本物と同じような迫力ある演技を強みとしています。
無理に社会復帰しても負の連鎖が起こる
運よく就職できたとしても、反社会組織の特徴と言える入れ墨が見つかった場合、人間関係で辞めることとなり、あてもないままふらつき、生きていくためにはお金が必要で仕方なく再犯や闇組織に戻る道しかなくなるという負の連鎖が起こります。
悪人ではなく「悪役」
暴力団員をやめた後のケアが大切であり、後押しできる場所があれば再チャレンジも可能となるでしょう。後藤の時代にもこのような場所があれば、死刑囚ではない明るい道が開けていたかもしれません。
Contents
犯罪者の特徴とは?
同じ人間であるにもかかわらず、なぜ犯罪者がでてくるのでしょうか?これには幼少期や性格、生活環境といったさまざまな要因が組み合わさり、犯罪の入り口を開けるきっかけともなるのです。
性格の特徴
特徴としては、常に暴力的な環境や怒りやすい人が多く見受けられます。一見穏やかそうに見えても、社会や人間関係に対し不満を持っている人も犯罪を犯しやすいとされています。
また最近では、自身が親に暴力を受けてきた生活環境も影響しているとわかっています。
幼少期に予兆?
三つ子の魂百までと言われるように、幼少期の過ごし方が影響されるとわかっています。多くの犯罪者は、幼少期に寂しい思いをしてきたことが共通しているのです。友達がいない、親の愛情は気薄だった心の隙間を埋めるように犯罪を犯してしまう傾向があるのです。
自分よりも弱いものを痛みつける
子供のころから猫などの小動物を残酷な方法で殺したりしていたという犯罪者が多くいます。そしてそれを楽しみながら行っているのです。
表情にもあらわれる
ニュースなどで犯罪者の顔が映ると共通しているのが、怖い顔ということです。人の顔は内面があらわれます。自分を強く見せようとして常に怖い表情をしていたり、眉間にシワをよせたりして威嚇しているような表情をしていることが多く、心の鏡として顔に出るのです。
目つき
鋭い目つきが特徴となります。目は口ほどに物を言うとあるように、目はその人の性格や素行をあらわすものではないでしょうか。それは幼いころから育ってきた環境などが影響し自分を強く見せていないといけない何かがあったのでしょう。
新潮45の記者・宮本太一が上申書殺人事件を取材
上申事件が世に拡散された元となる新潮45ですが、記者である人物が証拠不十分であった闇の事件を徹底的に調べ上げ、他の事件の裁判中に上申書提出することができた重要人物でもあり勇敢な行動をした人物なのです。
後藤良次死刑囚からの手紙
事の発端は数々の凶悪事件を起こした犯人からの一通の手紙でした。記者は彼からの手紙に半信半疑でしたが調べていくうちに事件について、当てはまることが多いことから、供述が本当だと確信し興味を持ち始めるのです。
後藤良次死刑囚との対面取材が行われた
取材を行ったことで、現在世に出ていない闇の事件となっている真相を知ることとなります。これに驚愕した記者は、事件の真相を掴もうと一人で動き始めたのでした。
集材期間は8ヶ月!記者・宮本太一の執念
正義感の強い彼は、真実を伝えなければならないため入念な取材を行います。警察も知らない凶悪な事件だったため、すぐには報道せず告発文の裏を取るため執念の取材を続けたのです。
冷静な判断
彼が自分の出世欲をむき出しにしている人物だったなら、すぐに報道され今とは違った報道方法になっていたでしょう。事件の凶悪性を感じ取り入念な取材や準備によって、事件として取り上げられたのです。彼の冷静な判断が功を奏します。
ノンフィクション小説「凶悪ーある死刑囚の告発ー」を出版
新潮社から出版されたこの本は、実話を元に作られており、死刑判決を受けた後に前代未聞の新たな罪の告白をした事件内容が詳細に記されています。現在も出版されている本です。
上申書殺人事件の映画「凶悪」が公開された
衝撃の記録から世間を震撼させたことから映画も公開されます。出演者の怪演も加わりこの事件の凶悪さを世に知らせることとなったのです。
三上静男役・リリーフランキー
ひときわ猟奇的な存在感を出していたのが彼です。少年のような無邪気な様子で殺人を繰り返す異常な人格を見事に演じています。犯人の二面性ある人物を再現しこの事件の凶悪さが際立っています。
後藤良次役・ピエール瀧
残虐なシーンが多く登場する中で彼の演技も狂気的で一瞬、映画なのかわからなくなるほど見入ってしまう演技です。人殺めることに躊躇なく主従する相手の指示を的確に守る実直な性格も事件をうまく再現しています。
