刺されたら一巻の終わり?毒をもつイモガイの危険性に要注意!対処法も

暖かい季節になると、潮干狩りや海水浴に出かけたくなります。そんなときに注意したいのが「イモガイ」です。一見普通の貝と変わらないように見えますが、実はコブラよりも強い毒性を持っていると知っていましたか?ここでは、イモガイの毒の特徴や生態、刺された時の対処法について紹介していきます。

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日常に潜む様々な恐怖などを調べ、まとめるのを好んでいますので、そちら方面の記事が多くなると思います。 宜しくお願い致します。

イモガイとは?

イモガイは、大きさが10~20cm前後ほどで、23cmもの大きさもある個体もいます。貝殻の形は円錐型であり、殻口が非常に狭いのが特徴です。鮮やかで複雑な美しい模様の個体が多く、アートや装飾品などコレクターの間では人気のある貝類です。

イモガイ科の貝類の総称

出典:PhotoAC

イモガイというのは、「イモガイ科」の貝類の仲間、または貝殻が「イモガイ型」の形をしている貝類の仲間の総称です。ミナシガイともいわれます。海に生息しており、浅瀬から深海までと広く生息しており、サンゴ礁の周辺や岩場、砂浜など人目につきやすい場所でも見かけることがあります。

猛毒をもつ

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イモガイは一見どこにでもいる普通の貝ですが、実は見た目とは裏腹に強力な毒をもっています。それを知らずに不用意に拾い上げて毒を刺されてしまったり、刺されたとしても初期症状はほとんどないので危険視することなく、放置してしまったために大事になってしまうことが多いです。

イモガイの種類

イモガイは、現在約500種類もの種類があるとされています。種類によって食べるものが違ったり、獲物を狩る時のスタイルにも違いがあり、毒性の強さもそれぞれ違います。全体の特徴としては、非常に緩慢な動きをしており、岩陰や砂浜などでじっとしているところを発見することが多いです。

日本には100種類以上存在

現在イモガイは、日本近海だけでも約120種類の生息が知られており、全種類共通して肉食ですが食べる動物に違いがあり、小魚などの脊椎動物を食べる種類・貝類など軟体動物を食べる種類・ゴカイなどの多毛類を食べる種類の3グループに分けられ、世界も含めた全体のおよそ8割がゴカイなどの多毛類を食べる種類です。

魚を捕食するものは特に危険

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イモガイの毒の強さは、食べるものによって変わってきます。なかでも小魚などを食べる種類は非常に強い毒性をもっており、小魚程度ならば即死してしまうほどの強力な毒性をもっています。ほかにも、一部の貝などの軟体動物を食べる種類のイモガイも、強力な毒性をもっています。

イモガイの生息地

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イモガイは、熱帯・亜熱帯などのサンゴ礁が多くみられるような暖かい地域に多く分布しています。日本の場合、熱帯・亜熱帯ともなる温暖な地域は限られていますが、現在温暖地域以外の海でもイモガイの生息が確認されてきていますので、他地域の海へ出かける方も十分に警戒が必要です!

日本では沖縄周辺

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イモガイは、温暖な地域に生息しますので、日本では沖縄周辺を中心に多く生息し、他地域に比べると種類が格段に増えており、沖縄周辺の海域だけでも、約100種類以上のイモガイが生息しています。現地ではイモガイによる被害も報告されており、殺人貝ともいわれています。

温暖化により生息域が拡大

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