鳥を捕食する!?巨大グモ・ゴライアスバードイーターの生態を徹底調査

ギネスブックにも掲載されている巨大グモ・ゴライアスバードイーター。「鳥を食うもの」という名前のイメージとは異なる真の生態を調査しました。ゴライアスバードイーターの迫力満点捕食シーンからも目が離せません。飼育方法や値段についても解説。エキゾチックアニマル好き必見です。

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世界で最も大きなクモ・ゴライアスバードイーターとは?

ゴライアスバードイーターは規格外の見た目をしているのが特徴で、生態にはまだ知られていない謎の部分も多く存在します。ここではまず、飼育のヒントともなり得る基礎知識からご紹介していきます。

ルブロンオオツチグモのこと

学名をTheraphosa blondi、和名ではルブロンオオツチグモと記されているのがゴライアスバードイーターです。ベネズエラやブラジルなどの熱帯雨林に生息し、夜になると活発に活動し昼間は巣穴に身を潜めています。

由緒正しきビッグの象徴的ネーミングを持つ

巨人を表す「ゴライアス」という名を冠していることからいかにも強そうでミステリアスな雰囲気を醸している種ですが、足を広げた体はご多分に漏れず約20~30センチに到達する大きさになります。

足音で気配がはっきりと感じられる

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ゴライアスバードイーターは足に生えた硬い爪でまるでタップダンスのようにリズミカルな音を出しながら移動します。間近で音を観察できるのはペットとして飼育するうえでの醍醐味とも言えるのです。

ビッグサイズの生き物に関する記事についてはこちらもご覧ください

ゴライアスバードイーターの住み家

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ゴライアスバードイーターの巣は地中にあり、日中の休息場所としてだけでなく産卵から子育てまでオールマイティーに活用しています。また、一生を通じてひとつの巣穴を使い続けるというつつましやかな点も特徴です。

ゴライアスバードイーターの寿命はどのくらい?意外と長生きなクモ

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ゴライアスバードイーターは世界中に分布するおよそ35,000種のクモの中でも特に寿命が長いのが特徴です。日本の家屋でよく見かけるクモの寿命がおよそ2年であるのに対し、どれほど長生きだというのでしょうか?

メスは20年生きることも

一般にオスよりメスが長生きするのがクモ類の特徴です。ゴライアスバードイーターの場合はメスが10年以上生き延びることは至って普通で、長ければ20年間もその命をつなぐことができる強靭な生命力を秘めています。

一方でオスは平均3~6年ほど

ゴライアスバードイーターのオスは5年前後生きられるとする説があるものの、平均して10年以上も生き続けるメスに比べれば非常に短命でほとんどのオスには交尾の後にメスから食べられて絶命するという悲しい運命が待ち受けています。

ゴライアスバードイーターをペットして飼育するには?

亜熱帯や熱帯を原産とする種類の昆虫もポイントを押さえれば日本での飼育に問題なしです。むしろ全身を毛で覆われたクモ類の人気は上昇傾向となっているため、ここではゴライアスバードイーターを可愛いペットとして迎え入れるために知って欲しいポイントを解説していきます。

容器は大きめに限る

ゴライアスバードイーターに適した飼育環境を整える上ではベースとなる大きめのケージが欠かせません。立派に成長した姿を想定し、高さ・幅ともに十分なサイズのものを選びましょう。また、ケージの底には天然木や腐葉土などを敷き、巣穴の代わりとなる中が空洞になった古材や水入れも必要です。

【エサ】主にマウスやコオロギを与えよう

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「バードイーター」という名前であっても自然界で常に鳥を食べているわけではありません。野生種は小型の両生類や昆虫、小動物などを捉えるため、人間の飼育下ではペットショップなどでエサとして販売されているマウスやコオロギなどを与えるのが適しています。

【温度・湿度】高温多湿を好む

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熱帯性の気候に慣れている種を飼うには、温度と湿度の両方に気を配ることが重要です。温度は25℃以上~33℃程度、湿度は60%以上を保つよう管理し、致命的となる寒さと乾燥から守ってあげることがコツです。

牙から出る微量の毒に注意!

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ゴライアスバードイーターも人間への毒性は弱いながら無毒ではありません。特徴的な鋭い牙は獲物に対して素早く反応するようにできているため、命の危険こそ無いまでも飼育中に誤って咬まれれば子犬の甘噛み程度の痛みを感じたりケガをする恐れもあります。

飛び散る毛は激しい痒みをもたらす

ゴライアスバードイーターの身体を覆うたくさんの毛は、襲われたと感じた瞬間に容赦なくまき散らすことで敵への防御を可能にします。人間の場合は目やのどなどデリケートな粘膜部分がダメージを受けやすく激しい痒みを伴います。大切なペットをわざと刺激することはタブーと心得て、つとめて優しく接しましょう。

アクティブなメスは産卵数も多いことに注意

ゴライアスバードイーターのメスは一度に50~150個もの卵を同時に産みますが、交尾後にオスを食べてしまう理由のひとつは産卵に向けての栄養補給にあると考えられています。つまり「つがい」で飼育する際には産卵のタイミングに十分注意が必要で、飼い主としては産卵後の卵のケアも覚悟しておかなければなりません。

毒を持つクモに関する記事についてはこちらもご覧ください

ゴライアスバードイーターにも天敵が!世界最大のハチとは

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故意に刺激を与えることさえしなければ反撃をすることもなく穏やかなゴライアスバードイーターですが、広い自然界には狙いを定めてやって来る脅威も存在します。真の敵の正体とはいかなるものか探ることにしましょう。

最大の天敵・オオベッコウバチ

ゴライアスバードイーターの天敵は、「オオベッコウバチ」という名のハチです。ハチの仲間でも最大級の大きさを誇り、地中の巣穴からゴライアスバードイーターを追い出すと百発百中でとどめを刺すことのできるスナイパーです。

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