風船おじさんこと鈴木嘉和は何処へいったの?ファンタジー号事件の真相に迫る

ゴンドラ内にはスナック菓子、酸素ボンベとマスク、防寒具、携帯電話、高度計などが積み込まれていましたが、鈴木は高度計の使い方を理解していませんでした。また三浦教授から「無線免許取得」のアドバイスを受けていましたが、取得が間に合わず無線機が載せていなかったことから無謀な計画だったことがわかります。

風船おじさんは40時間でサンフランシスコにつく計画だった

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計算だと高度10000mに到達すればジェット気流乗って目的地であるサンフランシスコへは40時間で到着する予定でしたが、ファンタジー号の進路は目的地であるアメリカとは逆だったこともあり、到底40時間で到着できるはずもありませんでした。

風船おじさんの最後の生存確認は宮城県の金華山沖だった

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様々なハプニングに見舞われながらも順調に飛行していると思われていましたが、24日深夜からSOS信号が発信され翌25日早朝に捜索していた海上保安庁によって、宮城県金華山沖の海上でその姿を確認されています。その後、3時間にわたり海上保安庁の捜査機は監視しています。

風船おじさんは家族に電話をしていた

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琵琶湖を後にした鈴木はテレビ局からの電話取材に応じており、その際ヘリウムガスが少し漏れているが影響はないことを話しています。また家族へ何度も電話連絡をしてきており、そのたびに状況報告をしていましたが翌日の電話連絡を最後に連絡が途絶えてしまいます。

海上保安庁が風船おじさんの追跡を打ち切った理由

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SOS信号を受け、海上保安庁は翌日早朝より3時間にわたりファンタジー号を監視しています。約3時間の監視の末、鈴木自身がSOS信号をやめたこと、ゴンドラの高度を上昇させたことで、飛行継続の意思があると判断し監視を打ち切りました。この時ファンタジー号の高度は高い時で4000mに達していました。

その後、行方が掴めなくなった鈴木の家族は捜索願提出。これを受け海上保安庁はアメリカをはじめ、カナダ、ロシアに救難要請を出しましたが行方は分からないままになっています。忽然と姿を消したファンタジー号と風船おじさんは異次元の世界へと迷い込んでしまったのでしょうか。異次元の世界に興味がある方はこちらもご覧ください。

真相に迫る!消息不明の風船おじさんはどこに行ってしまったのか?

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25日に宮城県金華山沖で目撃されたのを最後に依然として行方不明なままになっている風船おじさんとファンタジー号は果たして無事なのでしょうか、生きているとしてどこにいるのでしょうか。また、風船おじさんはどれぐらいの距離を飛行したのでしょうか。

風船おしさんが進んだのは予定距離の10分の1

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実際に飛行した距離は出発地の琵琶湖から最後に目撃された金華山沖までの1400㎞で、目的地のアメリカまでは約1万2000㎞であることから約10分の1しか飛んでいなかった計算になります。海上保安庁がその姿を確認した際、メインの風船2つが萎んでいたことが分かっており早い段階で海に着水だろうと考えられました。

北緯53度・東経百60度地点着陸の可能性

有識者の意見では「最長でも1週間で着水するだろう」との意見があり、25日の捜査機がその姿を確認した際の位置が北緯約40度・東経153度で、そこに風の流れや台風、気圧などの様々な自然条件を考慮し、最終到着地点は北緯53度・東経160度であるとされています。

風船おじさんのファンタジー号事件その後

当時、風船おじさんとあだ名までつけられ連日、マスコミに取り上げられていた鈴木でしたが、時の流れと共に関心が薄れて忘れ去られていきました。その後、いくつかの検証番組で取り上げられますが、徐々にファンタジー号についての報道は沈静化していきます。

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