関根元とは?埼玉愛犬家連続殺人事件の犯人
この事件は犯行の残虐性とマスコミによって大々的に報道されたことから話題になった事件です。ここではこの連続殺人事件の簡単な事件の概要と犯人の関根元、そして妻の風間博子について簡潔に紹介していきます。
死刑囚・関根元とは?犠牲者は30人も?
この事件は犬の販売を主に執り行う店の経営者の夫婦による事件で、なんと合計で30人もの人間が殺害されたとされる非常に残虐な事件として知られています。犯人は事件を妻と共に犯行を行い、最終的には二人とも逮捕され死刑により現在はこの世を去っています。
この事件は犯行の残虐性はもちろんのこと、犯行においての非常に巧みに練られた内容や事件の中で犯人の男性が発言した数々の異常といえる発言は、この事件を聞いた人々に強く記憶に残り、今でも忘れられていない事件として知られています。
関根元と風間博子が起こした埼玉愛犬家連続殺人事件とは
この埼玉県で起きた残虐極まりない連続殺人事件ですが、犯行のきっかけはペットショップの経営に際しての人間関係のトラブルだといわれています。しかしこの動機に関しては諸説存在しています。
この事件では遺体全てを切断などによって解体し、さらには燃やして抹消するなどしており遺体の存在しない殺人事件とも言われています。このような常軌を逸した犯行を行ったこの犯人たちについて、次からまずはその生い立ちから見ていきたいと思います。
関根元の生い立ちとは?結婚と離婚を繰り返していた?
ここまで簡単にではありますが今回紹介する殺人事件について見ていきました。ここではその主犯であるペットショップを経営者について、どんな人間で犯行まで一体何をしてきたのか、見ていきたいと思います。
埼玉県の秩父で生まれた関根元!子どもの頃から嘘つきだった?
関根元は埼玉県の秩父市で生まれ、少年時代からよくうそをつくことで有名でした。学校でも彼がうそつきだという事は有名だったようで、うそをつくことによって自分を大きく見せることで承認欲求を満たしていたのだと思います。
こうしてうそつき少年として悪い意味で目立っていた犯人は同級生からも信頼されず、虚構の中で自分を大きく見せる歪んだ少年時代を多感な時期に費やしたのです、そしてこの嘘をつくという癖は成人してからも変わることはありませんでした。
中学を卒業後には進学せずラーメン店に勤務
中学校を卒業後、彼は高校へは進学をすることなく地元のラーメン屋でアルバイトをして過ごすようになりました。ここまでならどこにでもいる普通の青年名ようにも見え、この先連続殺人事件を起こすような異常者にはとても見えないと感じます。
ラーメン店の同僚と結婚!良好な関係と思いきや?
犯人はその後ラーメン屋で働いていた同僚の女性と19歳の時に結婚をしています。結婚した女性とは男の子が一人と女の子を二人を授かっており、ここだけ見ればどこにでもいる幸せな家庭を築いていることが分かります。
ここまでですと結婚生活は良好に続いていくように見えますが、彼は結婚してわずか数年でラーメン屋で出会ったこの女性とは別の女性と結婚します。次から離婚後の次の結婚相手について見ていきたいと思います。
同僚とは離婚!浮気相手の看護師と結婚
関根元は離婚後浮気相手だった地元の病院で看護師をしていた女性と結婚をします。この女性とは地元のアパートで暮らしていました。しかしこの結婚生活も最終的には離婚という形で終わりを迎えています。
このように短い期間で家庭を持ちながら浮気をしていましたが、この時点で彼の特に女性に対しての共感性の無さ、そして浮気を平気でするという人間性としてのダメさが伝わってきます。また、この頃にも虚言壁は治っていませんでした。
さらにマッサージ師の女性と浮気し交際が開始
看護師の仕事をしていた女性との離婚の後も関根元はマッサージの仕事をしていた方と、まだ凝りていなかったのか浮気の関係で付き合い始めます。この浮気が前の結婚相手との直接的な離婚原因となりました。
さらにこの時犯人は懲りずに不倫をしており、相手はなんと16歳の女性でした。1番目に結婚をした女性の子供の友人の一人で、このような関係でありながら平気で浮気をしている点も彼の人格を表しているかと思います。
