オコジョがかわいい!その魅力や生態は?どこで会えるの?ペットにできる?

アニメにぬいぐるみに大人気動物オコジョ!山の妖精とも言われるその愛くるしさはどんな人も虜にしてしまうほど。そんなオコジョの生態は?お家で飼うことはできるの?今回はオコジョの生態や性格、多数の目撃情報が寄せられているおすすめスポットなどをご紹介いたします。

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オコジョってどういう動物?その生態とは!

丸くて小さい顔、丸い耳につぶらな瞳。小柄で胴長、ちょこんとした可愛らし佇まい。オコジョについて、詳しく見ていくことにしましょう。

ネコ目イタチ科

ネコ目(食肉目ともいいます)イタチ科に分類され、姿形がイタチに似ていることから「ヤマイタチ」や「クダギツネ」とも呼ばれます。

一部の地方で山の神のお使い・縁起の良い動物とされていたり、逆に不吉なものとされていたりもします。

オスで体長は16~33センチ、胴長で手足が短く、体重は重くても320g程です。メスはオスより一回り小さく、大変小柄な動物です。

白いオコジョと茶色いオコジョ

年に2回換毛があり、夏はお腹だけ白くそれ以外は茶色、冬は尻尾の先だけ黒く、それ以外は全身白色の毛に生え変わります。白と茶色は、換毛した同じオコジョなのです。
冬季に白色になるのは、保護色と考えられていますが、白色の方が体温の消失が少ないためという説もあり、気温の上昇や日照時間、遺伝やホルモンなども関係しています。

オコジョってどんな性格?

丸い顔、小柄な体で可愛いオコジョですが、見た目に反して大変獰猛です。イタチ科の動物は「残忍」とよく称されますが、オコジョも同じく、気が強い立派なハンターなのです。詳しくご説明していきます。

見た目に騙されるな!ギャップのある気性の荒さ

オコジョは常に目をクリクリさせ、耳や鼻をピクピク動かし、可愛い顔でキョロキョロしています。それは獲物を常に探しているからです。

トカゲや昆虫を捕食したり、自分よりもはるかに体の大きい、ノウサギやユキウサギを狩ることもあります。獲物の首に飛びつき、後頭部に牙を立てて仕留めます。

危険を感じると、人間が相手でも攻撃をしてきた例や、行く手をふさいでいた馬に噛みつこうとした例もあることから、かなり獰猛な性格をしているといえます。

強さの秘密は後ろ足

オコジョは大変俊敏ですが、その秘密は後ろ足にあります。短足に見えますが、実は足の骨を深く折り曲げているのです。バネの原理で力が強く、速く走ったり高くジャンプすることができるのです。

日本にも生息しているオコジョ

オコジョ自体は、イギリスからヨーロッパ中部・北部、アジア中北部や北アメリカの中北部と、広く分布しています。日本にも、限られた範囲ですが生息しています。

日本には2種類のオコジョがいる!

本州にいる「ホンドオコジョ」と北海道にいる「エゾオコジョ」です。生息している範囲は、中部以北から北海道にかけてです。ホンドとエゾの違いを見ていきましょう。

ホンドオコジョ

本土(本州)に生息している小型のオコジョです。体長18~20センチと小柄です。尻尾の先に黒い部分が1/3しかないところが、他のオコジョ亜種たちと違っているところです。
夏は亜高山帯や高山帯に居ますが、冬になると800メートルあたりまでおりてきます。東北地方になると、住まいの標高は下がってきます。

エゾオコジョ

エゾとついている通り、北海道にいるオコジョです。「エゾイタチ」という呼び方もされ、山岳地帯に生息しています。大型のオコジョで体長24センチ程あり、尻尾の黒い部分は先端から半分です。

オコジョはペットにできる?

大変可愛く小柄なオコジョ。是非ペットとしてうちにお迎えしたいと思う方も少なくないでしょう。一緒に暮らせるかどうか、会いに行ける動物園はあるかを見ていきましょう。

できない…!

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オコジョは、残念ながらペットにすることはできないのです。気性が荒く、餌に苦労しそうだからという理由ではありません。現在は、オコジョを飼育している動物園・水族館もないため、確実に会える場所もありません。

理由は「準絶滅危惧種」だから

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うちにお迎えすることもできない、会える動物園もない理由は「準絶滅危惧種」に指定されているためです。準絶滅危惧種とは、生息地の条件悪化により数が減少するおそれがあり、将来的に絶滅危惧種に変化する可能性のある種のことです。

なぜオコジョは準絶滅危惧種になってしまったの?

以前は、東北地方や北海道なら平地でオコジョを見られました。なぜ現在は見られなくなったのか、なぜオコジョ自体が準絶滅危惧種になってしまったか、理由を解説します。

乱獲や生活環境の変化

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まず第一に、毛皮ブームです。1959年の日本は岩戸景気で、毛皮は「高価だが頑張れば手が届く高級品」になったため、オコジョから毛皮をとるために乱獲されました。

乱獲で数が減ってしまったことにより、毛皮の需要を補うために外来種のミンクが移入されます。その一部が野生化したことにより、オコジョの餌場が減るなどして生態系に変化を与え、数が減少し続けました。

オコジョをとりまく現在の環境

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現在も、道路建設や森林伐採などで、生息域の分断・ネズミ等エサの減少がすすんでおり、オコジョの生息環境は良いとはいえません。

人間の手により減少してしまい、数の回復が叶わなず絶滅させてしまった動物は少なくありません。こちらの記事でもご紹介しています。

オコジョのために私たちにできることは?

TheDigitalArtist / Pixabay

自然破壊もさることながら、高山帯への観光客の増加により、残飯なども増えました。それを狙ったキツネやカラスがオコジョの生息域に入り、感染症による病死も考えられています。

登山時のマナーでもありますが、発生したゴミは必ず持ち帰ること、まずはできることから始めましょう。

どうしても生のオコジョに会いたい!目撃情報多数の場所は?

準絶滅危惧種に指定され、数が少ないオコジョですが、生息圏に行き運が良ければ会えることもあります。

日本一オコジョが目撃されている場所「尾瀬」

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