一般にオスよりメスが長生きするのがクモ類の特徴です。ゴライアスバードイーターの場合はメスが10年以上生き延びることは至って普通で、長ければ20年間もその命をつなぐことができる強靭な生命力を秘めています。
一方でオスは平均3~6年ほど
ゴライアスバードイーターのオスは5年前後生きられるとする説があるものの、平均して10年以上も生き続けるメスに比べれば非常に短命でほとんどのオスには交尾の後にメスから食べられて絶命するという悲しい運命が待ち受けています。
ゴライアスバードイーターをペットして飼育するには?
亜熱帯や熱帯を原産とする種類の昆虫もポイントを押さえれば日本での飼育に問題なしです。むしろ全身を毛で覆われたクモ類の人気は上昇傾向となっているため、ここではゴライアスバードイーターを可愛いペットとして迎え入れるために知って欲しいポイントを解説していきます。
容器は大きめに限る
ゴライアスバードイーターに適した飼育環境を整える上ではベースとなる大きめのケージが欠かせません。立派に成長した姿を想定し、高さ・幅ともに十分なサイズのものを選びましょう。また、ケージの底には天然木や腐葉土などを敷き、巣穴の代わりとなる中が空洞になった古材や水入れも必要です。
【エサ】主にマウスやコオロギを与えよう
「バードイーター」という名前であっても自然界で常に鳥を食べているわけではありません。野生種は小型の両生類や昆虫、小動物などを捉えるため、人間の飼育下ではペットショップなどでエサとして販売されているマウスやコオロギなどを与えるのが適しています。
【温度・湿度】高温多湿を好む
熱帯性の気候に慣れている種を飼うには、温度と湿度の両方に気を配ることが重要です。温度は25℃以上~33℃程度、湿度は60%以上を保つよう管理し、致命的となる寒さと乾燥から守ってあげることがコツです。
牙から出る微量の毒に注意!
ゴライアスバードイーターも人間への毒性は弱いながら無毒ではありません。特徴的な鋭い牙は獲物に対して素早く反応するようにできているため、命の危険こそ無いまでも飼育中に誤って咬まれれば子犬の甘噛み程度の痛みを感じたりケガをする恐れもあります。
飛び散る毛は激しい痒みをもたらす
ゴライアスバードイーターの身体を覆うたくさんの毛は、襲われたと感じた瞬間に容赦なくまき散らすことで敵への防御を可能にします。人間の場合は目やのどなどデリケートな粘膜部分がダメージを受けやすく激しい痒みを伴います。大切なペットをわざと刺激することはタブーと心得て、つとめて優しく接しましょう。