ショックリーダーの結び方講座!簡単な方法や手順をご紹介!

ショックリーダーはラインのトラブルを予防してくれるといった役割があり、ラインを支える存在です。結び方を正しく覚えることでショックリーダー本来の役割が果たされます。この記事ではラインとショックリーダーを結ぶ方法を図を用いてわかりやすく紹介します。

この記事をかいた人

趣味は読書、アニメ、ゲーム、切り絵、PC自作といったインドアな物や、釣り、車や自転車、スポーツも大好きです。体がもう一つあればいいのにと思うことが多いです。
Array

ショックリーダーとは

一般的にルアーフィッシングをする際には道糸(メインライン)にPEラインをよく使用します。PEラインは飛距離は出やすいですがその一方で耐摩耗性に難があります。そんなPEラインと組み合わせ「飛距離も出しつつ耐摩耗性も上げる」役割を担うのがショックリーダーです。

ショックリーダーはラインシステムを支える!

ショックリーダーを使用する一番大きな目的はメインラインが切れてしまうことを防ぐことです。最初に例に挙げたPEライン以外にもメインラインとして使用されているラインには、キャスティングやフッキング、根ズレや歯ズレといった急激な負荷や摩擦に弱い物があり、そういった弱点を補うことが出来るのがショックリーダーの一番の特徴です。

ショックリーダーの種類

ショックリーダーと一口に言っても種類が多くてどれを選んで良いかわからない。そういった方に一般的によく使われる3種類のショックリーダーについて、それぞれの素材の特徴やメリット、デメリット、どんな釣りに向いているのかなどをご説明します。

ナイロン

柔軟性が高く急激な衝撃に強いナイロンは扱いやすく、まだ釣りを始めたばかりの初級者の方から上級者の方まで幅広くご使用いただけます。コストの面でも安価に購入できる物が多く、メインラインとして使用する方も多くいらっしゃいます。紫外線に弱く劣化しやすいので、交換頻度がどうしても高くなってしまうのが難点です。

フロロカーボン

PEラインとの相性が良く耐摩耗性、耐久性に優れています。根魚などをを狙ったボトムでの釣り、青物やシーバスなどを狙ったルアーフィッシングでも活躍することが出来ます。耐摩耗性が高いのでどうしても硬くなってしまうフロロカーボンは、引張強度が低くテンションをかけると切れてしまうことがあるので注意が必要です。

ワイヤリーダー

サワラや太刀魚といった歯の鋭い魚を釣る際に使用され、一般的にはフロロカーボンなどのリーダーと合わせて使用されることが多いです。金属製で耐久性が高くラインブレイクやルアーロストを防ぐといったメリットがある一方、コストが高く太刀魚などは何故かワイヤーを嫌う傾向があり釣果に影響が出るなどのデメリットもあります。

ショックリーダーについてもっと詳しく知りたい!といった方はこちらの記事もお勧めです。お勧めのショックリーダーや、それぞれに合った釣りについても詳しくご紹介していますので併せてご覧ください。

ショックリーダーの結び方をご紹介!

ショックリーダーを選びこれから結ぼうといった段階で、結び方がわからず適当に結んでしまうと釣りの最中に結び目から解けてしまい台無しになってしまいます。正しい結び方や特徴を学び最大限のポテンシャルを引き出してあげましょう。

ショックリーダーの結び方①FGノット

滑りやすいPEラインとリーダーを編み込むことにより、摩擦力により結束する方法です。結束部に結び目が無いため小さなガイドのロッドを使用する際にお勧めです。結束強度も非常に高く様々な釣りに使用することが出来ます。

ルアーフィッシングをしたいなら絶対に覚えよう!

  • お勧め度(5段階):★★★★
  • 難易度(5段階):★★★★★
  • 結束強度(5段階):★★★★

FGノットは手先の不器用な方や、慣れない間はなかなか結べないという方も多いです。慣れるまでは少々大変ですが、しっかり結べるようになれば大変心強い味方になってくれることは間違いありません。積極的に数をこなして必ず結べるようになっておきましょう。

FGノットはどんな時に使うの?

