更には、協会に務める修道女にも首が無い存在の話があるのだそうです。フランスとイギリスの間で争いがあった時、教会で資金や物資の管理を任されていた一人の修道女が何者かに襲われ、首を切られてしまいます。その首は見つからず、カナダのフレンチ・フォート湾ではそのシスターが首を求める姿が見られるのだとか。
首なしライダー伝説が産まれた背景を考察
バイクに乗っている首のない存在以外にも、外国では修道女だったり騎士といったものも首が無いものが存在しているとされているようです。では、どうしてこんな異形の存在が誕生したのでしょうか。ここからは首なしのライダーが誕生した背景を見ていきましょう。
考察①バイクへのネガティブイメージ
まず1つ目に考えられるのは、オートバイにネガティブなイメージがあるからかと思われます。この存在は昭和の時代から認知されていて、当時はバイクに乗っているのは不良や暴走族というイメージがあったためにこのような存在に結びついたのだとか。
考察②首がないのに動く恐怖
2つ目は、単純に首が無いのに動き回るという恐怖の存在としての意味合いです。ギロチン等を使った斬首の処刑の方法は世界でも共通しており、それでもなお自分の首を探してなのか動き回るのはこの世のものではない、分かりやすい恐怖の対象となりえるでしょう。
考察③創作怪談のベース
または、都市伝説などの創作された怪談のベースとして生まれたのではないかともされています。ご紹介しました通り実際に首をひっかけて亡くなった事件がありますので、そこから繋げて「本当にあった話なんだけれど」という脚色のために生まれたのではないかというものです。
白い車を追いかけてくる?
ライダーが何らかの事故に遭った亡霊だとしても、遭遇しただけで死亡事故に遭う運命になるというのは嫌な話です。ですが、その事故、または事件のあった場所を白い車で通ると、八合わせるだけでは飽き足らず追いかけてくるともされているのです。
犯人が白い車だったから
それはなぜかというと、何を使ったかはわかりませんが、とにかく事件を発生させた犯人が乗っていた車が白色であったことをライダーは覚えており、白い車を見ると犯人だと思っているからだそうです。こうなるとうかつに白い車で事件現場を走れませんね。
迷惑をかけた報いの存在か
前述しました通り出くわしただけでも自分の死に関わってくるという存在自体が迷惑極まり無い存在ですが、誕生の背景で暴走族がどうのとご紹介しました。暴走族だって、良いことを起こすことのない迷惑な存在であることは似通っています。
いつか首を落とすことになるかも
そういった人たちは当時から周りの人たちに良くない集団だと認知されていました。爆音で走り回ったりといった迷惑になる行為を繰り返していると、いつか首がなくなるような事件、事故に巻き込まれるぞという教訓を表した存在なのかもしれません。
首なしライダーが登場する作品
エピソードをいくつかご紹介した通り、この存在が登場する話というのは思いのほかいろいろとあります。そして、小説やアニメといった作品の中にも、首のないキャラクターというのは結構たくさん登場します。
作品①「デュラララ‼」
この作品の中では「セルティ・ストゥルルソン」というキャラクターで登場しています。性別が女性で、馬のいななきをするバイクに乗っており、黒いライダースーツにバイク用ヘルメットといういで立ちが特徴です。
池袋が舞台となっているので底に出現するのですが、出身地はアイルランドでそこで自分の頭部を奪われたためにそれを取り戻すのを目的としています。
作品②テレビアニメ「学校の怪談」
学校の中で出没すると噂される様々な怪異が出てくる作品でも登場しています。ライダーの亡くなった日にドライブをしていたドライバーが運悪く首なしライダーと鉢合わせするという形で登場しています。
作品③ゲームソフト「デビルサマナー」
更にゲームの中にもモチーフとなったキャラが登場しています。こちらでは悪魔キャラの一つである「屍鬼くびなしライダー」という名前で出現します。
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首なしライダーは現代も現れるかもしれない
色々とご紹介してきましたが、本当に存在するのかは誰にもわかっていません。もしかすればどこかですれ違うかもしれませんし、現在ライダーの方は実際に事件が起こっていますので十分に気をつけて運転するように心がけてください。
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