ペンデュラムキャストの投げ方講座!ポイントやコツなどもご紹介!

ペンデュラムキャストはペンデュラム(振り子)の原理を利用してルアーを投げる方法です。ルアーの重みを利用するので飛距離が出しやすい投げ方と言えます。この記事ではそんなペンデュラムキャストの投げ方を図や動画でわかりやすく紹介します!

この記事をかいた人

さまざまな分野に興味深々。 気になったこと、面白そうなことをどんどん追及してきたいです。
Array

ペンデュラムキャストとは

色々な状況のキャストにも慣れてきて、今年のシーズンは大物を狙ってみようと意気込んでいる釣り人の方も多いのではないでしょうか。しかし、ただでさえ重たいルアーを何度もキャストするのは大変で、肩を痛めることもあるでしょう。

ここでぜひマスターしていただきたい「ペンデュラムキャスト」を紹介します。これは、ペンデュラム運動と呼ばれる原理を利用して遠くにルアーを投げるやり方です。強い力を加える必要がないので、女性の方にもおすすめのキャスト方法です。

ペンデュラムキャストは振り子の原理を使用する

「ペンデュラムキャスト」とは、名前の通りに振り子の原理を利用して、ルアーを前後に振りその反動を利用して少ない力で重たいルアーを遠くに投げる方法です。物理運動を利用するので、強い力が必要なく肩を痛めたりする心配もありません。

重たいタックルで何度もキャストすることは肩から腕に負担がかかりますし、疲れた状態でルアーを投げても狙ったポイントに投げるのは難しいです。そのせいで釣果を出せなくてがっかり、なんて事態は避けてフィッシングを楽しみたいですよね。

ペンデュラム(振り子)運動について

geralt / Pixaba

ペンデュラム運動とは、ある一点から紐で吊るされている重り、つまり振り子を揺らすと決まった周期で左右に揺れ続ける運動のことを指します。理論上では、空気抵抗などの障害がなければ永遠に揺れ続けるとされています。

吊るされている重りが重たいほうが広い幅で揺れそうな気がしますが、実は、ペンデュラム運動の振れ幅に重さは影響しません。重要なのはひもの長さなので、キャスティングに応用する際にも釣り糸の長さの調整とリリースのタイミングが重要になってきます。

ペンデュラムキャストが適するポイントについて

出典:PhotoAC

ペンデュラムキャストにおすすめ場所は一体どのようなポイントなのでしょうか。便利な投げ方ではありますが特徴のある投げ方なので、チャレンジする際におすすめなポイントを紹介していきます。

適するポイント①ウェーディングのポイント

まず挙げられるのがウェーディング中です。ウェーディングは足場が水中になるので、どうしても下半身を動かしたり踏ん張ることが難しくなります。しかし、ペンデュラムキャストは足を踏み込んで遠投する方法ではないため、足場の悪さが影響しないのです。

適するポイント②広い場所

ペンデュラムキャストの長所としては少ない力で飛距離が出せる点が挙げられますが、樹木や岩場に気を付ける必要があり細かいコントロールが要求される渓流釣りなどにはあまり向いていないと言えるでしょう。

しかし、広い海辺など周りに障害物のないポイントでフィッシングをするときなどにはその威力が発揮されます。興味のある方はぜひ、ペンデュラムキャストをマスターして大物のシーバスやヒラメなど、目当の魚をGETしてください。

ペンデュラムキャストは重いルアーの方が良く飛ぶ!

出典:PhotoAC

先ほどペンデュラムキャストが向いている場面について説明しましたが、重たいタックルでのキャスティングを繰り返すことによる疲れを軽減するということだけがこの投げ方のメリットではありません。

実は、ペンデュラムキャストはメタルジグなど重たいルアーを使っている場合のほうがそのメリットを最大限活かすことができるのです。では、どのような種類のルアーが向いているのかを詳しく説明していきます。

重たいルアーが向いている理由

TheDigitalWay / Pixabay

ペンデュラム運動について、振り子の重さは振り幅に影響しないと説明しましたがキャスティングの際には別です。振り子、つまりルアーを遠くに飛ばすわけですから、揺れているときの加速力とロッドの反発力を利用してその勢いをルアーに乗せる必要があります。

ルアーが重いものであるほど遠心力による勢いも大きくなりますので、ペンデュラムキャストを行うときには空気抵抗も受けにくくなり、スピードが出ることによる結果として遠投が可能になるのです。

重いルアーにはどんな種類がある?