最後には風間博子と結婚することになった関根元
そして犯人は今回の連続殺人事件の共犯者の人物と結婚をします。ここまでで結婚回数は7回にも及び、また結婚した妻の家の情報からこの結婚は金目当てでの結婚だったのではないかと噂されています。そして今回の事件の発端ともいえるペットショップの経営を始めるのです。
ブリーダーとしては確かな腕を持っていた関根元
こうして結婚した風間博子と共にペットショップでブリーダーとして働き始めるのですが、では彼の気になる腕前はどうだったのでしょうか。ここではブリーダーとしての実力の程について見ていきたいと思います。
関根元はペットショップ“アフリカケンネル”を開業
犯人は事件前に開業をしており、風間博子との結婚後は二人共同での経営となりました。まさか犯人がこれまでに行っていた仕事の内容が、生き物を取り扱う仕事だったのはなんとも皮肉に感じてしまいます。
そして犯人はこのようにこうした専門的な分野で才能を発揮し、その筋では有名な人物にまでなるのです。つぎから犯人が同業者からどのように一目置かれていたという点について見ていきたいと思います。
猛獣や犬を扱っておりブリーダーとして一目置かれていた関根元
夫婦が経営するこのお店は当時としては珍しく猛獣を扱うペットショップであり、そういった意味でも注目される店舗でした。お店では珍しい犬種を取り扱ったり、更にライオンの狩りにも駆り出された犬種もいました。
また、このような珍しいタイプのペットショップだったことから愛犬雑誌にも取り上げられており、またこれらの犬種を取り扱うブリーダーという事もあって同業者の間ではよく知られる人物でした。ブリーダーとしての実力は本物だったようです。
関根元は日本でシベリアンハスキーを流行らせた人物だった
そして関根元がブリーダーとして特に一目置かれている点として、現在はよくみられる大型犬の犬種として知られているシベリアンハスキーを日本に定着させ、流行らせた人物だからだと言われています。シベリアンハスキーがペットとしてここまでの知名度を獲得したのもこの人物の構成気があるからだとも言われています。
犯罪まみれのペットショップ“アフリカケンネル”?関根元の裏の顔とは
このように犯人はこのような面でとても高い能力があったことが分かります。もしこのままブリーダーとして真剣に取り組んでいれば、今回の凄惨な事件は起きなかったのかもしれません。ここではそんな彼の裏の顔について見ていきたいと思います。
バブル崩壊後に借金苦に陥った関根元
こうしてシベリアンハスキーのブリーダーとしてかなりの売り上げを誇っていましたが、終わりは来るもので犯人の店舗経営は昭和の経済の不況と共に終わりを迎えることとなり、その後は借金地獄となっていきました。
関根元の悪質な商売方法とその異常性とは?
経営難の対策として犯人はこれまでよりも法外な値段で犬を販売したり、時にはなんと顧客の犬を盗み出して別の相手に売りつけるといった悪質極まりない方法で売り上げを伸ばしたのです。この時点で商売人として異常な精神を持っていることが分かります。
また、これ以外にも時には購入した相手のペットを殺してまた犬を購入させるといった事も行っていました。このような異常な営業方法が、結果として今回の連続殺人事件のきっかけともいえる行為になっていくのです。
暴力団との関係も?犯罪者へと成り下がっていく関根元
異常な経営方法と共に、この当時の犯人は暴力団員ともつながりがあったようです。関根元は借金が原因で組の金に手を出したことがあり、それによって小指を詰められるというトラブルにも遭遇しています。どんどん人としてもブリーダーとしても落ちぶれていく様子が分かります。
このような暴力団とのトラブルもあり、更なる経営難に陥ってしまうのです。彼はブリーダーとしては確かに優秀な人物でしたが、経営する者としてはとても褒められた人物ではなく、そしてこのあまりにも不出来な経営によって今回の連続殺人事件は起きてしまうのです。
関根元の妻となった風間博子ってどんな人物?
