本結びの結び方&解き方を詳しく解説!便利で意外な使いどころも!

本結びは、強度の面からロープ同士を繋げて長いロープを作ることに適していません。実用面では、一本のロープの端と端を結び合わせて何かに活用するという結び方です。アウトドアシーンで本結びを使う場合は、結び目が緩いと事故に直結する恐れがあるため、この特徴を忘れないでおきましょう。

違う太さ・滑りやすい素材の時も強度が落ちる

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本結びは同じ太さのロープを結び合わせた際、高い強度を発揮しますが、太さあるいは素材が異なるロープ同士を結び合わせると解ける可能性があります。また、同じ太さであっても太過ぎるロープ同士を繋ぐことに対しても不向きだとされています。本結びは「同じ太さで同じ材質のロープを繋ぐ結び方」であると覚えておきましょう。

結び方を間違えると縦結びになるので要注意

本結びを結ぶ上で、最も注意すべきは交差したときにどちらが上になっているかをよく確認しておくことです。「手前からのびたロープの先端は手前、奥からのびたロープの先端は奥」と覚えておきましょう。これが逆になると縦結びになります。縦結びは見栄えが悪いだけでなく解けやすいので、何かを繋げることに適していません。

ロープワークとは異なる釣り針の本結び

釣り用語としても「本結び」と呼ばれる結び方が存在します。が、その結び方はこれまで紹介してきたロープワークの本結びとは異なるもので、釣り針とハリスを結ぶことを目的としています。こちらも強い結束力を持つ結び方ですが、その方法が若干複雑なためか、釣りの専門書で紹介される機会も減少しているようです。

釣り針とハリスを結ぶ釣り用語の本結び

釣り用語としての本結びには「内掛け本結び」や「外掛け本結び」などの別名があります。知名度の低さがそういった別名を生んだのだと考えられています。「内掛け結び」と「本結び」が混同されることもあるため、手による「本結び」のやり方を動画で紹介します。針の結び方でお困りの方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

本結びに似ているロープワーク

今回の記事では「本結び」をメインにご紹介しましたが、皆さんご存知の通り他にもロープワークはたくさん存在しています。中には、本結びから派生したような結び方を行うロープワークもあるため、以下に簡単ではありますが動画で説明をさせていただきます。ぜひ今後の参考にしてみてください。

蝶結び

蝶結びの解説は1:08~です。仕上がったとき、結び目を中心に左右に広がるループが「蝶々」に見えることからこの名称がつけられました。伝統工芸の世界において「花結び」という別名も持っています。靴紐はもちろんリボンや風呂敷を結ぶときなど、あらゆるシーンで使われています。

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