ミジンコを正面から見るな?エイリアンのような衝撃の見た目に驚きの声続出!

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横からだと可愛らしかった突き出たような口も、正面からだと異様な雰囲気を漂わせています。その口をがばっと大きく開けて獲物を丸のみにするんだろうか、なんて想像すると怖さが倍増してしまいます。

ほかに怖い見た目をした生き物に興味のある方はこちらをご覧ください。

ミジンコの正面と側面のギャップにかえって人気が増す

側面からだとほのぼのとしていて可愛いのに、正面からだとまるでエイリアンのような見た目のミジンコ。誰もが一度は目にしたことがあるはずのミジンコの衝撃的なギャップには、話題性があって人々の間で人気となっています。

怖い見た目が話題に

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ネット上ではミジンコの正面からの見た目について色々と語られており、怖いもの見たさも相まって多くの人を惹きつけてやみません。なかには「閲覧注意」という煽り文句まで付いている掲示板もあるほどです。

人によってはカッコいいという人も

なかには正面からの見た目をカッコいいという人もいます。確かに、写真によっては透明な身体が発光しているから幻想的な雰囲気を醸し出していて、まるで宇宙にいる存在かのように錯覚してしまいます。

日本のミジンコが絶滅の危機!?

qimono / Pixabay

東北大学大学院の研究チームが、日本に存在するミジンコのDNAを調べた結果、ある興味深い事実が明らかになりました。日本のミジンコについて解き明かした研究チームの発表を、要約してみます。

日本のミジンコは北米から来た4匹が起源

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ミトコンドリアDNAというのを解析したところ、4タイプの遺伝子が見つかりました。いずれもの型も北米に生息するミジンコとよく似ていることから、日本のミジンコは在来種ではなく北米からの外来種だと結論付けました。しかし、どうやって来たのかいまだ不明とのことです。

4匹が無性生殖によって増殖

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さきほど、ミジンコはメスのみで繁殖する無性生殖をおこなうと書きました。オスとメスが有性生殖をおこなえば様々な核遺伝子型があるはずですが、細胞核DNAの解析からは核遺伝子型が1種類しかないことがわかりました。これは、日本のミジンコは有性生殖をしてこなかったことを意味します。

遺伝子に多様性が無いため病気等で絶滅する恐れも

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有性生殖には遺伝子に多様性を持たせる意味があり、寄生や新たな病気に対する抵抗力を持つという説があります。これが事実であれば、無性生殖によって親のクローンしか産んでこなかった日本のミジンコは、新たな病気などが発生した場合に一気に絶滅してしまう可能性があるということです。

初心者でも簡単!ミジンコを飼育する方法

ここまで記事を読んできてミジンコに少しでも興味がわいたという方は、ミジンコを実際に飼ってみるというのはいかがですか?鑑賞目的だけではなく、メダカや金魚など、魚の最良の餌なので飼育することは様々なメリットがあります。

まずは飼育環境を準備する

わざわざ水槽を用意しなくても、空のペットボトルでも飼うことが出来ます。ミジンコが生息するための水は、カルキ抜きをした水道水でもいいですし、淡水魚を飼っているならその飼育水が適しています。

ミジンコにあげる餌は様々なものがありますが、スーパーなどで売っているドライイーストがすぐに入手できて手軽。発酵させたようなニオイはペットボトルで飼育することで抑えることができます。ほかにクロレラ、グリーンウォーターなどでもいいでしょう。

ミジンコの入手方法と繁殖のさせ方

ミジンコは田んぼや池などにいますが、そこから捕まえる以外にネット通販で購入する方法があります。ミジンコに適した水温は15~22度なので、この水温を保っていれば繁殖行動が活発になります。

ミジンコの正面同様見た目との衝撃の違いで話題の生き物

出典:PhotoAC

ミジンコと同じように、可愛い見た目とはギャップのある、もう一つの顔を持った生き物を紹介します。グロテスクなものから面白いものまで、目を疑いたくなるような興味深い生き物が世の中にはまだまだたくさんいます。

捕食シーンが残虐!流氷の天使クリオネ

神秘的な姿が魅力の流氷の天使・クリオネですが、獲物を捕食するときは上の画像のように頭が裂けて「バッカルコーン」と呼ばれる6本の触手が出てきます。これこそエイリアンの捕食シーンと似ていて衝撃的です。

これじゃない感!ホッキョクウサギ

北極圏などに生息するホッキョクウサギは、画像の左のようにもこもこしていて何とも可愛いですが、立ち上がると右のようになります。座っているときとは打って変わったその姿に、絵心のない人が描いたウサギではと突っ込みたくなります。

幻想的なプランクトンの世界

ここまでは怖い見た目にフィーチャーしてきましたが、ここでは趣を変えて、ミジンコも仲間であるプランクトンの美しい姿を紹介します。「自然の芸術品」ともいわれるプランクトンの世界を垣間見てください。

虹色に光り輝くサフィリナ

サフィリナは、熱帯・亜熱帯域に生息する微小な甲殻類で、「海のサファイア」と呼ばれています。事実、サフィリナという名も宝石のサファイアが由来です。印象的なのはその光り輝く身体なのですが、青や赤、黄色など虹色に輝くことです。

子供のときにしか見られない貴重さ!ゾエア

ゾエアとは、エビやカニなどのエビ目の幼生に与えられた名のことですが、子供時代は動物性プランクトンとして過ごします。大人に成長する前段階の卵から孵化した幼生は透き通っていて幻想的です。

ミジンコの正面の顔もまた違った魅力がある

ここまでミジンコの生態から可愛い姿、それとはギャップのある正面の見た目、はたまた最新のミジンコ研究までを紹介してきましたがいかがでしたか。ここでは書ききれなかったミジンコの知られざる実態はまだまだありますので、ご自身でも調べてみるのもいいかもしれません。

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