FGノットやPRノットなどは、メインラインとリーダーを編みこんで作ります。PEの特性として、ライン上に結び目があると極端に強度がなくなってしまいます。そこでライン同士を編みこんで結束する結びコブがないノットが生まれました。
キングノットのメリット
ビニミツイストを組んでからリーダーと結束する方法のこのノットは、一見時代遅れのように思われますが、この結び方ならではのメリットがたくさんあります。キングノットの特徴を踏まえて、他のノットと比較しながらメリットを紹介していきます。
簡単で素早く作れる
摩擦系のノットなどは編みこみをするために、リーダーやメインラインを交互にくぐらせたりしながらノットを作ります。そのため、順序を間違えるときれいに出来上がりませんし、締め込みも怪しく強度も上がりません。対してキングノットの場合、複雑な手順はありませんので、どんな状況でも簡単に結ぶことができます。
トラブルが少ない
ダブルラインを作ってからリーダーと結束するので二か所に結びコブができてガイドに引っかかったりしそうですが、結びコブが小さいので、まったく引っかかりがありません。対して編みこんで作るノットは結束範囲が大きく、その部分が硬くなるのでガイドの絡みなど、トラブルが起きやすくなります。
キングノットにおすすめの釣り
簡単で素早く結べて強度も出せるノットということで、どんな釣りにも使うことができる最強のノットです。簡単ということは現場でも失敗せずに結べるので、実戦的なノットでもあります。簡単で早く結束できるという点を活かしたおすすめの釣りを紹介します。
シーバス
現在シーバスフィッシングではほぼPEラインを使用しています。リーダーの結束が必要となりますが、現場でノット編みこんだりすると完璧に組むのは結構気を使います。風があったり、夜釣りで視界が悪かったりすると、複雑なノットは失敗する可能性も上がります。簡単で強度も出せるキングノットならその心配はありません。
ショアジギング
ショアからジグを使った青物の釣りに非常に有効です。ショアからでは、ボトムの形状によっては根掛かりしますが、そのたびにリーダーを結んでいると、時間をロスしてしまいます。また、ノットを組んでいる最中にナブラが起きたりする可能性もあります。素早く結べるノットなら、ナブラを逃さず狙い打てるでしょう。
キングノットにおすすめなライン3選をご紹介!
簡単で安定して強さがあるノットなので、どんな魚種にも対応可能です。メインラインの材質もPE、ナイロンとどちらでも使用できます。ですが、主にPEラインで使用されると思いますので、ここではおすすめのPEラインとリーダーを紹介していきます。