宮本太一役・山田孝之
カメレオン俳優と賞賛される彼が演じると、凶悪事件なため作り話にも感じてしまうストーリーにしっかりと色付けしてくれています。この事件の現実味を持たせており、重要な役柄を演じています。
「凶悪」のテーマはすべての人間が抱える闇
映画を観た人々からの衝撃が大きな注目を集めたことからDVD化もされています。関連した人々の親密な関係性をうかがえることができる映像ですが、一歩間違えば尋常でない怒りに変わる主従関係は、すべての人間に潜んでいる闇といえるのです。
数少ない実話を元にした作品
実際にあった事件を元に制作する作品は少なくなってきています。事件を風化させないためにも、悍ましい事件の詳細として映像で観ることは、視聴者にわかりやすく、同じ過ちを繰り返してはいけないことを伝えていく良い機会ではないでしょうか。
第37回日本アカデミー賞で賞賛される
実話をもとに作成された「凶悪」は第37回アカデミー賞で、作品と俳優陣さまざまな賞を総なめにしました。世界映画祭にも日本のシネマ部門で出品され、世界中の人々から高い評価を得ています。
撮影期間がわずか3週間だった
映画撮影となると長いもので1年以上に及びますが、この映画ではわずか3週間という短さで完成させています。その分一度に撮影する量は多くなり、演技者のストレスは相当なものだったと考えられます。
たくさんの賞を総なめできたことは大きな喜びと達成感に変わったことでしょう。
上申書殺人事件と同様死刑囚を再逮捕した事件
上記の凶悪事件と同様に、死刑囚が他の人の殺害もしたと供述した事件があります。平成15年に起きた事件とは関係のない4人もの尊い命が奪われた事件の真相をご説明します。
前橋スナック拳銃乱射事件
前橋市のスナックで矢野治死刑囚が乱射し4人が死亡する痛ましい事件が起きました。他にも2人殺害したとする文書を警視庁と週刊新潮に提出していたことが明らかとなったのです。
一般人を巻き込んだ事件
関係のない人までの命を奪ったことから、賠償請求の裁判にまで発展しています。多額のお金を手に入れたとしても遺族の悲しみは癒えることはないでしょう。
暴力団員の争い
指定暴力団・住吉会幹部と稲川会のトラブルで起こったこの乱射事件は、一般市民を巻き込む抗争事件でした。矢野死刑囚の供述には信憑性がなく、事件の全容解明のため慎重に捜査を続けています。
平成の凶悪な事件
他にも平成時代に世間を震撼させた凶悪事件が多数ありました。罪のない多くの人が命を落としたり、傷つけられたりと体の痛みだけでなく心にも大きな傷として刻まれたのです。
地下鉄サリン事件
日本の首都である東京の地下鉄内にサリンという猛毒が撒かれ無差別テロが起こりました。いまだ後遺症に悩まされている人もおり、事件が終わった今も苦しんでいる人がいます。世界に衝撃が走った事件です。
多くの犯人が死刑
この事件に関係していたオウム真理教の教祖と元幹部13名が2018年に死刑執行されました。連続して死刑執行されたことがなかったため多くの人に衝撃を与えました。
神戸連続児童殺傷事件
中学校の正門に児童の切断された頭部が置かれていた衝撃の事件でした。犯人は自らを酒鬼薔薇聖斗と名乗り犯行声明文を被害者の口の中に入れていました。残虐な事件から全国で衝撃がおきました。
犯人は14歳
マスコミが毎日のように報道し、犯人の想像をします。がっちりとした体形で30~40代だろうと報道していたのですが、実際に逮捕されたのは14歳の中学生だったことから、さらに衝撃を受けたのです。
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和歌山毒物カレー事件
楽しいはずの夏祭りが悪夢となった事件です。夏祭りに提供したカレーに毒物を入れ無差別に殺害計画をしたのです。中毒症状を起こした人は67名にもなり、その内の4名が亡くなったのです。楽しい夏休みの一コマが悪夢となったのです。
犯人は今も無罪を主張
林真須美死刑囚は、今も大阪拘置所で服役中であり無罪を主張しています。この事件は旦那と共犯とされており、旦那は懲役6年の実刑を受けています。現在は出所し和歌山県に住んでいるようです。
光市母子殺害事件
23歳の主婦を殺害したあと強姦し、生後11カ月だった娘も殺害した残虐な事件です。当時は少年犯罪として死刑を逃すべくだと弁護団が主張しますが、避難を浴びます。結果死刑が確定し現在は広島拘置所に収監されています。
前例がなかった少年犯罪の死刑判決
