モチーフとしての「結び目」
これまでは本結びの機能面に着目してきましたが、本結びを始めとする結び方はその仕上がりの美しさから多くの装飾品のモチーフとして活用されています。実際二つの異なるものを結わえたシルエットなのですから、特別な願いは込めやすいでしょう。以下でその一部をご紹介します。
指輪などのアクセサリーのモチーフとして
結び目は、指輪を始めとするアクセサリーのモチーフとしてよく扱われています。「繋ぐ」、「結ぶ」といった言葉を連想させるその形は、確かに結婚指輪などの装飾として最適といえるでしょう。また、メッセージ性を抜きにしてもその独特の形が装飾品に向いているとも言えます。
伝統工芸の業「水引細工」
日本において結び目の美しさを前面に出した装飾品といえば、この水引細工でしょう。水引は単に祝儀袋を飾るものではなく、立派な芸術品のひとつなのです。とはいえ、水引自体は高いわけでも手に入りにくいわけでもなく、100均ショップで購入できます。自作の水引細工に興味のある方は、試してみてはいかがでしょう。
風呂敷の基本となる結び方「真結び」
風呂敷には、基本中の基本と言われる結び方として「真結び」と呼ばれるものがあります。これは今回説明した「本結び」と同じ手順で行われるもので、別名と思ってもらって問題ありません。こちらもロープ同様手順を誤ると縦結びになるので注意しましょう。
風呂敷ならではの多彩な包み方
風呂敷にもロープ同様多様な結び方があるのはもちろん、こちらには「包む」という用途もあります。大小様々なものを飾るように包むその手法を見ていると、包めないものはないのではないかと思うほどです。上の画像は見ての通り「瓶包み」と呼ばれる包み方ですが、涼し気な風呂敷の色が夏によく合います。
いろいろ使えて便利!本結びをマスターしよう
画像や動画を交え、本結びについて解説しましたがいかがだったでしょう。名前も結び方も何となくは知っていたけれど、ここまで多くの場面で活躍している結び方だったとは、と意外に思った方も多かったのではないでしょうか。
もちろん本結びは数あるロープワークのひとつに過ぎません。そして、本結びが向かない場面があるからこそ、他の結び方が存在しています。たくさんの結び方を覚えることで、これからの日々を便利に、そしてちょっと楽しく過ごせるかもしれません。
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