという法案が成立すると、観念したパブロエスコバルは、コロンビア政府と交渉をし、身柄をアメリカに引き渡さないという約束のもと、5年間の服役をします。
この刑務所は通常の刑務所と異なり豪華な作りだったのです。
「ラ・カテドラル」はパブロ・エスコバル自身が設立した富豪刑務所
自身が寄付をして建設をした刑務所だったため、サッカー場やディスコが完備されており、組織との接触もできたため、麻薬がなくなることはありませんでした。
刑務所には連日多くの来客が訪れパーティを楽しみ、規制のある刑務所とは全く異なる不自由のない暮らしが維持できたのでした。
ツアーの観光地になっている
現在では、このラ・カテドラルを含むパブロエスコバルが暮らしていた家などを巡るツアーが組まれており、外国人に人気になっています。またパブロエスコバルが眠る墓は記念写真スポットとして有名です。
パブロエスコバルは国家権力にも勝った
刑務所の生活は、特に制限されるものはなく自由に出入りができ、麻薬組織にも支持ができたため、麻薬がなくなることはありませんでした。
刑務所生活を送っているにも関わらず、優雅で自由な暮らしぶりは彼の凄まじい権力の表れでもありました。
パブロ・エスコバルの最期
数々の無差別テロを繰り返してきたため敵が多く、常に命を狙われていました。巨額の富を作った彼の最期はあっけなく幕を閉じたのです。
生前はパブロエスコバルの権力に逆らえなかったコロンビア政府は、やっとの思いで仕留めたパブロエスコバルの亡き姿と記念撮影をします。
パブロエスコバルを憎む組織「LosPepes」
この組織はパブロエスコバルに大切な家族を殺された遺族によって作られました。大切な家族を失った悲しみから湧き出る憎しみは相当なものであり、LosPepesはパブロエスコバルの家族や仲間300人以上を殺害して復讐していったのです。
パブロエスコバル殺害の余波
LosPepesの勢いは止まることなく、パブロエスコバルの命も狙っていました。それを知っていた彼や家族らは身を隠しますが、コロンビア警察によって居場所を突き止められたパブロエスコバルは逃げ切ることができず射殺されました。
殺害後の民衆の影響
パブロエスコバルの死を知った民衆は、本当に本人が射殺されたのか、別人が殺されて本人は逃走しているのではないといった憶測が出回ったほど、民衆への影響は衝撃的でした。
葬式では多くの民衆が献花に並びました。チャリティ活動を熱心に行ってきた彼の人柄の表れでもあります。
パブロエスコバルの死後、麻薬組織は?
彼の死後、指示するリーダーを失ったことから勢力を弱めていき壊滅します。ただ、闇取引ルート根絶というのは難しい問題でもあり、目立たない小さな組織となって身を潜めながら活動をしているのはコロンビアの治安を脅かす要素です。
パブロ・エスコバルの家族の現在
パブロエスコバルの死後も、残された家族は安定しない日々を過ごします。メデジン・カルテルに殺された遺族からの復讐を恐れ、家族は隠れた生活を余儀なくされます。彼がいなくなった今、家族はどのような生活しているのでしょか?
