両極にある大きな穴は、そこから地底人の飛行物体が出入りするのに使用されているのでしょうか。その乗り物は地底人が地球にやってくる時に使用した物なのでしょう。また北と南の両方に大穴があるということは、地球内部を行き来していることも考えられます。
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地球空洞説を信じるか?
地球の内部が空洞であるという説があります。そして、その空洞の世界に光源や熱源があれば、生物が生息することが可能となります。現代の科学では地球の内部が全て空洞であるとの見方はありえませんが、地表面のすぐ下の部分が広範囲に亘って空洞で、広大な空間があるとの考えはあながち否定できないでしょう。
アガルタ世界
アガルタは、19世紀末から20世紀にかけて、アジアのどこかにあるのではないかと流行になった地下世界説です。この伝説の源は、1873年にインドの裁判官だったフランス人のルイ・ジャコリオが出版した「神の子」に記載されていた地底都市です。
また、フェルディナンド・A・オッセンドフスキーというポーランド人は、古来インドでは「シャンバラ」という呼び方の地下に存在する都市のことを知りましたが、これはアガルタのことだと言っています。
アガルタがある場所
アレクサンドルS・T・ダルヴェードルというフランス人は、この都市が存在する場所として、チベットのヒマラヤ山脈を提唱しています。ここに、太陽と同じ光源があり、高度に発達した科学文明を有する地下世界があるとしています。また、人と似た存在のものは超能力を有しているそうです。
著名な科学者も提唱していた
地球空洞説については、単なる伝説だけではなく、著名な科学者も提唱していました。代表例としては、ハレー彗星を発見したイギリスの天文学者のE・ハレー(1656年~1742年)です。その他には、数学上有名なオイラーの公式を発見したスイス人の数学者・天文学者のレオンハルト・オイラー(1707年~1783年)がいます。
現代科学では地球空洞説を否定
かつては流行った地球空洞説ですが、科学が発達するに従ってこれに疑問を呈する人が増えてきました。地球空洞説は神秘的で魅力的な説ですが、はたして科学的な検証には耐えられないのでしょうか。
科学の発展とともに廃れていった
かつて科学の発達が凍結されていた中世には、神秘主義が奉じられていましたが、大航海時代の到来ころから科学が急速に発展し、18世紀後半の産業革命以降は科学の高度化が加速されます。そうすると地球の質量を分析した結果、内部が空洞であることはあり得ないとの説が広まっていきました。
現代では信じている人は少数派
現代でも地底世界や地底人の存在にロマンを求める人は根強く残っています。もしかしたら、まだ一般には知られていないだけでその入り口はどこかにあるのではないかと期待している人も多いでしょう。しかしながら現代においては、本気で信じている人は少数派になってしまいました。
国家・政府は地底人や地下世界の全てを知っている?
かつてリチャード・イヴリン・バード少将は、南極から帰った時にアメリカ政府によって監禁されてしまいました。政府は南極であったことを口外されるのを阻止したと言えます。国家や政府は何を把握しているのでしょうか。
スノーデンのリーク
元CIA職員エドワード・スノーデンが2012年にリークしたアメリカ国家安全保障局(NSA)の機密情報の中に、地底世界の情報があります。これは、弾道ミサイル追跡システムと深海ソナーのデータを見られる科学者は、地球のマントルにホモ・サピエンス(現生人類)よりも高度に知的な人類種が存在しているのを確信していると言うものです。
さらに、地底人に関する活動情報は毎日大統領へ報告していることを明らかにしました。また、この地底人が有する科学技術レベルは現生人類をはるかに超えるレベルであるため、もし戦争にでもなったら、我々人類は生き残る可能性はないとの認識を持っているとのことです。
一般人には知る由もない
実はここで重大な秘密に触れねばなりません。それは、国家や政府はもともと地下世界の政府と通じ合っていて、互いに情報交換をしているという説があることです。そして地下世界の存在については、一般市民には隠しておくこととなっているのです。それが、はからずもスノーデンのリークによってその一端が知られることとなったのです。
国家の陰謀についてはこちら
隣に地底人がいるかも?
