サルカンまとめ!その種類や使い方をご紹介!

サルカンは、エサ釣りをするときに使われる部品の1つの連結金具です。とても小さい金具ですが非常に重要な役割を持っています。たくさんの形ががありますが、初めての人にもわかりやすい選び方・使い方から、ベテランさんが使う糸と金具の結び方などを幅広く説明していきます。耳より情報があるかもしれませんよ。

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役割

撚り戻しやスベイルとも呼ばれる釣り具の一種。錆びにくい金属でできていることが多く、上部と下部に分かれていてお互い自由に回転します。お互いが自由に回転できることで糸が撚れにくく、糸が絡まるのを防ぐ役割を果たしています。撚れが戻らないままにしておくと糸は切れやすくなり、仕掛けの効果を十分に発揮させることができなくなりますので、とても重要になります。

メリット

  • 糸が撚れるのを防ぐ
  • 強度が増す
  • 仕掛けを手早く変えられる
  • 複雑な仕掛けを作ることができる
  • 道糸とハリスの太さが違っても繋ぐことができる
  • 糸が切れてしまってもすぐに直すことができる

デメリット

  • 重さがあるので、不自然な動きをしてしまうことがある
  • 金具自体が壊れる可能性がある
  • コストがかかる
  • 組み合わせによって変えなければならない

 

可能性を考えるとデメリットもありますが、使い方を間違わなければ問題はなくなるはずです。連結金具を使い、さらに快適な釣りを楽しんでいきましょう。まずは見て触って自分で確かめて始めてみましょう。

 

種類~初心者編~

たくさんの形があります。もちろんひとつひとつにメリット・デメリットがありますので、狙う魚を決めて選びましょう。最初から深く考えずに試してみるとよい代表的な2つの連結金具、タル型とスベイル型の説明です。

タル型サルカン

この連結金具は仕掛けを気にせずに使うことができます。連結金具の中では一番使われているものであり、市販の完成品の仕掛けも一部の場合を除き、ほとんどがこの金具が使われています。

 

中心部の回転の要の丸い部分の上下のワイヤーがらせん状に巻きついているため、両側から引っ張られると緩み破損する可能性は高まります。多くの場合、小さいサイズの魚~少し大きくなったサイズの魚を釣るときに使われます。大きい魚を狙ったり、または金具自体に腐食や損傷がなければ破断することはないと言われています。コストパフォーマンスはとてもよく、使いやすいと言えます。

 

スベイル型サルカン

スベイル型サルカンは、タル型に比べ破断強度が格段に上がるので、大きいサイズの魚を狙う場合は不可欠であると言えます。ただし、タル型に比べると値段が高く、たくさんの部品を揃えなくてはいけない中で、コストが負担となってくる可能性もありますが、大物狙いであればお勧めです。

写真の通り、中心部分に上下のワイヤー2本が固定されいるため、両側からの引っ張りに対して強さを発揮します。また、サルカン自体がねじれに対して強いので大きいサイズの魚との格闘中に金具が破損するという不安も取り除けるのです。

 

種類~中級編~

次は少し形の変わった連結金具です。どうやって使うのか考えてしまいそうな形ですが、使い方を覚えてしまえば簡単に仕掛けの幅を広げることができるでしょう。

三又サルカン

トリプルサルカンともいいますが、その名の通り糸を結ぶ場所が三か所あります。基本的な使い方はほかの金具と同じで、仕掛けの途中から下に垂らす糸と横に流れる糸とに分けることができます。二個続けて使うなど複雑な仕掛けもつくれます。

スナップサルカン

ワンタッチで開閉できるスナップがついている連結金具です。簡単に仕掛けが交換できるため、結ぶのに慣れていない初めての人も使いやすく、タル型に次いで多く愛用されている連結金具です。ただし、スナップがついたことで強度が落ちてしまうので、魚の大きさなどに注意して選ぶ必要があります。

 

選び方

次は選び方をみてみます。これだけたくさんの形があると、どれがどれだかわからなくなってしまいそうですが、釣りたい魚の大きさや特徴・場所・状況などを考慮して選ぶようにしましょう。まずはサイズの見方です。一般的なものと表記の仕方が正反対なので注意しながら見ていきましょう。

サイズ

大きさは号数で表しています。数字が小さければ小さいほど金具は大きくなり、数字が大きくなると金具は小さくなります。一般的な表記では数字が大きくなれば大きさも大きくなることが多いと思いますがサルカンは逆です。数字が小さくなっても金具は大きくなりますので重さは重くなります。

 

選び方

次に選び方です。釣る魚を基準に考えます。釣る魚の平均的な重さの約3倍程度の強度を持つものを選ぶようにしましょう。小さいサイズの魚の場合はそのシリーズの中で1番小さいサイズのものを使うようにします。使っていくうちに感覚でサイズを選んでいる人が多いようです。

