本結びの結び方&解き方を詳しく解説!便利で意外な使いどころも!

まず、2本のロープを交差させます。原則どちらが上でも本結び自体は可能ですが、今回は赤いロープを上にして進行していきます。次にどちらか1本のロープともう1本のロープを絡めて交差させます。すると、写真のような形になります。

上と下で同じ形をつくる

最初に交差させた段階で上にしたロープと同じロープを上にして交差させます。なので、この場合では赤いロープを上にします。交差させた部分を下と同様に絡めると、写真のような形ができます。このとき上下が同じ形になっているかを確認しましょう。あとは2本の末端を左右に引っ張って、結び目を整えたら完成です。

さらなる結束力を必要とする場合

消防局で使われる本結びは、ここから2本のロープの末端を青い矢印に沿って動かすことで「半結び」を加えます。これによってさらに強度が上がり、結び目が解けにくくなります。ロープの末端は握り拳1個分、約10cm残るようにして下さい。

消防署式「本結び」の完成

いかがだったでしょうか。それほど複雑な工程ではないため、写真を見ながらゆっくり行えば誰でもできる結び方であると思われます。とはいえ、特定の趣味や職種でなければ「結ぶ」機会と関わりの薄い現代、ロープワークに苦手意識を抱く方は少なくないと思います。そこで今回は動画を紹介させていただきます。

本結びの結び方に関する動画

本結びの結び方について紹介する動画です。前述した消防署式の本結びにあった「半結び」の過程は含みません。上記の動画ではロープの結び方だけでなく、三角巾を使って結ぶ・解く過程を実践しています。写真付きの説明だけでは理解が難しかった方、三角巾による本結びを知りたい方はご参照ください。

本結びの解き方

congerdesign / Pixabay

本結びは別名「かた結び」と呼ばれるほどに、解くことが難しい結び方であるといわれています。しかし、正確な手順さえ理解していれば、誰でもスムーズに結び目を解くことが可能です。ここでは、本結びを解くための手順を画像と動画付きでご紹介します。

まずはロープを縦にもつ

まず、本結びをしたロープを右手で垂らすように持ちます。続いて上を向いているロープの先端を左手で摘んだら、それぞれの手でロープを左右に引っ張ります。すると、結び目が緩んでいくのがわかると思います。画像は左右に引っ張っているところです。

あとは結び目を動かすだけ

ロープの端を掴んでいた片方の手を離し、画像のように結び目を持ちます。結び目を持ったまま、赤い矢印の方向へロープを引いていきます。すると、簡単に解くことができます。これで解けない場合は、手順を間違えているか、本結び自体を間違えている可能性があります。

解き方を動画で最終確認!

本結びのほどき方は動画の1:23~です。解くまでかかった時間は10秒未満です。コツとしては最初にロープを持ったとき、上を向いた2本の先端を摘む手を間違えないこと、そして、もうひとつはそれぞれの手で先端を左右に引く際は、思い切って引くことです。以上の2点を押さえれば安心です。

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