地底人の特徴については、何も発表されていません。しかも現生人類よりも高度なテクノロジーを持っているとなると、我々の目をそらせるテクニックにたけている可能性があります。従いまして、実際に我々のそばにいたとしても、気付かないことでしょう。
地底人が存在しないことを証明するのは不可能
地球空洞説は科学的見地から、地球内部がまるまる空洞であるという見解は否認されていますが、部分的に空洞があるかも知れないということについては否定されていません。また、地底人が存在しないことについては、現段階では証明されていません。そのため、もしかしたら我々の身近に地底人がいるかもしれないのです。
地底人へのロマンは尽きない
地底人の実在性について完全に否定しきれていないということから、逆に地底人が密かに生きているのではないかとの期待が高まります。このような地下世界のような未知の世界への憧れは、いつの時代にも共通のもので、ロマンは尽きません。
小説「地底旅行」について
地表の下に、もう一つの世界が広がっているという発想はSF小説の元祖である、ジュール・ヴェルヌの小説の題材にもなっています。彼が1864年に出版した「地底旅行」(日本では「地底探検」とも言われています。)には地下世界の様子がいきいきと描かれています。
地下世界への入り口
主人公の鉱物学者オットー・リーデンブロック教授はドイツのハンブルクの骨董店で見つけた古書にメモがはさんであることに気付きます。これは16世紀の錬金術師のアルネ・サクヌッセンムが書いた暗号でした。これを読み解くと、アイスランドの火山の火口を下って行くと地球の中心へ至るということでした。
教授は早速甥のアクセルと向かいます。ハンスという案内人を雇い、3人でスネッフェルス山の火口を降りていきます。そして数十日歩き続けて南東へ1400km、下へ140km行き、地下の大空洞へ到達します。
地下世界
この大空洞は、オーロラのような電気現象で明るくなっており、海もあります。またキノコの森があり、地上では絶滅している古生物が生きていました。筏を使って目の前の海を越えました。するとアルネ・サクヌッセンムの痕跡が残るトンネルがあります。
このトンネルに海水と共に引きずり込まれますが、時を同じくして火山が爆発します。かれらはマグマと共に上昇し、イタリア南部のストロンボリ島の火山に無事飛び出します。こうしてハンブルクに帰還した3人は英雄として迎えられます。
地下世界
ジュール・ヴェルヌは、地下への入り口として火山の火口に注目しました。確かに火口は地下に通じていますので、発想としては理解しやすいです。ところが、その先は気の遠くなるような距離を進みます。結果として地底の大空洞へ出ます。ここでは生物の痕跡は発見されませんでしたが、もしかしたら隠れていたのかも知れません。
また、この大空洞には光源がありました。現在ならば核融合のようなものを連想してしまいますが、ジュール・ヴェルヌは、オーロラのような電気現象を持ち出しています。そして、キノコが繁茂しているという点は、葉緑素を持たないことを強調してます。最後にマグマに乗って地上へ帰還するというのは現実的ではありませんが、そこはご愛敬です。
地球の内部
地球内部に大空洞があるとすれば、どのあたりに存在するのでしょう。現在は地球の中身がどのような組成でできているかが分かっています。地球の内部を見ながら、地底世界の可能性を探ってみます。
地球の内部構造
地表から地球の中心までの距離は、地球の半径と同じで6400kmです。地球の内部は大きく分けて4層構造になっています。一番外側が地殻で6~60kmで、花崗岩や玄武岩でできています。その下の層がマントル(上部)で、60km~660kmです。ここは、かんらん石やスピネル層などでできています。
660km~2900kmがマントル(下部)でペロブスカイト相などです。2900km~5100kmが外核で鉄合金です。ここは液体です。最後の5100km~6400kmが内核でこれも鉄合金ですが、高剛性の個体となっています。
地下世界がありそうなところ
マントルの部分に地下世界があるのではないかとの憶測もありますが、実際のところこれは地表から60kmも下です。この距離は宇宙人の能力を持ってすれば簡単でしょうが、自然にできた大洞窟ならば深すぎます。すると可能性があるのは地殻のあたりではないでしょうか。死火山になっている穴であれば、地下に大きなスペースがありそうです。
このような穴に水が流れ込んで、地底湖ができていて、ある程度の地熱があれば植物も生息しそうです。そうすれば、地下へ移動する人間も出て来るかも知れません。問題はどこの地域を選ぶかですが、休火山や活火山地帯だと安定的ではなく、噴火の危険が少ない地域を選択することになるでしょう。
いつかは地底人に会えるかも!ロマンを持とう
地底人は存在するかもしれませんし、しないかもしれません。科学の発達で地下世界の存在は空想だとされていますが、もしかしたら身近に地底人が潜んでいるかもと考えると、ワクワクしませんか。