いよいよペンデュラム運動を利用した動作に入ります。ロッドのしなりとルアーの重み、揺れをしっかり意識しながら行っていきましょう!ここの動作を間違ってしまうとオーバーヘッドキャストという別の方法になってしまいますので、特に注意が必要です。
投げ方③ロッドを後ろに倒す
今度はロッドを後方に倒していきます。また、ロッドを支えている右ひじは直角になるよう意識しましょう。このとき、ゆっくり倒すのではなく、少し勢いをつけて前方にあるルアーを斜め後ろに引き寄せるような感覚で倒すようにします。そうすれば、次の動作へ移るときに軽い力でできるようになります。
ルアーが振り子運動をすればOK
ラインをしっかり張っている状態でロッドを動かせば、ルアーは自然とその状態に入ります。このときにラインがたわんでいたりすると、前後だけではなく左右に振れてしまいます。装備にひっかかってしまったり、投げの動作に入るときまっすぐ飛ばない原因になりますのでルアーの動きはしっかり確認するようにしましょう。
Contents
ペンデュラムキャストの投げ方:手順④
いよいよ実際にルアーを投擲していきましょう!ロッドを振りぬく力の入れ方よりも、両腕の角度の調整や振り子運動しているルアーの位置を見極めることが重要になっていますので説明していきます。
投げ方④ルアーの重みを感じながら前に投げる
斜め後ろにあるルアーが、振れ幅の最大限まで行って動きを止めたタイミングでロッドを前に振ります。前に投げるときの腕の動きは、右腕はまっすぐ前に押し出すようにし左腕は自分の体に引き寄せるような形にします。ボールを投げるときの動きではなく、パンチを撃つような動きです。
ルアーの重みを利用しよう!
ルアーをきれいに後方に揺らして、腕を動かすタイミングをしっかり計ればルアーの重みを最大限乗せることができます。そうすることで、ルアーを最大距離で飛ばしキャスティングの精度を上げることができます。
ペンデュラムキャストの投げ方を動画でチェック
前の章ではペンデュラムキャストの基本動作を説明しましたが、やはり文章だけではわかりにくいところもあると思います。ここで、わかりやすく投げ方を説明してくださっている方の動画を2本ほど紹介させていただきたいと思います。
ペンデュラムキャストの投げ方動画①
こちらの動画では、基本動作に加えてなぜペンデュラムキャストで飛距離が出るのか?という原理の紹介もしてくださっています。重要なポイントでは字幕も付けられているので、手順をしっかり確認することができます。また、動画時間も5分程度と短いですので実践前の復習として見たいときなどにおすすめです。
ペンデュラムキャストの投げ方動画②
こちらの動画では、一連動作の説明に加えて上手く飛距離がでない方に向けての原因の説明や、細かい手の動きが感覚的に説明されています。ロッドの長さに合わせたルアーの選び方なども説明されていて、コメント欄の質問にも投稿者の方が返信しているので初心者のかたにおすすめの動画です。
ペンデュラムキャストの投げ方のコツや注意点は?
ペンデュラムキャストについてお分かりいただけたでしょうか?マスターできれば、足場の悪い磯やウェーディングから水深のあるところの大物狙いまで大活躍できる投げ方です!最後に、あらためてポイントと注意点についておさらいしていきます。
ペンデュラムキャストはロッドの位置が重要
ペンデュラムキャストでは、ロッドを動かす位置が重要になります。ラインの長さの調整後は一度90°に立て、次は前方45°くらいに傾けてルアーの揺れを作ります。キャスト最後のリリース前には、後方45°くらいにロッドを倒すことでルアーに重さを最大限に乗せることができます。
ペンデュラムキャストはリラックスして投げよう
ペンデュラムキャストを使用するメリットは、なんといっても飛ばせる距離に反して必要な力が少ないことです。ペンデュラム運動と遠心力の利用をメインで投げるので、力いっぱい振りぬくのではなく適度にリラックスした状態から上手く肘を伸ばしてあげることが重要です。
ペンデュラムキャストは必ず広い場所で行おう
ペンデュラムキャストでは、ロッドやルアーを前後に広く動かします。後ろにロッドを倒したとき、背後にいた歩行者や他の釣り人に気付かずに重さが乗っているルアーを勢いよくキャストしてしまえばケガをさせてしまうことは必至です。また、木などの障害物に引っ掛けてしまうと、ロッドの破損にもつながります。
ラインを長く垂らす方法上、小さい子供だとちょうど顔の高さに釣り針が来てしまったりすると失明など大きなケガに繋がりかねません。そのため、必ず広いポイントで周囲の障害物に注意してから行うようにしましょう。
ペンデュラムキャストが上手くできないときは?