パブロエスコバルの兄ロベルト・エスコバル
会計士だった兄のロベルトエスコバルは、弟の死後、コロンビア政府と交渉し弟が暮らしてきた家を記念館として運営しています。そしてその収益から投資会社を設立させ、代表取締役として活動しています。
パブロエスコバルの息子セバスチャン・マロキン
父の死後は各地を転々とし、名前を変え別人として生活を送るしか静寂な安定した暮らしはできませんでした。そんな息子は、現在建築家としてアルゼンチンで活動をしています。
父親が犯してきた罪を償うために、自ら父の事を公表し遺族の元を訪れ謝罪しています。
息子の改名前の名前
亡命生活をする際に名前を変えた息子の本当の名前は、フアン・パブロ・エスコバルと言います。幼少期は悪人に囲まれながら育ちましたが、今は平和を常に願い安全に暮らせる未来を願う講演会も熱心に行っています。
パブロエスコバルの妻マリア・ビクトリア
夫が射殺された後、息子を連れて各地を転々としながら隠れて子供を育てます。最終的にはアルゼンチンに移住します。夫の事をとても尊敬していて愛人の存在に気付きながらも最後まで愛し続けました。
パブロ・エスコバルがモデルの映画・ドラマ作品
違法ビジネスで名声を築いた生き様がモデルとなった映画やドラマが多数上映されてきました。そして上映される度、人気となり週目されます。
凶悪な顔を持つ反面、優しい顔も持ち合わせた2面性があることから、退屈させないギャップある中身の濃い作品が世に出回っています。
パブロエスコバルの姪がモデル「エスコバル/楽園の掟」
我が子のように可愛がっていた姪が連れてきた恋人に対して、家族同様の手厚い対応をし楽園のような生活を送ります。逃げたくても逃げられない麻薬組織の闇に深く関わっていく少年と、変わりゆく恋人に戸惑いながらも離れることができない姪が主役となっている物語です。
わが父の大罪~麻薬王パブロエスコバル~
子供は親を選べないという言葉の重みを切に感じる作品です。父親の犯した罪を自らも背負いながら生きていくことを16歳という若さで覚悟します。
名前を変え各地を転々とした壮絶な人生を、目を背けず真摯に向かい合い、未来に向かって静かに進んでいく息子の物語です。
パブロエスコバル悪魔に守られた男
別名「麻薬王」となった男の波乱万丈な生涯を描いたドラマです。全74話と長作で悪魔に守られた男とタイトルがあるように、凶悪な顔も描かれていますが、優しい一面も垣間見れたりと、内容の濃い作品です。
パブロエスコバルを演じた俳優は、役作りのために体重を増量し、見た目も本人になりきった演技が話題となりました。
なぜパブロエスコバルをモデルにした作品は人気なのか?
彼の44年という短い生涯ですが、破天荒な誰にも真似できない生き方が作り話のように視聴者をドキドキさせるからです。そして一代で巨額の富を築きセレブリティな私生活は今もな語り継がれており、それをモデルにした作品を作ることで世間は興味を持つからです。
パブロ・エスコバルの隠し資産5兆円発見か?
1993年に射殺された彼の資産5兆5000億もの想像できないほどの大金を隠していました。ただ突然の死で巨額の資産は隠されたまま誰も知ることのない不明金として眠っていました。
その場所がついに特定できたかもしれないのです。
バプロ・エスコバルがコカイン密輸に使っていた潜水艦が発見か?
隠し資産の在処のヒントとなる潜水艦の残骸が発見されたのです。コロンビア近海でコカイン密輸に使っていたとされる潜水艦の一部の可能性が高く、潜水艦そのものが発見できれば不明になっている資産のヒントがつかめるのではないかと期待されています。
頻繁に起こる嵐で潜水艦自体の発見には至っていないのですが、発見されればコロンビアだけでなく世界に衝撃が走るでしょう。
巨額の資産を築いたがお金に執着しない
全盛期では一日に6000万もの大金を荒稼ぎしていたパブロエスコバルですが、有り余るほどの大金に対し執着心はありませんでした。子供が寒がったため札束を燃やし暖をとったり、資産の収納場所が悪くカビが付着していたり、ネズミにかじられていました。
現在のコロンビア
スペイン語を公用語としラテンアメリカの中では第3位に人口の多い国です。コーヒーの栽培が盛んで日本への輸出が多くを占めています。
日本とコロンビアの関係
太平洋戦争後の日本では、食糧難が深刻化しており、コロンビアが米を送り多くの日本人のお腹を満足させました。現在も友好関係は良好で、コーヒーやバラを日本に輸出しています。
コロンビアの治安
現在のコロンビアの治安は、平和な国です。カリブ海や太平洋に面している国のためリゾート地として多くの観光客が訪れるほどです。ラテンアメリカなので陽気な人が多く穏やかな国です。
昼と夜の治安の差がある
コロンビアは、現在もマフィアのような犯罪組織グループが存在しています。マフィア間のトラブルが起こるのは夜間が多く、昼間の多くの人が賑わう時間とは違う顔を持ちます。
これは安全な日本とは異なり、海外の観光地で多く見られる共通点でもあります。
パブロ・エスコバルは有能な実業家にも成り得た人物
世間を圧巻させるビジネス才覚と手下を従える指導力、信頼関係の作り方など飛び抜けた才能があったことは間違いありません。その有能な才能が違った方面で生かされていたら、明るいニュースとして彼が歴史に残る実業家になっていたでしょう。
そして今もコロンビアで家族と笑いながら幸せに暮らせていたかも知れません。