2月になってだんだん暖かくなってきたら、ケースを観察するようにしてください。時々目を覚ましてまた寝ることを繰り返し始めます。エサは与えてみて、糞があるのを確認したら追加します。まだ動きが活発ではないのであまり動き回らない餌を与えましょう。
冬眠にはリスクも
カナヘビの冬眠にはリスクがあります。冬眠中に乾燥してミイラになっていたり、水入れの中で死んでいたりという事故が後を絶ちません。冬眠から目覚めてからもなかなか餌を食べなかったり、寒の戻りで凍死してしまったりもします。自信が無い場合、秋には野生に返すことをお勧めします。
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カナヘビの体温調節
現代では生物によって体温調節が多様であるといわれ、変温動物、恒温動物と言う言い方は科学的にはあまり使われなくなってきています。しかし、カナヘビは変温動物で自分では体温調整ができず、体温が外気と同様になってしまう為、冬には冬眠しなくてはなりません。
カナヘビは越冬するのか
一部の飼育下にいるカナヘビは、部屋の温度がある程度保たれるため越冬することができます。その場合、飼育ケースの下1/3にヒーターを敷いてケース内を温めてあげることが大切です。暖かい場所と冷たい場所、両方にシェルターを作ってあげるといいでしょう。部屋の温度が極端に低い場所には飼育ケースを置かないようにしましょう。
日光浴はどうするのか
日光浴もいつもと同じようにさせてあげます。午前中は部屋の中の日の当たる場所にケースを置きます。天気の良くない日には爬虫類用の日光浴ライトを当ててあげましょう。落ち葉などを置いてライトの光から逃げる場所を確保してあげることも忘れないようにしましょう。
カナヘビの飼育に必要なもの
カナヘビを飼育するのにどんな道具が必要になるのでしょう。飼う前にしっかり確認しておきたいですね。出来るだけ野生の状態を再現して、カナヘビが暮らしていた状態を作ってあげることが大切です。
飼育道具①飼育ケース
最低でも幅30センチ程度のプラスチックケースが必要です。プラスチックやガラスはカナヘビの足が滑り、登れないので素材として適しています。複数飼育する場合は幅45センチ以上のケースをお勧めします。高さが25センチ以上あれば脱走はしませんが、もし心配でしたら網をかぶせてもいいでしょう。
飼育道具②土などの床材
床材は粘土質でない土や赤玉土などが適しています。ペットショップに行くと爬虫類用の敷材も購入できます。床材は糞が確認しやすいものにし、量は余り入れません。日光浴をさせる時に持ち運びしやすいくらいがいいでしょう。
飼育道具③シェルターになるもの
日光浴をしていて暑くなってしまったときなど、光をよけるシェルターが必要です。石を組んで隙間を作ってあげてもいいですし、割れた鉢の欠片を入れてあげてもいいでしょう。木登りが好きなので枝も入れてあげます。その場合ケースの縁には届かない様工夫が必要です。