解説を読んで実践しても、動画を見て真似してみても、どうしても上手く遠くへ飛ばせないという方もいると思います。そんなときは、自分の動きではなく使っている装備が合っていない可能性を考えてみましょう。
チェックポイント①ロッドの長さを伸ばす
ペンデュラムキャストでは、揺らしたルアーを遠心力で遠くに飛ばすという点も重要です。そのため、ロッドの長さが長いほど強い遠心力を発揮することができます。フォームは問題ないはずなのに飛距離がイマイチ、という場合には3mくらいのロングロットに合わせたタックルに変えてみるのも手です。
チェックポイント②ラインの太さを補足する
使っているラインが太いものであればあるほど体積が増えるため、ラインが伸びていくときの摩擦抵抗も大きくなり強い力が必要になります。なので、狙っている魚や波の高さなどコンディションに合わせた、ブレイクしない範囲で使用するラインを変えてみるのも有効です。
チェックポイント③ルアーの重さを変える
ロッドの長さに対して重たすぎるルアーを使っていると、飛距離がでないことはもちろんロッドの破損にもつながります。目安としては、ロッドに設定されているルアーウエイトの6~7割程度の重さを選択するのが良いでしょう。
釣った魚をおいしく食べよう!
アジなどの小物から、メバル、シーバスなどの大物まで狙えるペンデュラムキャスト。キャッチ&リリースのフィッシングもゲーム要素が強くて楽しいですが、料理の腕に覚えのある方はぜひ夕飯のおかずにしてみるのはどうでしょうか?
また、同じ種類の魚でも生息地や習性などによって美味しい個体とあまり食べるのに適していない個体がいます。ここではペンデュラムキャストでの主なターゲットの魚についての見分け方を説明していきます。
美味しい魚の見分け方①シーバス
シーバスは、海釣り、川釣りのどちらでも釣ることができますが食べることができるのは海に生息しているシーバスです。河川に昇ってきているシーバスは、有害物質などの水質の影響を受けやすく、健康面でもおすすめはできません。
海に生息しているシーバスでも、個体ごとに味の差が出ます。沖の方のきれいな水で回遊している個体のほうが美味とされており、銀色の固体が回遊個体です。シーバスの釣り方については下の記事で紹介しています。
美味しい魚の見分け方②メバル
メバルは、4~6月ごろが旬の魚で日本全国に広く分布している魚です。また、最近になってアカ、クロ、シロの3種類が生息していることがわかっています。美味しいメバルの特徴としては、体長が15~17センチほどのものが脂がのっており美味しいとされています。
メバルの美味しい食べ方としてはなんといっても「煮魚」ですので、味も入りやすく丸ごと煮るのにもちょうどいいサイズで、調理のしやすさから見てもベストといえます。メバルの釣り方については下の記事で紹介しています。
ペンデュラムキャストをマスターしよう!
ペンデュラムキャストはコツさえ掴めば、距離を飛ばすだけではなくある程度のコントロールもできるようになります。ナブラをしっかり狙って大量ゲット、というのも夢ではありません。一つ一つの動作をしっかり意識して、理想のフォームでキャスティングできるように頑張りましょう!
シーバスの釣り方に関する記事はこちら
メバルの釣り方に関する記事はこちら