重たいルアーが向いていると説明しましたが、一口に重たいルアーといっても様々な種類があり、狙う魚によっても使用するルアーも変わってきます。ここでは3種類のルアーについて説明していきます。

種類①ミノー

ミノーは英語で”小魚”という意味の単語なのですが、その名の通り魚に見た目が似せてあるルアーのことを指します。リールの巻き方やロッドの動かし方ひとつで、様々な小魚の動きを演出することができます。

そのため、小型の魚を主食としている肉食魚を狙う際に向いていると言えます。淡水魚であればブラックバス、ニジマス、海水魚であればシーバスやヒラメなどが上げられますが、ミノーの中にも種類がありますので、広くターゲットに合わせて選ぶことができます。

種類②ジグヘッド

ジグヘッドは、ルアー本体に釣り針の仕掛けががくっついている形状のルアーのことを指します。ルアーのタイプは魚型のものだけでなくワーム型のものもあり、ジグヘッドではそちらを使うのが一般的です。

ジグヘッドは主にメバルをターゲットとしたフィッシングで使われます。メバル以外にも、カサゴやアイナメ釣りなどにも向いていますので、ターゲットによってワームや針のサイズをカスタムして使う形になります。

種類③メタルジグ

メタルジグとは、名前の通り金属製のルアーです。金属でできているため、他のルアーと比べて非常に重量があるのが特徴です。また、金属製のためルアー自体が動くことはないため、前述のミノ-やジグヘッドのようにリールやロッドの動きで生き餌のように見せることが目的のルアーではありません。

主にアジやサバ、大きいものであればブリなどの青物がターゲットの際によく使われます。また、重さで種類がいくつかに解れているためターゲットの魚によってはもちろん、水深やナブラ、潮の流れなど実際のポイント状況で使う重さを決めるのがおすすめです。

ペンデュラムキャストの投げ方をご紹介!

ペンデュラムキャストの投げ方はどのようにすれば良いのか、具体的な手順について説明していきます。コツを掴むまでは、上手くキャスティングすることは難しいかもしれません。根気強く練習してがんばりましょう!

ペンデュラムキャストの投げ方:手順①

まず初めに、キャスト前のポジションから確認していきましょう。キャストの際のコツが掴めるかという点も重要ですが、しっかりと手順を確認して実践することでキャスティングの成功率を格段に上げることができます。

投げ方①ラインの長さを確認する

ラインの長さは、ロッドを立てた状態のときにルアーが一番下のガイドの辺りに来るよう少し長めに取ります。投げにくい場合には、自分がキャッチしやすい長さに調整していきます。投げやすい長さは人によって違うので、何度か実践しながら調整しましょう。

周りに人がいないかの確認は必ずする

ペンデュラムキャストは投げ方の特性上、前後に広く幅を取る必要があります。また、ロッドを後ろに倒したり、ルアーを勢いよく飛ばすため周りの人に当たってしまうと大事故になりかねません。周りで釣りをしている人だけではなく、歩行者にも十分気を配りましょう。

ペンデュラムキャストの投げ方:手順②

ここからは、いよいよ実際に投げる動作に入っていきます。ただ前に振り抜けばいいという感覚ではなく、ひとつひとつの動作を丁寧に確認しながら行うようにしましょう。また、ロッドの角度や腕のポジションも重要になってきます。

投げ方②ロッドを振り上げる

出典:PhotoAC

ロッドを起こし、ラインの長さとルアーの位置を確認します。この時気を付けることとしては、ロッドを起こす動作と並行してルアーを押さえていた手をリリースするようにしましょう。そうすれば、ロッドを起こすときに加わる力の反動でルアーが前方に振れます。起こす角度としては、おおよそ45°くらいを意識すると良いでしょう。

ルアーの位置も確認しながら!

ロッドを起こしたときにルアーが前方に振れているかしっかり確認するようにしましょう。ルアーがしっかり前方に振り出されていれば、次の動作のときにしっかりとペンデュラム運動をさせることができます。

ペンデュラムキャストの投げ方:手順③

NEXT ペンデュラムキャストの投げ方:手順③