人類を創造した宇宙人?アヌンナキとは 日本人とも関係があるって本当?

「アヌンナキ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。アヌンナキは宇宙人、人類の祖先など様々な予測が飛び交う未確認の存在です。アヌンナキとはそもそもどういった存在なのか、科学的な面からみたアヌンナキの存在に対する信憑性についてご紹介します。

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アヌンナキとは?

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アヌンナキは、考古学者ゼカリア・シッチンによって、シュメールの古文書の中からその名が発見されました。彼らはシュメール文化の創始者であるとともに、人類の創造主であり、自分たちの文化を地球にもたらすことで人類の文明を向上させたと考えられています。

アヌンナキという名前ですが、「アヌ」は「空」を、「キ」は「地球」を指し、「空から舞い降りた人々」という意味を表します。シュメール神話に「エロヒム」という古代ヘブライ語が残されていますが、これもアヌンナキを指すと考えられています。

古代シュメールの神話に登場

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シュメール神話において、アヌンナキは神々の集団の総称とされています。シュメール神話は最古の神話であり、知名度こそ低いですが古さではあのギリシャ神話や旧約聖書を遥かに上回っています。さらに驚くべきは二つの物語の中に、シュメール神話との共通点が数多く見られることです。

たとえば、旧約聖書の「ノアの洪水」とほぼ類似する物語が、シュメール神話にも描かれています。また、シュメール神話に登場する十二神が、ギリシャ神話の頂に君臨する「オリュンポスの十二神」のモデルであるとシッチン氏は主張します。

アヌンナキは宇宙からやってきた

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人類誕生の仮説の一つとして、「宇宙人介入説」と呼ばれるものがあります。宇宙人が遺伝子操作技術によって、私たち人類を創り出したというのです。確かにダーウィンの進化論にほころびが見られていることも事実です。そして、その宇宙人こそが他でもないアヌンナキだと考えられているのです。

アヌンナキの姿とは?

ジュード・カリヴァン博士は、『あなたはスピリチュアルな錬金術師になる』の中で、アヌンナキは爬虫類の姿をした、いわゆる爬虫類人だったと記しています。一方、エイリアン情報サイト「Proof of ALiens Life」によると、アヌンナキは身長2メートル以上で、目は赤く、肌はミルクのように白かったとされています。

シュメール文明の壁画の中で、彼らは鳥の頭を持った人型として描かれることが多くあります。が、あれは人類で言うところの「宇宙服」であって、本来は私たち人間に近い容姿をしていると言われています。カリヴァン博士の目撃したアヌンナキは、宇宙服に身を包んだ彼らだったのかもしれません。

爬虫類人(レプティリアン)について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

人類はアヌンナキの末裔?

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先ほどアヌンナキが「遺伝子操作技術」によって人類の誕生に関与した、という説について触れました。この技術ですが、地球に住む猿人から卵子を摘出、それとアヌンナキの精子で体外受精を行ったというのです。このことから、アヌンナキにも雌雄の概念が存在することがわかります。

このとき、男のアヌンナキから「テエマ」と「シル」という物質を抽出していますが、前者が「遺伝子」で後者が「精子」に相当するものと考えられています。そうなると人類は、彼らと猿人の間に生まれたハーフと言えるのではないでしょうか。

人類はアヌンナキの奴隷だった?

アヌンナキは、新たな生命を生み出すことに倫理的な抵抗を覚えなかったのでしょうか。その答えは、彼らもまた他の存在によって創られた生命であったため、それに対する罪悪感は薄かったのだと思われます。

それにしても、なぜアヌンナキは私たち人類を創造する必要があったのでしょう。理由の一つとして、人類を新しい労働力として、つまりは奴隷として利用したかったのではないかとする説があります。では、その労働力によって何を得ようとしていたのでしょう。

金の採掘に来たアヌンナキ

人類創造より遥か昔、アヌンナキの母星「ニビル」は絶滅の危機に瀕していました。地熱と大気が宇宙に流出することで、生存環境が崩壊しかけていたのです。流出を食い止める手段は、粒子状の黄金で星を覆う以外ありません。そう、彼らは黄金を求めて地球へやって来たのです。

星を護るシールドを作るために黄金を用いるなんて、いかにも魔術めいていると考える方もいるでしょう。しかし、考えてみると人工衛星は金色に輝く断熱材「サーマルブランケット」で覆われています。あくまで金色に“見える”だけですが、興味深い一致点です。

遺伝子操作によって誕生した人類

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紀元前44万5000年、アヌンナキは地球に辿り着きました。彼らはまずペルシア湾で採掘を始め、金の量が減るのに合わせてアフリカへと渡りました。そして、紀元前40万年、メソポタミア南部に7つの国が建国されます。

しかし、ここで次なる問題が彼らに立ちはだかりました。母星ニビルから働き手として連れて来た同族の反乱です。崩壊が迫る母星へもっと効率よく黄金を送る手立てはないものか。そうして、彼らに代わる労働力として創られたのが人類だったのです。

アヌンナキの故郷「ニビル」とは?