 

使い方

次は使い方です。糸にはハリスと呼ばれる先糸と先糸に結ぶ道糸があります。この2つの糸をサルカンを挟んで繋ぐことで役割をはたすことができます。糸と糸をつないでラインを作りますが、サルカンを使わずに糸同士を直に結ぶ方法もありますが、自然に撚りを戻してくれません。自分でタイミングを合わせるなどテクニックが必要になってきます。

また、先糸と道糸の太さが大幅に違う場合、サルカンを挟むことによってラインを作ることができますが、直接結ぶ場合はほどけやすくなってしまうなどの欠点があります。まずは一般的なタル型で挑戦するのがよいでしょう。

 

結ぶ方法~初心者編~

糸と連結金具の結び目はとても重要です。間違った結び方をすると、魚と格闘中に逃げられたり、高価な仕掛けが流されたりとダメージを受けやすくなります。また周りでみんなが魚を釣り上げている中、自分だけ結びなおしをしないといけないとなると焦ってしまい悪循環ですよね。しっかりとサルカンを結ぶために、覚えやすい結び方からご紹介します。

 

クリンチノット

 

サルカン結びともいわれますが、幅広い人たちに愛用されている結節方法です。簡単に素早く作ることができるので、初めての人でも練習すればマスターできます。若干強度が心配だという人もいますが、太さや材質に気をつければ問題ないです。

ユニノット

 

この結び方も幅広く愛用されているポピュラーな結節方法で、クリンチノットより結束強度が高まります。結び方も簡単で時間もかからなく、安定した強度を保つことができます。応用できる範囲が広がりますので、基本をしっかりと覚えておきましょう。

ダブルユニノット

ダブルユニノットは、ユニノットにさらにひと手間加えた結節方法で、ユニノットよりさらに結束強度が強くなります。大物釣りにも使えます。ひと手間加えるだけなので一緒に覚えちゃいましょう。

 

サルカンの結節方法は数種類を覚えておくとよいでしょう。釣りを楽しみながら狙う魚に応じて結び方を変えられます。応用することができるので、上記3種類をまずは覚えて、いざという時にすぐ思い出せるように練習しましょう。

 

結ぶ方法~中級編~

初めての人でも覚えておきたいスタンダードな結節方法を紹介しましたが、次は最強の結び方と言われる結節方法を紹介します。はじめは難しいと感じるかもしれませんが、覚えておいて損はないのでチャレンジしましょう。

漁師結び

完全結びとも呼ばれ、もともと漁師の方が使っていた結節方法ですので、結束強度はとても強くなります。練習を重ねないと簡単には結べるようにならないですが、覚えてしまえば意外と簡単にできますので、大きい魚を狙うために覚えましょう。

パローマノット

こちらは少々癖があり、使う場面も限定されてしまいますが、漁師結びに引けをとらない強度を持ちます。結び方の工程が難しいため、コツを掴むまでの練習が必要になりますが、やはり大きい魚を狙いに行く場合は必要になってくるので、こんな方法もあると覚えておいてください。

 

おすすめ

 

タル型サルカンは値段が安く、たいていの魚に使えます。万が一なくしてしまってもダメージが少なく、どんな仕掛けにも合わせやすい点が人気のようです。また完成品の多くで使っているのでよく目にする点で、なじみやすさもあるかもしれません。

スナップサルカンは便利さに人気があるようです。他の連結金具に比べて若干の強度不足はありますが、やはり便利さには勝てないようです。どちらも発売しているメーカーがたくさんありますのでお気に入りを見つけてください。

 

100円ショップで買える

サルカンは釣り具店に行かないと買えないと思っていませんか?なんと100円ショップで買うことができます。用具を揃えるのにお金がかかると思ってなかなか始められない人もいるかもしれませんが、100円ショップで用具が揃えられたらハードルが下がりますよね。

品質は釣り具店で売られているものとさほど変わらないとの声が多いです。包装が簡素化されているのでお値段が抑えられているのではないかともささやかれています。サルカンは消耗品ですので、最初は100円ショップで探してみて気になるものを買ってみてもいいですね。また、ルアーや仕掛け・竿などが売っている店舗もあるようなので、100円ショップに行ったら釣りコーナーがないか探してみるのも楽しそうですね。

まとめ

サルカンに関するお話をしてきましたが、まだまだ部品がたくさんあって、その1つ1つを組み合わせることによって大切な道具を作ることができるのです。この組み合わせが絶対に正しいという正解はないと思いますので、自分に合った組み合わせ・狙う魚を考えた組み合わせと数多くの組み合わせのなかから最高の1つを探し出してください。

自分色にカスタマイズできる釣りって最高ですね。小さな部品1つにも大きな役割があります。自分らしさを発揮できる芸術の1つだと思いますので、快適な自分らしい釣りを楽しんでください。

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