FGノットはメインラインにPEラインを使用する際に最も使用されており、エギングやシーバス、青物といった幅広い釣りで使用されています。特にブリやヒラマサなどの青物は引きが非常に強いため、結束強度の高いFGノットは大活躍です。

FGノットの結び方をご紹介!

動画ではFGノットの基本的な結び方を紹介しています。編み込みの回数やハーフヒッチの回数は人によって異なる場合もありますが、そういった個性を出すことが出来るのもFGノットの魅力のひとつかもしれません。

ショックリーダーの結び方②SFノット

SFノットもFGノットと同じくメインラインにPEラインを使用する際に結ばれることの多い結び方です。FGノットに比べると結び目が大きくなりますが、その結束強度はFGノットを上回る強さを誇ります。用途に応じて使い分けるのも良いでしょう。

すっぽ抜けが怖くない!結束強度の高いSFノット

  • お勧め度(5段階):★★★★★
  • 難易度(5段階):★★★★
  • 結束強度(5段階):★★★★★

SFノットは編み込みの部分はFGノットと同じなので、FGノットが結べる方には非常に馴染みやすいノットです。SFノットは最後の締めの部分をユニノットにすることにより結束強度を跳ね上げます。結びの手順もFGノットに比べると少ないため、若干ですが難易度も下がります。「ノットアシスト」の使用が出来るのもお勧めのポイントです。

SFノットはどんな時に使うの?

SFノットを使用するならエギングがお勧めです。エギングロッドはガイドが大き目のものが多く、ロッドを縦に動かす(しゃくる)ことが多いので、SFノットのデメリットである結び目の大きさが気になりにくいです。突然の大物にも対応できる結束強度もあるので、ぜひ一度お試しください。

SFノットの結び方をご紹介!

動画ではSFノットの基本的な結び方をご紹介しています。SFノットにおける一番重要な部分は終盤のユニノットの締め込みにあります。ユニノットの締め込みが甘いと結び目が余計に大きくなったり、最悪の場合は解けてしまう可能性もあります。ユニノットはメインラインとリーダーを結ぶ以外にもよく使いますので、ぜひ覚えておきましょう。

ショックリーダーの結び方③新太郎ノット

新太郎ノットは太さや素材の違うメインラインとリーダーをしっかりと結束する方法です。メインラインをリーダーにぐるぐると巻き付けることにより結束するので難易度も低く、安定した結束強度を出すことが出来るのが特徴です。

初心者の方にお勧め!新太郎ノット

  • お勧め度(5段階):★★★★
  • 難易度(5段階):★★
  • 結束強度(5段階):★★★★

新太郎ノットは先にご紹介したFGノットやSFノットに比べると難易度がグッと下がります。メインラインをリーダーに巻き付ける際に、少し錘(おもり)などを先につけるとよりやりやすいので道具は必要になりますが、練度による差があまり出ないのでお勧めです。

新太郎ノットはどんな時に使うの?

新太郎ノットは主に真鯛を狙ったテンヤ釣りで使用されます。テンヤ釣りは真鯛以外にも、根魚、ヒラメやカレイ、太刀魚など幅広い釣りに対応しています。新太郎ノットは結び方の難易度も低めで、初心者の方にお勧めの結び方です。新太郎ノットとテンヤ釣りを組み合わせ、いろいろな魚を狙いましょう。

新太郎ノットの結び方をご紹介!

動画では新太郎ノットの基本的な結び方を紹介しています。編み込みが無く巻き付けがメインの新太郎ノットは非常に手早く結ぶことが可能で、夜間などの視界の悪い状況でも比較的簡単に結ぶことが出来るのでお勧めです。

ショックリーダーの結び方④ミッドノット

メインラインとリーダーを非常に高い強度で結ぶことのできるミッドノットは、先に紹介した新太郎ノットと同じく巻き付けによる摩擦力により結束をします。結び目もなくガイドの小さなロッドでの使用にも適しています。

中上級者にお勧め!ミッドノット

  • お勧め度(5段階):★★★
  • 難易度(5段階):★★★
  • 結束強度(5段階):★★★★★

ミッドノットは手順が多く覚えるのが大変なため、ある程度ノットを結ぶことに慣れた中級者以上の方向けの結び方になります。大物狙いやルアーフィッシングなど様々な場面での活躍に期待ができるミッドノットは、魚種を選ぶことのないオールラウンドな結び方になります。

ミッドノットはどんな時に使うの?