関根元の異常ともいえる経営の方法について見ていきましたが、では妻であり今回の事件の共犯者が一体どのような人なのか、気になるかと思います。ここでは風間博子について紹介していきたいと思います。
お嬢様育ちの風間博子!埼玉県熊谷市で生まれる
風間博子は富裕層の家に生まれ、何不自由なく育ちました。彼女は二番目の夫となる関根元に会うまではいたって普通の女性として生きてきたようで、保育園に勤務したり、実家の仕事の手伝いをしていた事もあるなど、殺人とは全く関係のない人生を歩んでいました。
対抗意識が強い?関根元の前妻をライバル視
風間博子は夫の結婚相手に対して非常に強い対抗心を持っており、心の奥底には一人の人物に対して強く執着する性格だと考えられます。そういった意味でも、風間博子は精神面になにかどす黒いものを持っていたとも思えます。
また、関根元がそれぞれの妻に刺青を入れさせていたことを知った風間博子はそれに対抗して絆を深めるという目的で刺青をいれるなどしています。このような点も風間博子は精神面に異常な点があったように思えます。
金銭管理能力に長けており経理を担当していた風間博子
また、妻は店舗の経営面では高い能力を有していたようで犯人である夫とともに経営する店舗では経理といった面で夫の手助けをしていました。事件を起こさなければこの人物も大きく飛躍できたのかもしれません。
風間博子の金銭面での技術を夫は高く評価していたようですが、表で見える業務は関根元が行っており、妻は取締役として働いていました。しっかりと経営も任せていれば、借金にも苦しまなかったのかもしれません。
関根元らが起こした“埼玉愛犬家殺人事件”その①会社員男性を殺害
犯人の異常な商売の方法、そして妻のこれまでの経歴と強い執着心があったことについて見ていきましたが、ここからは実際に犯人が起こした連続殺人事件のその猟奇的な内容について迫っていきたいと思います。
関根元に犬の繁殖ビジネスを持ち掛けられた会社員男性
ではこの連続殺人事件の被害者を、順を追って一人ずつ紹介していきたいと思います。まず最初に殺されたのは犯人に犬の繁殖ビジネスを持ちかけられた会社員の男性でした。この男性は顧客として犬を1100万円で購入しています。
ここまでならよくあるペットビジネスの話というだけで終わるのですが、ここからこの顧客の男性を関根元が騙していたことがが発覚し、事件の動機である人間関係の問題へと発展していくこととなるのです。
騙されたことに気づいた会社員男性は関根元に返金を求める
実は犯人が顧客の男性に販売した繁殖用の犬は老犬だったようで繁殖が難しい年齢だったことが後に判明します。つまり関根元は初めからこの男性から金を騙し取る目的で今回の話を持ち掛けてきたのです。
もちろん騙されたことに気づいた会社員の男性は関根元に対して犬の販売代金の返金を求めます。しかしこのトラブルを、犯人はあまりにも恐ろしく、そして常軌を逸した方法方法で解決しようとするのです。
金銭に困っていた関根元は会社員男性を殺害
返金を求められた夫婦ですが、この時返金に応じられるだけのお金はお店にはありませんでした。その為会社員男性の男性を犬を殺処分するときに使用される毒薬である硝酸ストリキニーネを用いて殺害します。こうして最初の殺人事件は金銭問題と人間関係の問題がきっかけとなって起こったのです。
アフリカケンネルの役員・山崎永幸も共犯者に
この会社員男性を殺害する際に夫婦は同じくペットショップの役員を務めていた山崎永幸にも殺害した死体を見せ、協力するように脅迫します。こうして事件の共犯者は風間博子と共に役員の男性も含まれることとなったのです。
こうして酷い商売方法による人間関係の問題が原因となって最初の殺人事件が起きてしまったのですが、殺害された被害者はさらに増えていくこととなります。次からは殺害された暴力団員男性についてその犯行内容を見ていきます。
関根元らが起こした“埼玉愛犬家殺人事件”その②暴力団関係者を2人を殺害
ここまで今回の連続殺人事件の最初の犯行である会社員男性の殺人について見ていきました。そして犯人の次の魔の手は反社会勢力にまで及ぶのです。ここからは次の事件の犯人の犯行について見ていきたいと思います。
トラブルがあったときの仲裁役をしていた暴力団関係者
今回の犠牲者はどうやら関根元が引き起こした問題を仲介して解決するといった役割を担っていた暴力団関係者の男性です。このように一目では協力関係にあるようなこの人物がなぜ殺害されてしまったのか、それはこの人物が殺人について感づいてしまったからです。
殺害したことに勘付いた暴力団関係者は関根元に口止め料を要求
そして関根元の最初の殺人事件に気付いた反社会勢力の男性は彼に対して口止め料として金銭を要求しだします。この脅迫を聞いた犯人は今ある有り金全てをむしり取られてしまうのではないかという恐怖心に支配され、この男性を殺すことを決意するのです。
全財産を取られると考えた関根元は暴力団関係者を殺害
こうして犯人は金の保身という稚拙な動機から再び殺人を犯します。殺害方法は最初の殺人事件同様犬の殺処分用に使っていた薬を用いての毒殺でした。このように関根元は殺人を自身の現在を打破するために当たり前のように行うという異常な精神状態であることが分かるかと思います。
暴力団関係者と共にいた運転手も口封じのために殺害
そして3人目の殺人は2人目と同じ時間に行っていました。反社会勢力の男性と同じ場所にいた運転手の男性も同じ方法で殺害します。ここまであっさりと人を殺すというだけでも恐ろしいですが、殺害理由が一緒にいたからというのも非常に猟奇的です。
また、この殺害した死体の処理に際して、犯人は最初の犯行の際に共犯者として脅して加えていた男性と共に後述する非常に残忍で人の行う行為とはとても思えないような方法で処理を行います。こうして3人目の犠牲者が出てしまったのです。