ネット上ではミジンコの正面からの見た目について色々と語られており、怖いもの見たさも相まって多くの人を惹きつけてやみません。なかには「閲覧注意」という煽り文句まで付いている掲示板もあるほどです。
人によってはカッコいいという人も
なかには正面からの見た目をカッコいいという人もいます。確かに、写真によっては透明な身体が発光しているから幻想的な雰囲気を醸し出していて、まるで宇宙にいる存在かのように錯覚してしまいます。
日本のミジンコが絶滅の危機!?
東北大学大学院の研究チームが、日本に存在するミジンコのDNAを調べた結果、ある興味深い事実が明らかになりました。日本のミジンコについて解き明かした研究チームの発表を、要約してみます。
日本のミジンコは北米から来た4匹が起源
ミトコンドリアDNAというのを解析したところ、4タイプの遺伝子が見つかりました。いずれもの型も北米に生息するミジンコとよく似ていることから、日本のミジンコは在来種ではなく北米からの外来種だと結論付けました。しかし、どうやって来たのかいまだ不明とのことです。
4匹が無性生殖によって増殖
さきほど、ミジンコはメスのみで繁殖する無性生殖をおこなうと書きました。オスとメスが有性生殖をおこなえば様々な核遺伝子型があるはずですが、細胞核DNAの解析からは核遺伝子型が1種類しかないことがわかりました。これは、日本のミジンコは有性生殖をしてこなかったことを意味します。
遺伝子に多様性が無いため病気等で絶滅する恐れも
有性生殖には遺伝子に多様性を持たせる意味があり、寄生や新たな病気に対する抵抗力を持つという説があります。これが事実であれば、無性生殖によって親のクローンしか産んでこなかった日本のミジンコは、新たな病気などが発生した場合に一気に絶滅してしまう可能性があるということです。
初心者でも簡単!ミジンコを飼育する方法
ここまで記事を読んできてミジンコに少しでも興味がわいたという方は、ミジンコを実際に飼ってみるというのはいかがですか?鑑賞目的だけではなく、メダカや金魚など、魚の最良の餌なので飼育することは様々なメリットがあります。
まずは飼育環境を準備する
わざわざ水槽を用意しなくても、空のペットボトルでも飼うことが出来ます。ミジンコが生息するための水は、カルキ抜きをした水道水でもいいですし、淡水魚を飼っているならその飼育水が適しています。
ミジンコにあげる餌は様々なものがありますが、スーパーなどで売っているドライイーストがすぐに入手できて手軽。発酵させたようなニオイはペットボトルで飼育することで抑えることができます。ほかにクロレラ、グリーンウォーターなどでもいいでしょう。