犯行当時少年だった犯人は、少年法で守られるべきとの考えを弁護団が主張いていました。判決が下るときには成人しており残虐な犯行だったことから死刑判決を下され、確定となった極めて珍しい判決で世間に衝撃が走りました。
秋葉原通り魔事件
2008年に起きた通り魔事件です。2トントラックで次々と歩行者を撥ねたあと、ダガーナイフで奇声を上げながら殺傷していきます。死亡者7名、負傷者10名となった事件です。多くの人が恐怖を覚えた事件です。
平穏な通路が一変した
平成の中でも過去最悪な事件として世界にも衝撃が走った事件です。少年時代には厳しく躾られ厳格な母親に育てられ、愛情を受けずに育った彼は、成人してもなお心の隙間を埋めることができなかったようです。
首都圏連続不審死事件
裁判員制度導入後初の女性死刑囚となったこと、次々と資産家の愛人となり交際相手が不審死をしていたことが話題となったこの事件は、結婚詐欺罪として始めは起訴されますが、少ない証拠の中でも殺人罪が認められたのです。
見た目にも衝撃が
数々の交際相手を魅了した彼女の風貌にも世間は注目します。スマートで美人な姿を誰もが連想しますが、大きな体と二重あご、巧みな言葉で交際相手を次々と騙し、6名の犠牲者を出しました。
相模原障碍者施設殺傷事件
自身が働いていた障害者施設に突如侵入し、つぎつぎと殺害していきます。19名の方が亡くなり戦後で一番最低最悪な大量殺人と世間を震撼させました。障害者はいなくなれと言葉を残しています。
裁判の行方は?
今現在も公判整理手続き中であり、パーソナリティ障害を患っていることが判明した容疑者に、どのような刑量が下されるのか注目されています。逮捕時のまっすぐ前を見たまま送検される姿には恐怖を覚えます。
日本の謎の未解決事件
平和な国、日本でもいまだ未解決となっている謎の事件が多く存在しています。大きな手掛かりを掴めないまま迷宮入りとなっている事件がまだあるのです。
岸真由美さん失踪事件
1994年9月に女性がいきなり姿を消した出来事です。出産の為に実家へ戻った岸真由美さんが、急に夜出かけたまま帰らなことで発覚しました。姉の洋子さんの証言によると「同級生と会う」と言い残し外出したそうです。そのまま何も手あたりがありません。
メモを残したまま行方不明に
姉と姉の面識ある男2人が関わっているのではないかと怪しまれますが、夜で目撃者がいないことから本当の真実は誰も知りません。ただ「洋子の話は信じるな」と不思議なメッセージを残しています。
井の頭公園バラバラ殺人事件
1994年に発覚したバラバラ殺人事件ですが、約30個にも及ぶ袋の中に細かく断絶された体の一部が入っていました。この袋の結び口が特徴的だったことから、唯一のカギとなっています。
殺人のプロの所業?
指の皮膚は削り取られ、血管は全く残っていなかったことから、プロが関与している事件ではないかと憶測をよんでいますが、目撃者もいないので謎に包まれたままです。
石井舞ちゃん行方不明事件
1991年当時7歳の少女が夜に寝ていて居所がわからなくなりました。幼い子供が寝ていて姿を消したことから警察犬を導入したところ、車で連れ去られた可能性がありますが謎のままです。
家族の動きをよく知る人物?
事件当日は両親が不在でしたが親族などと一緒に少女は寝ていたそうです。この動きをよく知っている犯人の犯行ではないかと言われていますが、証拠もなく不可解な点の多い出来事なのです。
世田谷一家殺人事件
2000年に家族4人が殺害され、今でも度々発覚日が近づくとニュースとして取り上げられます。犯人の指紋や血痕などの多くの遺留品を残しているにもかかわらずターゲットが浮かんできていません。
時効が摘発された
殺害後に被害者宅のパソコンを使用したり、デザートなどを食べていたりと犯人の異常な行動が明らかとなっていて、今も注目されている未解決事件です。時効を迎えてしまいましたが、摘発され熱心な捜査が継続されています。
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暗闇に葬られた事件は数多く存在する
この事件は人間の裏切りによって発覚することになった事件であり、日本には闇に葬られた事件がたくさんあるかもしれません。
人と人の関係は、奥深いものがあり親密になればなるほど執着も生まれ、それが何かのきっかけで相手を殺めることにもなりうることが垣間見れた人間の闇の部分です。
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