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ニビルとは、アヌンナキの故郷であり、火星と木星の間を通るとされる惑星の名前です。ニビルとはシュメール語で「交差する」という意味を指します。絶滅寸前に陥った理由ですが、「戦争による大気汚染」と考えられています。内紛だったのか、あるいは他の宇宙人との抗争があったのか、定かではありません。

ニビルが周期的に地球へ接近した際、アヌンナキはこの星に降り立ち、その度に自分たちが持つ文明の痕跡を残していったと考えられています。これらはセガリア・シッチン氏が粘土板に刻印された楔形文字を解読して入手した情報です。

太陽系に存在するとされる未知の惑星

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「惑星X」と呼ばれる天体をご存知でしょうか。太陽系の彼方に位置するとされる惑星の通称です。一部研究者たちの間で、これは「惑星ナイン」と呼ばれています。それが惑星ニビルだという科学的な裏付けはありませんが、太陽系に未解明の部分があることは、紛れもない事実です。

二ビルの特徴

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ニビルは3600年周期で地球に接近しています。私たち人類にとっての3600年がアヌンナキの一年に相当するとされています。彼らは非常に長命で、数十万年は生きるとされています。二ビルは「母星」と呼ばれていますが、その実体は他の宇宙人が太陽系調査の目的で建造した人工衛星であるとする説もあります。

シュメール神話によると、その大きさは木星の二倍で太陽系に突如出現したとあります。その後、天王星と衝突、冥王星の引力を乱し、第五番惑星ティアマトを破壊しています。その出来事はシュメール文明の中で、「天界の戦闘」として語り継がれています。

ニビルとシュメール文明の関係は?

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シュメール文明は、紀元前4500年頃、メソポタミアで繁栄しました。これは現在のイラクに当たる場所です。シュメール人は独自の言語を操るばかりか、文学、数学、芸術、天文学、建築などあらゆる分野に秀でていました。特に医療の分野では外科手術の技能さえ持っていたとされ、白内障の治療方法まで知っていたと言われています。

現代とそう変わらない高度な文明が唐突に現れたとなると、確かに進化の過程で何か超常的な力の介入があったのではないかと疑念を抱いてしまいます。古代の文書によると、シュメール人の各都市はそれぞれの神によって守護されていたと言います。その“神”こそ、アヌンナキではないのでしょうか。

シュメール文明を創造したのはアヌンナキだったのか?

アヌンナキは金の採掘の奴隷として、人類を創り出しました。仮にそれが真の目的だったとして、どうして知恵を授けたのでしょう。人類に高度な知識と技術、文明を与えれば反発される可能性があると考えなかったのでしょうか。その答えもまた金の採掘が鍵になっていると考えられます。

突如として現れたシュメール文明

金の採掘を任せる上で、アヌンナキと当時の人類では知的レベルに差があり過ぎたのです。あまりにも意思疎通が困難であれば、当然採掘業は滞ってしまいます。そこで彼らは人類の知的レベルを向上させることにしました。文明の完成形を与えたのです。

こう考えると、シュメール人の民族的起源が不明であること、そして、優れた知識や技術の出所がわからないことなどの謎に対して、一応の説明がつきます。ちなみに文明を与えた背景には、むしろ反乱を防ぐ意図があったとも考えられます。力づくで従わせるだけでは、いずれ反感を買うことを彼らは心得ていたのでしょう。

高度な技術を持つシュメール人

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シュメール人が現代と大差ないレベルの国家を維持していたことは前述の通りですが、何と最古のビール醸造を行った民族であるとも考えられています。その製法はいまだ謎に包まれていますが、彼らの好んだ「エール」はとても濃厚だったため、ろ過機能を備えたストローに似た道具で飲まなければならかったと言われています。

60進法の起源もまたシュメール文明にあると考えられています。この記数法はのちに古代バビロニア人にも伝わり、年や月の長さを計算する際に活用されました。やがて60進法は使われなっていきますが、分や時間を計測する場合には今なお使用されています。

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「ノアの箱舟」伝説とアヌンナキとの関係

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チグリス川とユーフラテス川は魚を獲るだけでなく、水を求めてやって来る野生動物を狩猟する上でも役立ちました。また川によって豊富な栄養を含む土が運ばれてくるため、メソポタミアの大地は農耕にも適していたと考えられます。ただ、この川は山に積もった雪が解けることで氾濫を起こすのです。

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