顔用の日焼け止め「SPFとPA」の選び方
日焼け止めの性能をあらわすものに、「SPA」と「PA」という数値があります。よく目にする表記ですが、実際の意味を把握していない方、それぞれの意味の違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。
なんとなく数値の高いものの方が良いのかな、という程度で決めている方も、一度表記の意味を知っておくと紫外線対策に役立ち良いでしょう。ここでは「SPA」と「PA」の数値の意味を解説いたします。
SPFはシミ・そばかすを生成させるUVBを防ぐ数値
「SPF」とは、「サンプロテクションファクター」の略で、主にUV-B(紫外線B波)への防御効果を表す数値です。UV-Bはシミ、そばかすの原因になる紫外線で、SPFの数値が大きいほど防御効果が高いことを表します。
PAはしわ・たるみを促進させるUVAを防ぐ数値
「PA」とは「プロテクショングレイドオブUVA」の略で、主にUV-A(紫外線A波)への防御効果を表すものです。UV-Aはしわやたるみの原因になる紫外線ですので、こちらもぜひカットしたい紫外線です。
PAは+の数で性能を示しますが、+が多いほどUV-Aへの防御効果が高いことを表します。しわやたるみの予防を期待したい場合は、このPAの評価をしっかりとチェックしてみることが大切です。
SPF・PAは使用シーンによって使い分けよう
UV-AとUV-Bは時期によって降り注ぐ量が違います。UV-Aは真夏だけでなく、年間を通してある程度降り注いでいます。UV-Bは3〜9月の夏季に多く降り注ぎ、それ以外の時期は比較的量が少なくなると言われています。
つまり、窓辺にいる機会が多かったり、屋外で長時間いることが多い方は、しわ・たるみの原因となるUV-Aを防ぐべく、冬季であってもしっかりとした日焼け対策が必要になってくることが分かります。
夏だけでなく、一年を通して紫外線対策を
夏以外にも意識していないときに意外と紫外線を浴びてしまっていることがあるものです。上記であげた理由から、年間を通して降り注ぐ紫外線があるため、日焼け対策は夏だけのことではなくなっています。
しみやそばかす、しわ、たるみのそれぞれの予防としての日焼け止め対策は、夏だけではなく一年を通して行うことが大切であるといわれています。これを機に、日々の紫外線対策を見直してみると良いかもしれませんね。
間違ってない?!日焼け止めの顔への塗り方講座
日焼け止めは、塗り方によって得られる効果が大きく変わります。適切な塗り方をしていないと、思ったように紫外線をカットできていない恐れがあります。ここでは正しい日焼け止めの塗り方をご紹介します。
基本の塗り方は「5点置き」
まずはよく振ってから、1円硬貨大にクリームをとり、5カ所 (両ほお・額・鼻・あご)に置きます。指全体を使い大きく広げ、顔中にむらなく伸ばします。均一になじませたら、より効果を高めるために再度重ね付けをします。
よくある間違いとしては、日焼け止めクリームのベタつきを気にして薄くしか塗らないというのがあります。特にほおの上や鼻などの焼けやすい部分は、やはりしっかりと適量を塗る事で効果を発揮します。