ミッドノットはその結束強度の高さから、特に船釣りなどで大物を狙う際にお勧めです。真鯛やアコウといった高級魚をはじめ、ブリやハマチなどの青物、太刀魚などの非常に引きの強い魚を狙った釣りに向いています。

ミッドノットの結び方をご紹介!

動画ではミッドノットの基本的な結び方をご紹介しています。終盤のハーフヒッチはミッドノットの強度を大きく左右するので、しっかり締めこむように意識しながら結ぶようにしましょう。気になる方はハーフヒッチを多めに締めるのも良いでしょう。

ショックリーダーの結び方⑤フィッシャーマンズノット

一般的に「電車結び」とも呼ばれるフィッシャーマンズノットは、PEラインとフロロカーボンやナイロンラインとフロロカーボンなどの結束で活躍することのできる結び方です。太いライン同士での結束は苦手ですが、0.6号以下の細いライン同士の結束強度は高くお勧めです。

誰でも簡単に結べる!フィッシャーマンズノット

  • お勧め度(5段階):★★★
  • 難易度(5段階):★
  • 結束強度(5段階):★★★

フィッシャーマンズノットはメインラインとリーダーにそれぞれユニノットを作ることで、それぞれの引っ掛かりにより結束する方法です。ユニノットが出来れば誰でも結ぶことが可能なので、初心者の方やノットに慣れていない方は最初に覚えるのも良いでしょう。FGノット等に比べると強度は下がりますが、ライトゲームでは十分に活躍出来ます。

フィッシャーマンズノットはどんな時に使うの?

フィッシャーマンズノットはエギングでイカを狙ったり、ライトルアーゲームでカサゴやメバル、アジなどを狙う際にお勧めです。アジなどの回遊魚は年中釣ることのできる魚なので、フィッシャーマンズノットの活躍の場も多いでしょう。

フィッシャーマンズノットの結び方をご紹介!

動画ではフィッシャーマンズノットの基本的な結び方をご紹介しています。ユニノット同士の結束が電車の車両の連結に似ているので電車結びと呼ばれるフィッシャーマンズノットは、ユニノットの練習にもなりますのでぜひ覚えておきましょう。

ショックリーダーの結び方⑥フィッシャーマンズノット改

「簡単ノット」とも呼ばれるこのとあるフィッシャーマンズノット改は、フィッシャーマンズノットに比べ強度が高く、手早く結ぶことが可能なノットです。短い時間で結べるため、ライントラブルの直後でもチャンスを逃すことがありません。

簡単で強度も高い!フィッシャーマンズノット改

  • お勧め度(5段階):★★★
  • 難易度(5段階):★★
  • 結束強度(5段階):★★★★

フィッシャーマンズノット改はユニノットとビニツイストを混合させた結び方で、リーダー側の結び目がテーパー状になりガイド抜けが良くキャスティングの釣りに向いています。手順も少なく覚えやすいのでお勧めです。

フィッシャーマンズノット改はどんな時に使うの?

フィッシャーマンズノット改はシーバスやエギングなどのルアーフィッシングをはじめ、鱚やマゴチを狙った投げ釣りに適しています。投げ釣りは初期コストも低く釣れる魚種も豊富なため、これから釣りを始めようという方はぜひトライしてみてください。

フィッシャーマンズノット改の結び方をご紹介!

動画ではフィッシャーマンズノット改の基本的な結び方をご紹介しています。ベースがフィッシャーマンズノットなのでとても簡単です。フィッシャーマンズノットと合わせてこちらも覚えておくと良いでしょう。

ショックリーダーの結び方⑦ネイルノット

NEXT ショックリーダーの結び方⑦ネイルノット