危険を感じると、人間が相手でも攻撃をしてきた例や、行く手をふさいでいた馬に噛みつこうとした例もあることから、かなり獰猛な性格をしているといえます。
強さの秘密は後ろ足
オコジョは大変俊敏ですが、その秘密は後ろ足にあります。短足に見えますが、実は足の骨を深く折り曲げているのです。バネの原理で力が強く、速く走ったり高くジャンプすることができるのです。
日本にも生息しているオコジョ
オコジョ自体は、イギリスからヨーロッパ中部・北部、アジア中北部や北アメリカの中北部と、広く分布しています。日本にも、限られた範囲ですが生息しています。
日本には2種類のオコジョがいる!
本州にいる「ホンドオコジョ」と北海道にいる「エゾオコジョ」です。生息している範囲は、中部以北から北海道にかけてです。ホンドとエゾの違いを見ていきましょう。
ホンドオコジョ
本土(本州)に生息している小型のオコジョです。体長18~20センチと小柄です。尻尾の先に黒い部分が1/3しかないところが、他のオコジョ亜種たちと違っているところです。
夏は亜高山帯や高山帯に居ますが、冬になると800メートルあたりまでおりてきます。東北地方になると、住まいの標高は下がってきます。
エゾオコジョ
エゾとついている通り、北海道にいるオコジョです。「エゾイタチ」という呼び方もされ、山岳地帯に生息しています。大型のオコジョで体長24センチ程あり、尻尾の黒い部分は先端から半分です。
オコジョはペットにできる?
大変可愛く小柄なオコジョ。是非ペットとしてうちにお迎えしたいと思う方も少なくないでしょう。一緒に暮らせるかどうか、会いに行ける動物園はあるかを見ていきましょう。
できない…!
オコジョは、残念ながらペットにすることはできないのです。気性が荒く、餌に苦労しそうだからという理由ではありません。現在は、オコジョを飼育している動物園・水族館もないため、確実に会える場所もありません。
理由は「準絶滅危惧種」だから
うちにお迎えすることもできない、会える動物園もない理由は「準絶滅危惧種」に指定されているためです。準絶滅危惧種とは、生息地の条件悪化により数が減少するおそれがあり、将来的に絶滅危惧種に変化する可能性のある種のことです。
なぜオコジョは準絶滅危惧種になってしまったの?
以前は、東北地方や北海道なら平地でオコジョを見られました。なぜ現在は見られなくなったのか、なぜオコジョ自体が準絶滅危惧種になってしまったか、理由を解説します。